漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

紳士のお仕事(12/12) To be continued.

2007年09月15日 12時24分34秒 | 第4話/紳士のお仕事

 一週間の間にご覧下さった方々、どうもありがとうございます。

 ハリソンさんの言っている内容はガセです。
本当は、紀元前4~5世紀頃に、パリジー族がセーヌ川の中州に移住して来て、
そこから集落が広がって行ったというのが語源らしいです。

 だから、ラブレー&ハリソンさんの言う事を信じて、
「トリビアの泉」のスペシャル番組のネタ募集なんてのがあっても、絶対に送らないよーに!
スライムの沼に沈められちまうぞっての!

 作者の家にある、パリのノートルダム寺院の歴史の本には、
ガルガンチュワがノートルダム寺院の正面側に登って、周りを取り囲むパリ市民を眺めながら、
「それじゃあ、いっちょ挨拶をしてやるかな!」といった所の絵が載っていました。
絵の作者はフランスの画家ギュスターヴ・ドレ(1832-83)。
この人は、「ドン・キホーテ」の挿絵も描いています。

 第5話では、ハリソンさん&マー坊の主従がパリに到着するのですが、
このページでハリソンさんが言っている、「ラブレーの話」がらみのオチが付くので、
もしよろしかったら、それまでに「ラブレー第1之書」のガルガンチュワがパリに行き、
市民に向かって放尿したという部分を探して読んでみて下さい。


 ところで、日本人は今でも、地方在住の人が上京する時に、
「んじゃ、お江戸へ行って来るよ!」
―なんて冗談好きのオジさんが言ったりしますが、
外国でもこういう冗談ってあるんでしょうか?


 パリに行く時にわざと古名で、「じゃ、リュセース(ルテチア)へ行って来るよ~。」
とかね。今はなくても、ローマ時代とかにはそういう事があったんでしょうか?