一週間の間にご覧下さった方々、どうもありがとうございます。
知らっなねぇーよ!そんな名前のヤツらなんてっ!
―っていう、いきなり日本人には馴染みでないピープルが並んでいますが。
この人達、18世紀の英国で活躍していた作曲家なんです。
義務教育と高校の音楽室、もしかしたら音大の校舎内のどこかにも貼ってあるのかもしれない、
あのヨハン・セバスティアン・大バッハ様から始まる音楽年表には当然ながら載っていません。
比較的有名なのは、トーマス・オーガスティン・アーン(1725-78)です。
日本ではほとんど知られていませんが、多分英国では有名なんでしょう。
作者は英国の方々がコンサートホールで、ユニオンジャックを振りながら、
この人が作曲した曲の歌詞を歌っているのをTVで見た事があります。
‘Rule,Britannia,rule the waves:
Britons never will be slaves.’
歌詞は全部で4番まであって、各番の最後に上記の部分を合唱で歌うみたいです。他の所は女性歌手が独唱で歌っていました。
仮面劇「アルフレッド」(1740年作曲)の中の一曲らしいです。
現代では、ド派手な編曲のオーケストラ伴奏で歌われてるようです。
「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」(1745年に王立劇場で演奏されて以来、国歌として歌われていてると音楽百科にありました。)
―もタイトルからしてハッキリしていますが、「ルール・ブリタニア」もこれまたタイトル内容共にはっきりしています。
毎年この時期になると、夏の終わりと終戦の記憶が重なって、日本人にはもの哀しいものなのですが、
やっぱり負けたからダメなんでしょうか?
それとも、内容が曖昧で複数の解釈の余地があるから、攻撃の対象になってしまうのでしょうか?
ハイドンの「皇帝賛歌」は、歌詞を変えて生き残りました。
曲自体に問題がないのなら、歌詞を変えたらOKになるのでしょうか?
「ルール・ブリタニア」や「ラ・マルセイエーズ」(1792年作曲)
の方が、ずーっと挑戦的な歌詞です。
挑戦的なのがまずいのなら、「♪私達は廃墟の中から立ち上がったのダぁ~!」
とか歌って・・・戦後の発展を自慢しまくればいいんですよ。きっと。
・・・トーゼン最後の〆は「美しい国」でね。