GlobalHeart 社長Blog

株式会社グローバルハートの社長がお送りするBlog

歓迎すべき貪欲さ

2008年05月01日 | Weblog
私達日本人に今一番欠けているのは「貪欲さ」ではないのかな、と思う経験を最近よくします。先日(仕事で?)大宮のスナック(上海スナック)へ参りました、そこは当然中国を中心に外国人のホステスさんがご接客。月曜日というのに8時過ぎでも満員に近い盛況、お世辞にも高級とはいえないカラオケスナック。こちらあんまり騒がしいところは好きでは無いため歌も歌わずただ仲間と乾き物つまみながらお酒を飲んでましたが、何故かしらお客がひっきりなしにドアを開けて空いてるか確認に入ってくる。見たところゆっくり座れるスペース無いな、と思いきや「どーぞ、どーぞこちらへ」とおなじみ風のお客に何やら物申して詰めさせる、「お客さん、空きましたよ」との事。それが一度や二度ではなく何回も行われ不思議と座る場所ができ、客が回転していく。ナーるほど、と変に感心しながらこちらは自然と酔っ払い気分になり「たいした貪欲さ」だなあと。お客も誰一人文句言わないでお金払って帰っていく(当たり前ですが)、場所柄、お店柄、色々あるのでしょうが、少しでも可能性のあるお客を首根っこ抑えても、表現は悪いですが、お店に引っ張ってきて、気持ちよく帰らせる、これは芸当ではなく、執念に近い貪欲さか、と下らんことを考えながら時間がきたので独り帰路へ、そんでお店のママさんが「ありがとねー」と社交辞令、見送ってくれて、で30メートルぐらい過ぎて雑踏の中から振り向くとお辞儀して見送っていた、のをみるとあの貪欲さがいじらしくも感じられ、ほのかにいい気分で40分の電車が少しいい気持ちで帰れました。
これは一つの体験ですが、今の我々日本人は与えられることになれて自分から取りに行く、事をしなくなったような、口あけて待ってるような、そんな感じを受けるのは私だけでしょうかね。自分もそうなのかな、と、こんなこと考える方がおかしいのかな、と、大きな組織や社会の中で順応していた方がイイのかな、と。どーなんでしょうかね、ようわかりませんわ。