GlobalHeart 社長Blog

株式会社グローバルハートの社長がお送りするBlog

企業家たちの幕末維新

2013年06月28日 | Weblog
「企業家たちの幕末維新」宮本 又郎著 メディアファクトリー新書

これもまたいい本でした。740円でしたがどこかのメディアと共謀してただ本を売るだけの作者ではなく、よく研究されたわかりやすく参考になる本です。

江戸末期から明治維新を経て新しい日本を経済の面から創ってきた企業家たちの時代の流れとその才能努力を見事に描いています。

しかしながら明治の企業家たちは欧米という見習える先があったのでいい、紡績とか製紙とか電力とか欧米のインフラ産業を見習って日本へ移す作業ができた。これだけでも大変なことですが、そこには旧藩主や豪商の資産家などリスクを取る人がいた、わけです。

翻って今、資金はあるのに循環しない仕組み、リスクを取る仕組みがない。こういう時代だ続いたのでリスクを取って起業する人がいない、そういう時代になってしまいました。

起業しても社会的企業家、明治のグンゼをつくった波多野鶴吉やクラボウの大原孫三郎みたいな企業家ではなく子供からお金を巻き上げるゲーム会社やくだらない動画を流し青少年を未熟化させるような事業をやっている企業、こんな企業が上場することがおかしいのに証券取引所や証券会社は公の器である市場をつぶしている。

だからどんどん世界から日本の金融は遅れていき、その結果として経済が活性化しない。

今の金融庁や金融機関に勤めている人はこの本を読め、と言いたいですがどうでしょうかね。

クラウドファンディング

2013年06月27日 | Weblog
昨日の日経新聞記事

金融庁、来年にも   
インターネットを経由し、小口の資金を集める「クラウドファンディング」という新しい金融手法が急速に広がっている。・・・金融庁は日本での普及を後押しするため、新興企業が1億円程度を上限に資本を調達できる仕組みを整える。・・・

と報道されています。つまり来年からできるようになるかもしれないということは今までは「やってはいけない、違法行為」だった、ということ。

私なぞ、何度、直接金融庁に問い合わせしても「ようわからん」説明を受け、グレーならやめておこう、ということでした。一応、会社法も勉強し、証券取引も実務でやってきて本人はプロ、のつもりでしたがやはり今まではやってはいけないことが今度緩和される。

喜ばしいことですがなんだか判然としない、ところもあります。しかし、世の中特に日本はこういうものかと割り切れば、前向きに捉え今後今までの経験をいかし、ガンガンやることがベンチャー企業の支援になればいいです。

そこで一番必要なことは「投資教育」なのです。つまり、よくわからないで投資して、つぶれたら「だまされた、こういう法律と制度がいかん」などと人のせいにする投資家が出ないよう、ちゃんとした投資教育が必要なのです。

個人金融資産1450兆円、この金が死んでいる。金融の役割は企業の成長のためにミルクを与え、血液を補充しその結果として企業が社会に貢献することです。決して競輪競馬、パチンコと同じに考えてはいけないのです。

弊社の株主様は、この場ではっきりと言えますが、大変ご立派な方ばかりで、弊社は株主様のご支援を受け株主様とともに成長しています、ありがたいことです。弊社の株主様のような方々が増え、ほかのいい企業へ投資し、成長を助けていただくことが企業の創業率アップにつながり活気ある社会を創ると思います。

政府がデフレ経済からの脱却を進めているのですから、私たち個人個人がそれを受けて行動する番ですね。



課題先進国・日本

2013年06月26日 | Weblog
ただ今、ヨルゲン・ランダースの「2052・今後40年のグローバル予測」という本を3分の一程読んでいます。1972年にローマ・クラブ「成長の限界」執筆者の一人、やはり欧米の人はすごい人はすごい、という感じです。

これから40年後にどうなっているかという単純な未来予測ではなく、人間の生き方、考え方、哲学、強いて言えば新しい宗教にまで行きそうな壮大な記述です。

我が日本は1868年に明治維新を成し遂げ、欧米列強に追いつけ追い越し、で気が付いてみたら世界の課題先進国というありがたくない評価を受けています。

何が課題(ここからは私の意見)
1、政府債務残高・・・1000兆円
2、年金債務残高・・・800兆円
3、大地震へのリスク
4、原発問題
5、公務員の量と質
6.自己責任でなく、過保護主義社会
7、金融機関の金融サボタージュと医者の薬づけ戦術(保険会社の脅し加入促進と似てます)
8、民衆の政治への無関心(選挙に行かない)
9、時代に適応しない法律と制度
10、白人に対処できない日本人の劣等感意識


・・・とまあ、こんなところでしょうか。決して私は自虐主義ではありませんが、こういう課題を一つずつでも解決するような政治家や政党が出てくれば株価トリプルテンは早まる、と思います。

未来に向けて退化する。

2013年06月25日 | Weblog
最近、しっかりした手紙を頂くことがなくなりました。私はこちらからお願いしお会いした方へはお礼状を自筆で書いています。これは30前の新入社員時代に上司より教わり今でも継続しています。

今ではメールでの連絡が多いためなかなかペンと便箋と封筒を使用する機会が減りましたが、たまに手紙を書くと「字は忘れ、下手な字」になっており、文章も幼稚。我ながらがっくりです。

パソコンやメールという便利な道具ができて、消え去るものも多くありますが、記憶する、考える力まで減少しているようです。

だからと言って文明の利器を無視できず、日々精進。

ただ、人としてつまり私たちは機械ではなく人間として何が大事か、これを忘れたらただの動物。

たまにいただくはがきや礼状はやはり「自筆」に限りますが、正直「字の下手な人」が我々50代でも多いのに驚きます。

また、読書や新聞から知識や情報を入手し自分で考える、人も少なくなっているようで、すべてがスマホやネットではないでしょうが、未来に向かって退化しているようで残念です。

ただ、私たちよりご年配の方々も昔話や昔の友人ばかりと付き合わないで、どんどん新しいことも体験し取り入れてみる、そういう努力も必要ですね。

6月20日成立した厚生年金改革法で厚生年金基金が解散すると、本来ならもらえるべき一人当たり「472万円」が消えるとの試算もあります。

こういう現実、基金加入者の方は、将来の期待権まで放棄する余裕があるのでしょうか。そういう報道をマスコミがなぜしないのか、不思議な社会です。

日本再生の道筋

2013年06月19日 | Weblog
自分なりにつたない経験から考えてみると「日本再生」はもう一度「稲作の文化」を取り戻す、ことではないかと。偉い人がちゃんと考えていただいているのでしょうが、どーもまだまだ日本の未来に展望が開かれないようです。

政治や財界の人たちは大きな事ばかり言って、結局自分たちのことと現在の体制を維持するようなことばかり。

農薬作っている会社のトップが経団連の会長。自分たちが儲けるために人間の健康は知りません、というのかどうかわかりませんが、もっと根本から日本の制度を変えていかないととんでもないことになりますね。

食糧が自給できなくて国が成り立つはずがなく、そのためにも日本社会の基本であった「米つくり」の歴史と文化の探求を私たち日本人がもう一度取り組まないといけないのではないかと、悪い頭で考えています。

「大隅邪馬台国」伝説

2013年06月18日 | Weblog
ある方の紹介で南九州に関する本を2冊お預かりしました。

予言「大隅邪馬台国」河野俊章著と「上野原遺跡・縄文人の子孫のもの語り」中村満雄・中村信也共著。

要約すると邪馬台国は今の南九州大隅半島の肝属平野にあった、9500年前の上野原遺跡は今から17年前に今の国分、上野原台地で発見された。

ということで私の生まれたところから両方とも半径60km以内に存在しておりその証拠も現存している。

なんとロマンチックなことでしょうか!!南の島から稲穂を持ち込んだミクロネシアあたりの人が大隅半島に上陸し、米の文化を日本全国に広めた。

そういえば高千穂の峰、天孫降臨、神武天皇の東征、宮崎県西都原市の埴輪の古墳、大和朝廷を築いたのも大隅半島の住人とのこと。先日、弘法大師空海の本も読みましたがそれらのもともと、発祥の地が私が生まれたところとは!!かなりの「我田引水」も見受けられましたが、そこは大目に見て何とも古代の日本に思いをはせ、今の世を鑑みると何とちっぽけなことにあくせくしているのか、現代人がかわいそうですね。

昨日、ローマクラブの「成長の限界」執筆メンバーでこのたび「2052-今後40年のグローバル予測」という本を購入しましたがこれだけの本でもたった40年先、私なぞこの世にいるわけもなく、人間生きている時間を世界のためによりよく使う、ために生まれてきた意味がある(空海)らしいのですよ。

2500年前の孔子も1200年前の空海も今の世の中に最も必要とされています、つまり人間は変わらないのであって、ただ道具が進化して生活が変わっただけ。

農業→工業→ITときて今後は「意識・人間の内面開発」の産業が発達するらしいです。意識、人間の内面開発という産業はいったい何なのか、考えるだけでもわくわくしますね。

こんなに夢のある地域なのに「鹿児島県知事の上海路線維持のための公務員接待」という記事を読んで現在のリーダーのアホさ加減に情けなくなりました。それも堂々と記者会見場で大見得を切り自分が何をしようとしているのかわからない状態、世も末ですね。


「奇跡のリンゴ」

2013年06月15日 | Weblog
「奇跡のリンゴ」という映画を見ました。青森県のリンゴ農家の物語です。

無農薬リンゴ栽培を成功させるまでの大変な苦労物語です。前評判は「夫婦愛と家族の絆」を描いた・・・、でしたが私にとっては現代農業の恥部を抉り出した傑作だと感じました。

現代農法は食糧を増産し日本人を飢えから救った素晴らしい技術です。自然農法から化学薬品、農薬を大量に使用しその結果としての食糧増産でした。もちろんこれは私たちの命を守る食糧を提供するというありがたいと思っていない人はいないと思いますしそのために農業を営んでいただく農家の方々には頭の下がる思いです。

しかし、時代が変わってきました。積年の農薬散布の影響で土地がやせ、健康な作物が作れない、肥料も農薬もどんどん強いものを使用する、特に消費者は見栄えのいいものをほしがる、ので形のいいものを選別する。

使用した農薬や肥料が川に流れ、海へ。川も海も山の恵みで元気だったのに。

2002年のOECD「耕地面積当たりの農薬使用量」ではOECD平均0.25t/k㎡が日本は6倍の1.5t/k㎡で世界一です。

簡単に農薬をやめたらいい、という単純な問題ではなくこういう現実を私たちは知らされているか、なぜこうなったのか、これでいいのか、学者や大手農薬メーカー、農林省、どう考えているのか。

最近、日本人には昔無かったアレルギーや病気が蔓延しその結果として病院通いや薬の大量投与、これでいいのでしょうか。いいはずがありません。

「火宅の民族・日本人」と言われないよう、食糧生産事業を国民全員で考えなければなりませんね。

やはり「官」はだめか・・・。

2013年06月13日 | Weblog
やはり、どうも今の行政と為政者は時代感覚がどうかしている、と言わざるを得ませんね。

政府の成長戦略、これじゃダメだとだめだしされましたから、時間をかけて修正していくのでしょうね。

鹿児島の県庁、知事の見識のなさを全国にしらしめた、昨日から今日にかけて鹿児島県人の恥が全国に流れました。

やはり日本の行政機構は根本から変えないとこれからの厳しい時代を乗り越えていけません。

隠れ債務800兆円、1945年に日本が戦争に負けた時は国債のGDP比は200%、今は隠れ債務を入れると400%、インフレで縮小できても限度があります。


そこに成長戦略が必要だったのに「これでは・・・」という状態を今日のマーケットは評価しています。

日本の政治家「中国」を見習う、べきかもしれません。しかし日経平均株価トリプルテン、10年後は10倍の10万円、これは間違いないでしょう!!

元気に頑張ろう!!

呪縛

2013年06月10日 | Weblog
安心、安全、健康・・・という言葉に私たちは洗脳されすぎてはいないでしょか?

もちろん、善意の奉仕者はたくさんいらっしゃいますが、何故病院へ行くと検査しろ、薬はたくさん、処方箋出す人はたくさんおられる。

基準とはいったい何なのか、薬にしても飲料水、食材にしても、私たちは何らかの呪縛にかかっているのではないか、これは真剣に考えないと取り返しのつかないことになる。

私たちは誰を何を信じて活動すればいいのか、その付けが若い世代にどんどん降りかかる。

今の世代で解決していかないと、子供たちがかわいそう。

大変なことです。

2013年06月08日 | Weblog
今回は鹿児島、宮崎、熊本を周り、地域視察と農業や食糧生産現場の方々、食材を提供されているお店やスーパーの経営者の方々のお話をお聞きしてきました。

大変なことです、農業生産のために使われている化学資材や農薬、これがどれくらい私たちの体に入っているのか、そして子供たちの体をむしばんでいるのか。

実際使用されているのは農家の方々ですが、本当の諸悪の根源はほかにある、ということです。これを解明し改革しないと日本民族滅亡です。

これはほっとけません、何故大企業、大組織が変わらないのか、声を上げない日本民族を殺して企業や既得権益が生き残る構図は早くストップしないと・・・。

今後は年金、医療、介護のほかに食糧生産改革にもメスを入れないといけません。