GlobalHeart 社長Blog

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「薩摩の秘剣」野太刀自顕流 島津義弘著 新潮新書を読んで

2006年03月04日 | Weblog
やはりそうだったのか、と読み終わって一人でつぶやきました。私が今展開しています「オーナーズオフィス・サービス」の説明に「正しい心」が価値を生む、と記載していますが、この本でも正にそのことがきちんと紹介されていました。「薩摩の3つの掟」①負けるな②うそを言うな③弱いものをいじめるな、とのこと。私(鹿児島出身)の父(3年前に亡くなりましたが)小さいころいつもそのようにいっていた記憶があります。単純なことですが実行していくのはたやすくは無いのです。今の社会、教育は完全に間違っていますよね、そして社会に理想が無いことも悲しいことですよね。学歴や年功序列社会が完全に壊れているのにまだ頼ろうとしている他力本願な人が多いこと、努力やリスクを背負って頑張って成功したら「格差社会」だと非難する人達。薩摩には源頼朝の時代より脈々と受け継がれた社会の基本構造(郷中教育や武士道)があって上記①②③だけを守ってきた、とのこと。威張ることなく、人に隠れて剣の練習、黙って実行し栄達は望まない・・・。何か最近自分の血が騒ぐと思っていたらやっぱりそうだったのかと、ついひざをたたきました。やはり今の日本人は軽薄になってきているのでしょうか?20数年前日本経済がバブルに入るとき「重厚長大から軽薄短小へ」とのチャッチフレーズで株式を勧めていた時期がありましたが、行き過ぎたら戻る「振り子の法則」で今度は軽くなりすぎて「軽薄から重厚」へ物も人も少し戻るかもしれませんね。そういえば昨日、デキカメをビッグカメラへ買いに行きましたら、手に持ったら小さくて軽いこと、昔のカメラとはぜんぜん違うのにびっくりしました。人も物もあんまり小さくなるとふわふわして落ち着きが無いのは困ったものです。薩摩という一つの地域だけではなく日本人として「古きよき時代」の伝統と文化を思い出す時期に来ていますね。薩摩、鹿児島を自慢しているのではありませんよ、今の私のふるさとも東京と同じで、子供達は塾通い、青年は新しいビジネスにチャレンジしない、男がちょっと軟弱、はっきり物が言えない・・・という状態。人と違うことをしてでも世の中に何か役に立つことを成し遂げたい、という強い願望を持っている人に私は会いたいです。