ガルパン「最終章」第1話に登場した各種の車輌のうち、模型店にて適応キットをよく見かけたのが、上図のタミヤのM20高速装甲車のキットでした。劇中ではサンダース大付属高校チームが無限軌道杯試合観戦にて移動用に使っていたようで、アメリカ軍テイストのチームに相応しいとも言える車輌です。史実では、ヨーロッパ戦線にてパットンが指揮用車輌として使用していたそうです。
とりあえず上図のキットを購入しましたので、早速作ってみることにしました。
劇中のワンシーンです。ケイ、ナオミ、アリサの三人の背後に停めてあって車体の何割かが隠れていますが、それでも装甲車特有の輪郭および特徴的な形状がある程度把握出来ます。この種の支援車輌には珍しく、校章マークも付けられています。
パッケージの中身と組み立てガイドです。楽に組み立てられそうな感じでしたが、実際作るのは大変に楽でした。タミヤ製品ならばでの取り扱いやすさ、組みやすさは、戦車以外の車輌において相当の効果があります。一気に作れば、半日もかからないでしょう。
ガルパンの劇中車は、ワンカットしか登場しないので、ガルパン仕様とかをあまり考えなくて良いかな、と最初は思いました。しかし、モデルグラフィックやアーマーモデリング等の誌上特集記事に掲載された該当シーン画像をよく見ると、二ヶ所の相違点がありました。そのうち、ガンマウントに付けられる重機のマウントの形状は、画面が切れていていま一つ分からないため、再現を見送ることにしました。
ステップ1では、リヤサスペンションを取り付けます。ドラゴン等の海外メーカー製品であれば、パーツが細かく分割されていることが多い箇所です。これがタミヤですと上図の如く、パーツ数も最低限におさえられて、はめ込みもピッタリと出来、ズレも歪みも一切生じません。
関連のパーツはこれだけです。この時点で、これは楽だな、と思いました。
組み終わりました。中央の動力伝達部も1個のパーツで成り立っていますので、イタレリやドラゴンのように細分化された小さなパーツを一つずつ繋いでゆくという、地味で根気のいる作業が必要ありません。
ステップ2では、ドライブシャフトを組み立てます。このステップにこそ、タミヤ製品の特徴である「組みやすさ」が凝縮されている気がします。
御覧のように、複雑なドライブシャフトがパーツB17として一体成型されています。ここまでパーツを最低限にまとめられてしまうと、組み立てる作業そのものが少なくなって、ちょっと物足りない気もします。
一瞬で組み上がった、という感じでした。
どんどん、ガイドの指示通りに組み付けてゆきました。
全て組み上がりました。ここまで1分程度でした。イタレリやドラゴンのキットでは、こういう部分をくみ上げるのに一時間以上はかかったりします。全然手ごたえが違います。
ステップ3では、ドライブシャフトやサスペンション等を車体に組み付けます。全てガイドの指示通りに進めました。
相変わらずパーツの数は少なく、大変に気楽でした。いつもガルパン仕様への修正や改造の作業で苦労していますので、何も考えずにサッサッと組み立てられるのが、本当に気持ち良かったです。
組み上がりました。この車輌も、足回りはけっこうシンプルに設計されている気がします。
車体前面下部の装甲板、および前部サスペンションのパーツです。
組み終わりました。足回りはこれで九割ぐらい仕上がった状態になりました。 (続く)