2018年度の最初のガルパンプラモデルは、年末に視聴した「最終章」第1話に初登場した車輌のいずれかにしようと決めていました。それで、年末年始に三回視聴して、初登場の車輌の種類と細部を観察し、だいたいの事が把握出来ましたが、いざ模型店に行ってみると、対象車輌のキットが殆ど見当たりませんでした。
なかでも、大洗女子学園の新たな仲間サメさんチームの搭乗車マークⅣが人気を集めていたようで、店によっては売切れていましたが、別の店では豊富に積んであり、7000円近い価格にもかかわらず数人が購入していました。私もマークⅣは作ってみたいので、買おうかなと迷いました。
しかし、マークⅣに関しては、いずれタコムの製品を公式キット化する旨がプラッツより明言されています。またBC自由学園チームのソミュアS35は既にエレール製品の公式キット化がアナウンスされ、ルノーFT-17もモンモデル製品からの公式キット化が予告されています。
それで、これらのキットについては、公式キットの発売を待つことにし、その他の車輌のキットを探し回りました。模型店だけでなく、中古ショップも数軒あたってみました。
その結果、上図のズベズダのキットを1500円で入手しました。ソ連軍の装甲車BA-10です。継続高校トリオがサウナに入っているシーンで、外に停めてあった車輌です。継続高校のマークがドアについていますので、アニメ本編においては、初めて見るBT-42以外の所属車輌です。よし、これを作ろう、と決めました。
劇中シーンです。BA-10の姿が登場するのは、このワンカットのみです。
組み立てガイドです。ズベズダはロシアのメーカーですので、ガイドもロシア語表記です。ズベズダのキットは以前にプラウダ高校チームのZis151トラックの再現製作にて利用しましたが、それはイタレリからのOEM製品でした。それで、ズベズダの純製品キットを扱うのは、今回が初めてでした。
中身はこうでした。パーツ数は少ないほうだと感じました。バリなどが結構目立ちましたので、パーツを切り出す際の処理もきちんとやることにしました。「ズベズダのキットは色々と不備があるから、仮組みして慎重に進めるべき」、「ランナーから切り離す時のカット位置を間違えるな」、「ダボ穴とかズレてるし、下手すると穴も無かったりするから気をつけろ」との模型サークルでのアドバイスの数々を思い出しました。
ステップ1から3までの組み立て工程です。車体を組み立てます。今回の劇中車はワンカットで遠景の一部に過ぎませんので、細部の仕様などは気にしなくても良いと考えました。ストレート組みでも問題ありませんので、ガイド指示に従ってゆきました。
車体のパーツ群です。
最初に、車体下部を組み立てました。
続いて、上部車体を組み立てました。
パーツのダボ穴がズレていたり、取り付け位置がハッキリしない箇所があったりしました。図面を参考にして修正を進め、取り付けてゆきました。例えば、ハッチのパーツK22、K23、K26、K27の位置がズレますので、K1にモールドされている突起はあらかじめ削っておく、といった具合でした。
パーツの合いもあまり良くないので、事前にヤスったり削ったりして微調整する作業が欠かせませんでした。
上図のパーツK41は、上下の車体パーツを合わせる際に内部の斜面に沿って傾いてしまいますが、これは垂直に接着しないといけませんので、仮組みしながら接着位置を確認し、垂直になるように整えました。
上下の車体パーツを貼り合わせました。この段階での外見は、BA-10のA型に見えます。劇中車はBA-10MつまりM型ですので、更にパーツを加えてゆくことになります。 (続く)