サークルKサンクスのガールズ&パンツァーフェア第2弾にて、数量限定にて登場したオリジナルピンバッジは、全部で12種あります。以前の記事にて、「今回のフェアに関しては、普段買いの「おーいお茶」でまとめて、地味に「オリジナルピンバッジ」だけを2、3個ほど狙ってみるとしましょうかね・・・」と書きました・・・。
実際にその積もりだったんですよ・・・。きのう14日の夕方、会社の帰りに近くのサンクスに立ち寄って、秋山優花里のPOPが立っているのを見て嬉しくなり、飲料陳列ケースの「おーいお茶」にオリジナルピンバッジのピンク色のパックがセットされているのを確認して更に嬉しくなって、まずは一本を買ったのでした。
その一本が、上画像の左端の冷泉麻子のバッジ付きでした。開封して、ピンバッジが二つ折りの厚紙につけられているのを見まして、どうやって飾り付けようかと考え迷ったわけです。
その翌日、つまり今日15日は、仕事が午前中のみで終わったので、午後にはひとつ自宅近辺の4軒のサークルKおよびサンクスを偵察してみようと思い立ち、車でササッと回ったのでした。全ての店舗で、入口にはガルパンの横断幕がかけられ、店内には秋山優花里のPOPが立っていたわけです。おお、今度はサークルKサンクスも本格的に取り組んでるなあ、と感心しました。
予想通り、キャラクターカードの対象となっている「ロースかつ丼」と「お芋のワッフル」のうち、前者は3軒で売り切れとなっており、1軒で一個だけ残っていた品のキャラクターフィルムは西住みほでした。このフィルムは5種類あるそうですので、たぶんあんこうチームの5人のそれでしょう。
後者は4軒すべてに在庫があり、干し芋を食べる角谷生徒会長の画像がデザインされていました。これは食べたことが無かったので、試しに食べてみようと4軒目で一個買いました。この4軒目はサンクスで、「おーいお茶」にオリジナルピンバッジのピンク色のパックがセットされていませんでした。
それで店を出ようとしたところ、レジにて「これ買えばガルパンのバッジをくれるの?」と問い合わせる声が聞こえたのです。振り返ると、私よりやや若い感じの男性客が、「おーいお茶」を2本持ってレジに向かっており、店員さんが「いまのところはバッジはまだなんですよ」と応対していました。男性客のカバンにはアニメイトのガルパンのバッジが一つつけられていました。
男性客は落胆の色を見せつつ、不満げに「まだ、ってどういうことや?チラシやホームページじゃ昨日から始まってるんやろ?ここはまだ入荷してへんのか?」と問いかけていました。店員の娘さんは、困った表情で「いえキャンペーンは昨日からなんですけど、お茶がまだ入れられないので・・・、すみません」と謝っていました。その娘が、ちらりと飲料陳列ケースの端を見たので、私は「なるほど」と納得しました。
男性客は納得いかない様子で店外に出てきて、外の喫煙スペースで不満げに煙草をプカプカやり出しましたが、そのうちに視線が合ってしまいました。私の被っていたガルパンキャップに気付いて「おや」という表情になり、近づいてきて、小声で「あなたもガルパンフェアのやつ買いにきたんですね、この店はアカンですよ、バッジがまだや、言うてるんでね。せっかくお茶こうたのに交換もしてくれへんで腹たちますわ」と話しました。
私は「いや、推測ですが、たぶんあると思いますよ。まだ出せないんじゃないですかね」と応じました。相手は、怪訝そうに「なんでです?さっき聞いたんけど、まだ入荷してへんって言うてましたが」と言いました。
ああそうか、店員さんが「お茶がまだ入れられないので」と答えたのを、未入荷の意味に受け取られたのだな、と察しました。そして、昨日買った冷泉麻子のバッジ付きのお茶の事を話し、バッジはレジで引き渡すのでなく、最初からお茶のキャップにバッジ入りのピンクパックが掛けられた状態で陳列されること、を説明しました。この種のフェアは対象商品をセットで納入するルールがあるはずなので、「ロースかつ丼」と「お芋のワッフル」が入っていて「おーいお茶」が未入荷というのは基本的に考えにくいこと、したがってお茶の方も入荷していて、それにはバッジ付きのお茶が入っている筈だ、という旨を話しました。
相手は、真剣な表情になって聞いておりましたが、「それやったら、なんでここの店は、まだや、なんて言うんやろね」と首を傾げました。「ああそれはですね、入荷はしてるんやけども、前日までの在庫がまだ沢山あるから、補充して陳列したくても入れられない、という意味の「まだ」やろうと思うんです」と答えると、あっなるほど、と合点がいった表情になりました。そして「残念やなあ、他の店を回ってみるかあ」と苦笑されていました。
「バッジ、少しずつ集めてゆかれるんですか」と尋ねたところ、「いや、出来たら12本買うて12種をいっぺんにとっときたいんですわ」と笑っていました。ガルパンファンならばそうだろうな、と同感を覚えつつ、待てよ、とそこである考えが閃いたのでした。
そこで「ちょっと提案を思いついたんですがね、あなたと私とで協力して、この店で12種をいっぺんに買うてみますか?」と問いかけました。案の定、相手は驚いていました。「そんなことが出来るんですかね?」「ペットボトル12本ですから重いし、お金もかかりますけどね・・・」「いやそれは構わんのです、車で来てますさかい」「私も車です」「そしたら、それ12種をどうやって買いますのか?」「箱買いするんですよ」「えっ、箱買い・・・?」
そこで私は「おーいお茶」が一箱に24本入りであることを話し、推測ですが、と前置きしたうえで、一般的にフェア関連景品は数を合わせて揃えて箱入れする傾向があるため、12種をワンセットとすれば、一箱には2セットが入っている筈だと考えられること、を話しました。相手はようやくこちらの意図に気付いた表情になり、「なるほど、そういう手ですか」と嬉しそうに手もみし始めました。
「でも推測なんですが、きっかり12種2セット入っているかはまだ分かりませんけど」と断っておきましたが、「いやええですよ、多少ダブっても構わん、それでいっちゃいましょうや」と答えてきたので、今度は私が店内に再び入って、レジの若い娘さんに「お忙しいところ恐縮ですが、ガルパンフェアのお茶は入荷してますかね?出来たらひと箱で買いたいのですが」と聞きました。すると「ひと箱ですか?ちょっと待って下さい」と応じてササッと飲料陳列ケースの端のバックヤードに行き、すぐに箱を持って戻ってきて「ございますので」と言いました。そのまま3000円で購入しました。
外に戻ると、相手は「うわあ、ほんまに箱買いですなあ」といい、値段を聞いてその半額をスッと手渡してくれました。箱を開けてチェックすると、しっかりオリジナルピンバッジのピンク色のパックがセットされており、全12種がきっちり2セット入っていました。思わず二人で握手をしてしまいました。「やりますなあ、あんたスゴイですよ、こういう手があるんやなあ」と言ってきました。
かくして12本、12種ずつを持ち、箱はかなり汚れていたために店に返却し、そのままもう一度握手して別れました。名前も聞かずじまいでしたが、お互いガルパンファンだという点が分かり合えただけで充分でした。大洗へ行って、旅館や店舗などで他のガルパンファンの方と出会って話したりするのも、そんな感じなのです。名前も在地も聞かないまま、ガルパントークで「俺もお前も」みたいな気分で盛り上がっては、お互いに笑顔で会釈し手を振り合って、「またいつか会いましょう」と別れるわけです。
このような経緯によって、2、3個ほど、どころか全12個の「オリジナルピンバッジ」を一回でコンプリートする結果になってしまったわけです。何がどうなるか、まったく分からんものですね・・・。