五十鈴華誕生日イベントは、永町商店街の駐車場を借り切って会場とし、11時30分から受付を開始しました。会場に着いたのは11時20分でしたが、既に200人ほどが長い行列を作っており、この日のイベントのスタンプラリーカードの配布を待っていました。私も臨時駐輪場に自転車を停め、列の最後尾に並びましたが、数分とたたないうちに私の後ろにも100人近い人々が並びました。平日だというのに全国各地から集まってくるガルパンファンの、とても熱心な有様です。
並んで待っていると、整理券が配られました。私の番号は263でしたので、私で263人目だと分かりました。スタンプラリーカードの配布は先着300名、ということでしたが、300人以上が集まっていて、後から後から続いてくるようなので、追加での配布も決まったようでした。「肴屋本店」の大里さんが進行役を務め、イベントの案内とスタンプラリーカードの配布追加を知らせていました。
しばらく待ったのち、スタンプラリーカードの配布が始まりました。上画像のように、スタンプラリーのマップとスタンプラリーカードを貰いました。スタンプラリーは、永町商店街の22店舗のうちの5店舗のスタンプを押してもらう、というもので、買い物とか食事とかの条件はありませんでした。店に挨拶して声をかけるだけで、スタンプを押してもらえる、ということでした。
ただし、各店舗のスタンプのなかには、以前のスタンプラリーにて使用された、五十鈴華のスタンプがあるということで、何人かのファンはそれを目当てにしていたようです。私自身は、こうしたガルパンイベントに参加すること自体が初めてでしたから、こういうものなのかと見て聞いて、ただ感心していました。
参加者がめいめいに各店舗へ向かって行きました。私は特に目当てが無かったので、付近の店を適当に選んで、挨拶し、スタンプを押してもらいました。
5ヶ所目は、なんとなくオレンジペコの居る「ヴィンテージクラブむらい」に行きました。とにかくスタンプラリーカードはスタンプで埋まりました。
とりあえず会場へ戻ってみると、スタンプラリーカードの配布はいちおう終わったという雰囲気でした。カード回収の受付は13時からなので、それまでとこかで少し食べて、幾つかの店を回って見学しておこうと考えました。会場の臨時駐輪場から自転車を引っ張り出して移動に移ることにしました。
移動前に、ちょっと会場のテント内をのぞいてみました。五十鈴華へのプレゼントや花束やグッズなどが飾られていました。五十鈴華はアニメのキャラクターであってリアルでは存在しませんから、これらの品物は誰が受け取って、最終的にはどうなるんだろうか、どこへ行き着くんだろうか、と疑問に思ってしまいました。
会場には、五十鈴華デザインの痛車もありました。版権料もラッピング料金もかなりかかっているはずですね。でもドアミラーにはガルパンとは別のアニメキャラクターが貼ってありました。あまり見た事のないキャラクターでした。
私は自分の車にはラッピングは施したことがありませんが、20代の頃は車のリアウインドーにプラモデルのウォーターラインシリーズのエンブレムマークと旧帝国海軍の旭日旗と旧舞鶴鎮守府の旗印をつけていました。そのせいか、後続の車が常に大きく車間距離をとっていたのを思い出します。
とりあえず「鳥孝」さんに立ち寄って磯辺典子を見て、コロッケと唐揚げのおやつを買いました。店の方は「ああ、先月の有賀祭りの時にいらっしゃったですよね」と私を覚えていてくれました。そして「新しいバッジが出来ましたよー」と磯辺キャプテンのバッジを示しました。これは500円以上買い物をすれば貰えるもので、ちょうど私の買ったコロッケと唐揚げの合計が500円でしたので、バッジも貰いました。
この磯辺キャプテンのバッジのように、特定の店でしか入手出来ないバッジもあり、今後はその数が増えてゆくだろうということです。商店街巡りの楽しみがまた一つ加わったように思います。磯辺典子の背後のウインドーにも数種類のバッジが貼り並べてありましたが、幾つかのお店でも似たような感じになってきています。
店の方が「最初はファンの皆さんが寄贈して下さるのを並べてたんだけどね、売り切れたらもう手に入らないのが増えていくんで、ちょっと私たちもなんか集めないといけないかな、って感じでどこも集め出してるよ」と笑っていました。
キャプテンのパネルにあるサインは、その声を演じた菊池美香さんのものだそうです。「根性!!」のフレーズがいい味を出しています。
それから漬物製造販売業の「吉田屋」に行きました。ガルパングッズの人気アイテムの「恋に恋するさおりんのスイート梅」や「常陸乃梅シロップ「Pure Sweet」」などを製造販売していることで知られます。今回はその二つともお土産に買おうと考えていたので、とりあえず下見に入ってみようと考えました。ところが、既に店内は数人のガルパンファンで一杯になっていたので、イベント終了後に再び立ち寄ることにしました。
続いて醸造元の「月の井」に行きました。蝶野亜美が居ますが、店内に入るのは初めてでした。挨拶して、いろいろと話を伺いました。建物も古く立派なもので、幕末から明治期にかけての構えをそのまま保っているそうです。
奥には土蔵風の醸造工場もあります。この日は一般公開されていなかったので、生産工程の見学は出来ませんでした。
このお店の人気商品である「酒粕アイス」も買いました。店内のベンチで一休みさせていただき、アイスも食べました。まったりとしていてさっぱりとした独特の味で、意外に酒くささが全く無くて美味しかったです。
それから「さかなや隠居」の店先にある老松を見学しました。現地の曲松商店街の「曲松」の名前の由来となった「曲がり松」がこれなのですが、いつも自転車で通り過ぎるだけだったので、今回は立ち止まってゆっくりと幹の張り出しを見上げました。
この松の木の由緒は、上画像の案内板のとおりです。江戸期に制札場があったことからも、商店街のメインルートが近世からの街道筋であったことがうかがえます。かつては似たような松が他にもあったといいますから、江戸初期には街道の松並木が整備され維持されてきたものと思われます。一里塚もどこかにあったのかな、と思いました。
それから洋品店の「みとや」に行きました。ガルパン校章や大洗女子学園ソックスなどを販売していることで知られます。
最近には、大洗女子学園の校章を衣類や帽子などにアイロンプリントするサービスも始めていて、今回はこれを利用して私なりのガルパンファッションを作ってもらおうと考えました。
店内に入って店の方に挨拶し、帽子を一つ買って、これに大洗女子学園の校章をプリントして下さいと依頼しました。時間がかかるとの話だったので、料金だけ先に支払って「夕方取りに来ます」と言いました。宿泊滞在中でないとなかなかこういう買い物は出来ませんね。
このとき作ってもらった私だけのガルパンオリジナルキャップ、今も外出時にはたいてい被っております。でも、奈良や京都や大阪ではガルパンそのものの知名度が低いようですから、「どこのチームの帽子なの」などと聞かれることが何度かありました。どうも大リーガーのキャップか何かに見えるらしいです。ただ、デザインがなんかカッコイイ、とは言われました。
そろそろ13時が近づいてきたので、永町駐車場のイベント会場へ引き返しました。途中で「肴屋本店」の前を通った際に、向かいの駐車場脇のパネルが一つ増えているのに気付きました。あんこうチームの横に、劇中でも登場した「肴屋本店」店主が追加されているのでした。
そのモデルは、当然ながら「肴屋本店」店主の大里明さんなのですが、御本人はもっとお若い方なので、パネルの方が年配っぽく見えてしまいます。
会場に戻ってテント内の花束やグッズ類を見ましたが、若干追加されているようでした。会場には、五十鈴家の奉公人の新三郎に扮したファンの方も居られました。なんでも山形県からわざわざ来られたそうで、その後のイベントにてリヤカーに五十鈴華のパネルを乗せて登場し、劇中で人力車で五十鈴華たちを乗せていたシーンを再現して下さいました。会場は大いに盛り上がりまして、多くのファンが拍手を送っていました。
その後、五十鈴華パネルに向かって「お嬢!!」と絶叫するなど、劇中の新三郎になりきって笑いを誘っていました。ほんまに、よくやりますなあ・・・。
誕生日記念の寄せ書きの色紙類です。これはイベント受付時の行列内でも手渡しで回覧されてめいめいに書き込んでいました。私にも回ってきたので、成り行きで書き込みました。これらの色紙類は、五十鈴華の声を演じた尾崎真実さんに贈られるとのことでした。それを聞いて、ああそうか、リアル五十鈴華とは声優さんのことか、と納得しました。
テントの支柱に貼られていたイベントの内容案内です。13時からスタンプラリーカードを受け付けに見せて「回収」し、その際に缶バッジと花と番号カードをもらい、14時より誕生日ケーキの披露と抽選試食が行われる、という順でした。
私自身は、他に用事も沢山あったので、イベントはとりあえず13時の「回収」までとし、14時からのケーキの披露と抽選試食はパスすることにしました。
13時前から、再び行列を作って「回収」受付開始を待ちました。前の方に、帽子一杯に缶バッジをつけている方が居て、けっこう目立っておりました。また、カバンにびっしりと缶バッジを付けている方も見かけました。缶バッジをコレクションしているガルパンファンが少なくないことを知りました。
でも、これまで出されている50種類以上の缶バッジの全部をコンプリートされた方、というのは稀であるそうです。だいたいは地元商店街の各店の方であることが多いと聞きました。そういえば「いそや」や「丸五水産」辺りが結構集めておられますね。
カードを「回収」して、その際に缶バッジと花と番号カードをもらい、会場の一角に設置された献花台に順番に生けてゆきました。パネルは、五十鈴華を中心にして左右に五十鈴百合と新三郎、その両側にあんこうチームの四人が並びました。このうちのあんこうチーム五人は、朝に商工会館の玄関口にて見たあれでした。
献花後に私はイベント会場を離脱したため、14時からのケーキは見ていません。ですが、夕方に再び永町商店街を走った際に、一度会場に立ち寄りまして、上画像のパネル群と花束およびプレゼント類のディスプレーを見ました。脇にはお米の袋まで置いてありましたが、これは五十鈴華の大食い振りをシンボライズしたギャグなのだろうな、と思いました。
とにかく、こういう内容でガルパンキャラの誕生日イベントが実施されたわけです。その過半を体験出来たのは、よい思い出になりました。
近くのみつだんご屋「たかはし」の店先にも五十鈴華が居ます。こちらが公式の設置パネルで、春からずっと立てられているわりには余り汚れも目立ちません。お店の方が大切に取り扱っておられることが分かります。
しかもこちらのパネルには、五十鈴華の声を演じた尾崎真実さんのサインも入っています。ものすごく貴重なパネルですし、お店の看板娘ですから動かすわけにもいかないのでしょう。それで、商工会館にて準備されたもう一人の五十鈴華がイベント会場に出向いたのでしようか。 (続く)