二日目の宿は、民宿の「足袋豊」でした。「ガールズ&パンツァー」応援宿泊プラン実施施設の一つで、今回は一泊朝食付のCプランを利用しました。公式サイトはこちら。
部屋に入って一休みしながら、五十鈴華誕生日イベントで貰った品々を整理しました。スタンプラリーのマップとカード、回収受付時に貰った缶バッジと抽選番号カードです。283番は、果たして当たりだったのかは分かりませんでした。当たればケーキが食べられるわけですが、私は甘いものはまったく駄目なのです。
その後、布団を敷いて一時間ほど仮眠をとりました。
まだ日没には間があったので、再び自転車に乗って商店街巡りに出ました。シラス丼は食べたけれど、仮眠を取ったらまたお腹が空いてきたので、どこかで軽く食べてゆこう、と考えました。
各商店には明かりがともりはじめ、昼間とは違う雰囲気をともなって夜空の下に浮き上がりつつありました。上画像は永町商店街の「ヴィンテージクラブむらい」です。二階にある船は、店の御主人が若い頃に乗っておられたものと聞きました。
玩具店の「タグチ」です。たまたま出て来られた店の御主人と少し立ち話をしまして、プラッツのガルパン公式キットの評判などに関する御高説を賜りました。組み立て易いプラモよりも、難しいプラモの方が味わいも奥行きも深いし、「楽しい」ということの質が断然に違うぞ、と笑っておられました。タミヤよりはドラゴン派、という感じのスタンスをお持ちのようでした。
商店街からマリンタワーの方へ回りました。デジカメ画像では明るく映っていますが、実際には日没後の暗い景色だったのです。
マリンタワーの周辺の木には電飾がほどこされ、マリンタワーの建物自体にもクリスマスツリーを表したイルミネーションが点滅していました。クリスマスまで二週間を切っていますから、商店街のキャラパネルと同じようにマリンタワーのエリアもクリスマスモードになっていました。
リゾートアウトレットのまいわい市場へ立ち寄りました。
ガルパングッズコーナーは、前回の訪問時と少し違っていました。新製品や商品の入れ替えがあったようです。
鹿島臨海鉄道のオリジナル缶バッジセットも売っていました。前回訪問時に買ったバッジセットと違うデザインで、直径も大きくなっていました。大洗で目にする公式バッジは径32ミリばかりなので、違う寸法のバッジがあるとなにか新鮮に見えてしまいます。
京都に本社を置くボークスの「キャラグミン」シリーズも五人揃って展示されていました。大阪や京都のショールームでは全部が並んでいなかったので、あんこうチームの全員が揃っているのを見たのはこれが初めてでした。
私自身、一時期はとても欲しいと思ったのですが、価格が高いうえに寸法が大きく、自室のスペースに入らないので諦めました。それで代わりにfigmaのシリーズに期待してこれを予約している次第です。
魚や水産物のコーナーには、角谷杏も居ました。「大漁だぜ、やったああ」と叫んでるように見えます。
商店街へ戻る途中で、ラーメンの「藤乃屋」の店先をのぞいてみました。軽くラーメン一杯食べようかな、と考えたのですが、お客さんで一杯でしたので、今回は諦めました。
みつだんごの「たかはし」は夜でも営業していました。五十鈴華が昼間とは違って戸口の横に控えていました。ここのみつだんごは美味しいのですが、ボリュームがかなりありますので、前回の訪問時にこれを食べて、昼食を食べる予定が吹っ飛んだのでした。
ぐるりと回って八百屋の「石福」の店先を通りました。隣の「国井屋」はもう閉店していましたが、照明類はまだ落としていませんでした。
割烹料理および寿司の「かま家」も営業していました。逸見エリカも店先で頑張っています。黒森峰チームは、隊長の西住まほがいつも引っ込んだ位置にいるため、道路を進んでいると逸見エリカの方がすぐに視界に入ります。なので、商店街での存在感はエリカの方が上になっていると思います。
喫茶店「ブロンズ」の前に至り、そうだここで食べよう、と思いつきました。まだ入ったことのないお店でしたので、この機会にガルパンメニューを経験してみようかと考えました。
客は、私一人でした。五十鈴華誕生日イベントが終わるまでは多くのガルパンファンが出入りしていたそうですが、イベントが終わると大部分は帰ってしまったと聞きました。私のように、イベントの有無に関係なく長期的に滞在している客は、冬場では珍しいのだそうです。
気さくな女将さんが、これはいかがですか、と上画像のメニューを示してきました。このお店の人気メニューである「生徒会セット」と「うさぎさんチームセット」でしたが、私はもう少し軽いのが食べたかったので、「サンドイッチとかはありませんか」と尋ねました。あるということなので、それを注文しました。
飲み物はいかがですか、と聞かれたので、上画像の「ガルパンドリンクメニュー」の中から「パッションフルーツソーダ」をチョイスしました。
これが「パッションフルーツソーダ」です。もちろん缶バッジもついていました。それとは別にブロンズのオリジナルマグネットバッジもいただきました。「新年ぐらいからもう一つオリジナルのバッジを出す予定なの、またおいで下さったらつけますよ」と笑っていたので、「たぶん来年早々にまたお邪魔すると思います。初詣は大洗磯前神社にお詣りするかもしれませんので」と答えました。
壁には、ファンの方々から贈られた沢山の名刺が貼られてありました。それで話題がガルパン名刺のことに及び、転売屋による不当な売買の動きが発端となって、それまで商店街の各店にて実施されていた名刺配布に関してバンダイビジュアルよりNGが出され、それ以降は名刺配布が一切なくなった状況が簡潔に語られました。
「ああいうことがあっちゃうと、それまてファンの皆さんが善意でしていたこともみんなみんなダメになっちゃうね。本当に残念だわねえ」と言うので、今後は名刺関係は完全にやらないわけですか、と問い返しました。すると「今度はちゃんと許可をいただいて公式で名刺出そう、という形になるみたいよ。いまのところ公式でちゃんと出してるの大洗ホテルさんだけだものね、ああいう感じできちんと商工会経由で話通して手続きとって、という流れになるよ」と教えてくれました。
この件に関しては、翌日にエルヴィンの「和泉屋米穀店」にて、関係者の方から詳しい話をうかがうことになります。
「ブロンズ」はガルパンファンの溜まり場として知られるだけあって、店内にはいろんなグッズがあります。模型やフィギュアも例外ではなく、他では全く見られない小山柚子のフィギュアもありました。戦車のキットも幾つかありましたが、ガルパンブームの初期に製作されているのか、いずれもがそのまま組み立てられており、いわゆる「ガルパン仕様」への工作はまったく施されていませんでした。
ガルパンの戦車模型に関して、「ガルパン仕様」が意識されるようになったのは、公式ガイドの「アハトゥンク・ガールズ&パンツアー」が5月に刊行されて以降の傾向だということです。ガルパンの最初のTVシリーズ放送が2013年3月に終了するまでに、最初の戦車模型キットのピークがあって、それによって全国的に在庫切れ、品薄の状態になり、それが回復したところで5月以降の「ガルパン仕様」人気のピークが来た、という流れになるのですが、いま大洗の各商店街に寄贈されている戦車キットの大多数が、最初の戦車模型キットのピーク期に製作されているということです。そういえば、私が今までに「大勘荘」や「いそや」などで見てきたキットも、ほとんどストレート組みの作品が多かったように思います。
私自身は、拙ブログで述べてきたように、夏の7月頃から準備を始め、8月頃から戦車キットの購入に取りかかり、第一作目の三式中戦車チヌを作り始めたのが10月中旬からでした。つまりは5月以降の「ガルパン仕様」人気のピーク期が過ぎてしばらくして、市場の在庫が回復基調に入り出した頃にキット作りを始めたわけです。
なので、最初の戦車模型キットのピーク期に作った方々に比べると、はるかに情報類に恵まれており、公式ガイド類も充実してきているので、「ガルパン仕様」を目指すにしても、出来るだけランクアップしてゆきたい、ゆかねばならないだろう、と思って色々悪戦苦闘しているわけです。
同人サークル「幻視工房」の製作したガルパンカッティングシートやメタルステッカーも五種類が並んでいました。缶バッジは、公式のものの他に、ファンが作ったオリジナルのウサギさんチームデザイン12種などがありました。大洗で配布された公式のバッジは、現時点で50種類以上を数えるそうですが、ファンが作っている非公式のものはもっと数があるそうです。
そういえば、大阪のアニメイベントで限定販売されたガルパンオリジナルバッジが約100種類あったと聞いています。東京のイベント等ではそれ以上が出されたのではないかと想像しています。私自身が大阪のイベントで見たガルパンオリジナルバッジは、約20種ほどですが、全てが今では入手不可能と聞きました。
入手不可能な缶バッジは、大洗発の公式品にも増えつつあるようです。上画像で「世界に8個しかナイ」と書かれるボコラレ熊のバッジなどは、2013年9月1日に大洗ホテルにて開催された「リアルエンカイウォー」の宴会芸4位向けの賞品として8個だけ生産されたものです。非常にレアなバッジですが、もっとレアな、たった1個しか無いバッジもあります。それは、バンダイビジュアルの杉山潔プロデューサーの大洗大使就任を記念して作られた「杉山P大洗大使バッジ」で、杉山氏本人のみが所持しているそうです。
そんなレアなバッジがあるものだから、大洗発の公式バッジのコンプリートはまず不可能に近いわけですね。
「ブロンズ」を夜7時過ぎに退出して宿に戻りました。缶バッジの話で色々盛り上がった後でしたので、私自身が今回貰った缶バッジは何個なんだろうと思い、机の上に並べてみました。いつの間にか、16種24個になっていました。
前回の訪問時に、色んな缶バッジを貰って楽しかったので、今回は缶バッジ狙いで、各店舗や施設を計画的にリストアップしたうえで綿密なコース案を三つ作り、五十鈴華誕生日イベントの成り行き次第で臨機応変に見学順を変更できるように考えてあったのです。そのうえで、各店舗に挨拶して話をして、買い物もして、色々と交流を楽しんでいましたから、それに応じるかのように缶バッジも増えていったわけです。
私はあまりお土産を買わないたちなので、大洗行きの一番の記念品というと、やはり缶バッジになるでしょうか。なので、これからも入手可能な缶バッジは、大洗巡礼を楽しみながら、大切な思い出の品として得ていこうと思いました。 (続く)