前の東京オリンピックが行われた昭和39年(1964年)以前の
1961年から米系某有名銀行のニューヨーク本店で勤務され、
為替ディーラーとしてのご経験もある方に伺った話である。
「FXなどの為替相場は、儲けようと思ってはいけないのです!
損をしない。この考え方を堅持しなければいけません。」
どこかの製紙会社の経営者で博打で身を潰した輩とは
えらい違いである。
人間、欲の皮が突っ張って、どうしても儲けようとか、
損失を取り戻そうという気が起きてしまうものだが、
とにかく損をしないようにするという考えを常に持ち続けられる
その方の堅実なスタンスにはやはり驚かされる。
やはり、草分け的な外銀為替ディーラーの方が発する言葉は、
なかなか奥が深いのである。
こればかりでなく、色々と有益なお話を伺ったので、
折を見て書いて行こうと思う。