行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする25年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

行政書士任意団体「国際業務研究会」で、講義をさせて頂きました。(番外編)

2009-11-22 09:41:10 | 行政書士のお仕事

 東京都行政書士会国際部の川邉次長が代表を務める、国際業務研究会なる任意団体で講義をさせて頂きました。昨年に続き二度目の講義です。

 題目は「日系社会に存在する、帰化でも就籍でもない、旧々国籍法による国籍取得手続き」とういう内容です。

 まあ、これはHPや会報に書かれた題目で、講義用のレジュメには

 日系社会に存在する

  もうひとつの国籍手続き

  その実態と実務

 法の欠缺なのか、或いは盲点なのか!

 こんな不公平な手続きが実在しているのか!

 どんな法律実務書にも書かれていなかった

 その驚くべき実態と現状、そして、

 具体的な手続の詳細を本邦初公開します!

 と、ちょっと過激な内容のレジュメ用の題にしました。

 何か、安っぽい暴露本みたいですね(*^_^*))。

Img_1042

 この国際業務研究会は、大先輩で東京都行政書士会国際部長を何期も務められた榎本先生が立ち上げ、今は顧問をされていらっしゃる団体で、元入管局長や元主席審査官などの入管局OB等もお招きして講義をして頂くような権威ある任意団体なのです。ですから、それなりに講義の内容も何日もの時間を掛けて吟味し、準備させて頂きました。

Img_1066

 その講義内容ですが、明治時代に誕生した旧々国籍法から始まる、国籍法の変遷の解説にはじまり、戸籍法、通則法、各国の身分法・家族法に於ける認知効との関連性や法務省民事局による通達。そして、具体的な事例数例なども交えて、かなり多岐に渡るお話しをさせて頂きました。

Img_1073

 聴講された方々に伺ったら、内容の半分ほどしか、分からなかった

 と言われてしまいました。

 んんんん・・・、ちょっと内容が難し過ぎたのかなぁ???。

 次回は、もっと身近で、ご同業のお仕事に密接に関連するテーマにしましょうかねぇ

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気候は、その土地の人の性格を作り出す?

2009-11-17 12:28:58 | 海外事情

 30年以上も昔、私が当時滞在していたM国の田舎町を転々と、安い長距離バスに乗り継いで旅行する事が時々ありました。

 温暖な世界的なリゾート地も多いM国なのですが、当時貧乏学生だった私では、到底リゾート地などへの旅行へ行ける筈もありませんでした。行く先々は、いつも辺鄙な田舎町ばかりでした。

 田舎町のバス停を降りて歩き始めると、東洋人はやはり当時は珍しかったのでしょう。子供達が珍しそうに、私を凝視し、中にはゾロゾロと付いて来る子供者達さえもいたのでした。

 若かった私は、そんな煩わしい視線が嫌で、いつしか旅行中は濃い色のサングラスを掛けるようになっていました。

 すると、不思議な事に道を尋ねられたり、或いは、時間を聞かれたりと、M国人の世界に自然と溶け込むことが出来たのでした。

 そんな貧乏旅行中に、南部の海沿いにある、とある田舎町に降り立ちました。

 そのさびれた田舎町の中心部に位置する教会の前辺りで、苦悩に満ちた様子のない、今まで見た事もない表情の初老の男性が、真っ昼間からボ~として石段に腰掛けている姿を見かけたのでした。

 そのどこか恍惚とした表情が、私にはどうしても気になって、失礼だとは思いましたが、その人に突然聞いてみたのでした。

 「セニョール! ここで何をしているのですか?(Señor ! ¿Qué hace usted aquí?)」

 「俺か? 何も、何もしとらんよ!(Yo?  nada. hago nada aquí ! )  それに、何もすることも無いしなぁ。(Pues, no tengo nada que hacer.)」。 そう言って、その男性は、再び日差しに向かって、気持ちよさそうに恍惚の表情を浮かべ始めたのでした。

 この町に入る長距離バスの風景から思ったのですが、町の外れには、バナナやココ椰子など様々な果実が生い茂った木々があちらこちらに点在していたのでした。つまり、この初老の男性が、仮に無職だとしても飢えて死ぬ事は無いのだと思い出したのでした。

 後日、現地の友人達に聞いたところ、果樹園主達は、こういった人々が、自分自身が食べる為の果実をもぎ取って食べたとしても、その者達を泥棒としては扱わないのだそうです。

 だから、彼等は飢えを凌ぐために、必死で働く必要も無いし、まして、その為に人を騙したり、或いは、殺傷までもして食べ物を奪い取る必要も無かったのでした。そんなどこか超越した世界があるのだという事を、その時私は初めて知ったのでした。

 寒冷地に住む人々、つまり北半球にある多くの国では、甘く栄養価の高い果物が自生している地域は限られていますし、仮にあったとしてもその期間は本当にごく短い限定された期間に過ぎません。

 ですので、寒冷地に住む人々は、穀類や発酵乳製品など長期保存可能な食料品を蓄えます。そして、これらの備蓄食品であるパン、チーズ、ジャムやワイン等で、寒くて長い冬の間、飢えや寒さを凌ぎます。

 寒い国に住む人々は、その生命をなんとか維持させようとして、それこそ死に物狂いで働かねばならない必然性があるのです。それが出来ない者は、命を絶たれるか、或いは、犯罪を犯してもまでも何とか生き抜こうとするしか方法はありません。

 勿論、動物としての生きるための本能だからといって、みだりに他人様の物を勝手に奪うことなどを社会として到底認める訳には行きませんから、人間は法なるルールを設けて人の物を奪うことを禁じたり、或いは、社会保障制度によって、やむを得ない弱者を社会として救済することで社会制度が維持できるシステムを構築してきた訳です。

 ところが、温暖で飢えの無い土地に育った人々には、そんな必要が無い為なのでしょうか。どこか達観したような性格をしています。それは、動物として生きるために争う必要性が無い為なのでしょうか?

 ところで、我が日本という国は、四季折々の素晴らしい季節があって、温暖で極めて気候の良い国のように思われがちです。しかし、お米を主食として、それを作って暮らしている民族の土地としては、おそらく最北端の最も厳しい気候の中で暮らしている民族なのです。

 それに、日本という国は、鉱物資源や石油などの化石燃料にも乏しい上に、果物などの食料品が豊かに採れる国ではありません。まして、台風被害や害虫被害が多く、決して農業に適した土地でもありません。

 だから、日本人は、概ね勤勉で良く働く民族になったのではないかと私は思うのです。そして、それは稲作北限の地で生きる民族に、その厳しい自然環境の中で生き残る為に、天から与えられた特性ではないかとも思うのです。

 その当時の世界経済は、欧米諸国に住むアングロサクソン系やゲルマン系を中心とした、いわゆる白人系の人々によって、世界の富の8~9割近くが彼等の掌中に偏在していた時代でした。しかし、こういった経済的に富が偏在した国々に住むことが、人間として本当に幸せなのだろうかという疑問を感じたのでした。

 それは、この温暖なM国の田舎町の教会の前で、毎日ボ~としていても、飢えることや凍える心配も無い土地で暮らすこの初老の男性が、たとえ経済的には貧しく、物質的な欲求を満たす事が出来なくとも、不幸であるとは私には到底思えなかったからでした。

 そんな、遠い昔の若き日の貧乏旅行の記憶の中で、未だに時として思い出し、そして考えさせられてしまうセピア色のシーンの中のひとコマでした。

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映画ダイハードに見る、日本という国が絶頂だった頃!

2009-11-10 09:02:35 | 国際・政治

 先日、久しぶりにDVDで、私と同年代でもあるブルース・ウィリス主演のダイハードを見ました。

 舞台は、ロサンゼルスにある超高層ビル。その保有者である日本企業のナカトミ・グループ(勿論、架空の企業グループ名ですが。)のビル内の金庫に同グループが保管・管理する米国債6億ドルを、テロ集団を紛った強盗団がそれを奪おうとするストーリーです。この強盗団に対して、ブルース・ウィリス扮するニューヨーク市警のタフガイ刑事が、たった一人で重装備の強盗団全員(なぜか、ドイツ系が多かったような)を殲滅してしまうという、単純明快なアクション映画です。

 このナカトミグループの米国支社長に大抜擢されて、ニューヨークから夫の反対にも関わらず転身して来たのが、キャリアウーマンでありこのニューヨーク市警刑事の妻なのです。そして、この超高層ビルのオープニングパーティーの日であったクリスマスイブの夜に、この襲撃事件が起きるという設定です。

 ブルース・ウィリス演ずる主役の刑事も、日本人支社長の特別な計らいでニューヨークよりロスに招待はされたものの、このテロまがいの強奪事件に巻き込まれてしまい、テロ組織並みに強力に武装された強盗団に対して、孤軍奮闘して闘うはめになってしまうという荒唐無稽なお話しです。

 ところで、このダイハードが製作された1988年の頃、日本企業は世界経済を席捲していた頃でもありました。また私自身も、86年はコロンビアでの火力発電所建設プロジェクト、87年以降はメキシコでの大径管製造会社プロジェクトでの通訳アドミとして勤務し、日本経済の世界進出の先兵の端くれの一兵卒として、日本との間を頻繁に往来している時期でもあったのでした。そして、必ずその途中にワンストップしていた地が、このロサンゼルスの街でありました。

 ロスの空港からタクシーに乗る度に、「あんた日本人かい?日本は凄い!俺の家の電化製品は日本製品ばかりだし、車も日本製だ。それに、あの高層ビル、あちらの高層ビル、それにそこの建設中の高層ビルも日本企業のものだ。」と毎回うんざりする程言われ続けていたのでした。

 当時の日本のバブル経済による株高、不動産高を背景に、疲弊していた米国経済をターゲットにした日本企業は、西海岸のロスだけのみならず、アメリカ中の不動産や企業を買いあさっていた(日本の株式市場の株価時価総額で、アメリカが何個も買える程であった。)頃でもあったのでした。

 この様にタクシー運転手に、おべんちゃらのように言われていたのは、何も私だけでは無かったはずです。おそらく、数多くの日本人達が、この様に世界中から礼賛(実は、脅威に思われていたか、或いは、軽蔑されていたのだと思います。)され、日本の国力に酔いしれていて、日本人であることに過剰な自惚れを抱いていた時期でもありました。

 そんな、砂上の楼閣も、バブル経済崩壊による日本の株価・不動産価格の下落によって、あっけなく終焉を迎え、今現在に至るまでも低迷が続いているが現状なのです。

 これが、日本の本当の実力とは、日本人としては到底思いたくはないのですが・・・。

 「奢れる平家は久しからず!」栄耀栄華を誇り、政(まつりごと)を疎かにしていた平家の堕落した姿を見て囁かれた言葉だったのですが・・・。

 このダイハードというアクション映画を20年ぶりに見て、「日本の時代は終わったのだろうか。もう、日本は復活しないのだろうか?」などと決して思ってはいけないと私は思うのです。

 日本という国は、バブル時代の日本の姿に戻るのではなく、むしろ北ヨーロッパにあるような小さくとも豊かな国々のように、経済力や軍事力などでは決して目立たず、そして平和でかつ高度な福祉国家を目指して復活再生して欲しいと私は思うのです。

 今日のニュースで、年間1,000万台を越える世界最大の自動車消費国となり、急速に強国になった某お隣の国が、奢れる平家になるのかはどうかは私には分かりませんが、どうもそのような奢った気持ちを持った隣国人が急増している事だけは確かなようです。

 さて、10年後20年後には日本は、そして隣国は一体どうなっているのでしょうか。

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本当に、景気は底を打ったのか?

2009-11-06 12:31:53 | 社会・経済

 新聞などで、”景気底打ち?”との見出しが出るようになっていますが、本当にそうなのでしょうか?

 今日の朝日新聞にも、大企業の9月中間期決算で、製造業の業績回復傾向が見られるとの記事が書かれてありました。実は、私も実感として確かにそう思うのです。

 今年上半期には1件しかなかった法人や支店設立の依頼ですが、ここのところ続いています。また、これに伴うような企業の活発な動きも見られます。

 但し、長年の友人である某税理士の意見は違って、1999年、2000年頃の起業の動きは建設的な起業だったが、今回の起業傾向はこの様な起業・独立ではなく、最後の選択肢として起業が多いのだと言うのです。

 確かに、雇用環境は一向に改善されている様相はありません。むしろ、人員削減によるリストラ効果としての決算数値の改善であるとの意見も多々あります。

 また、実感として確かに外国人の新規雇用はこの1年は激減しています。替わって、永住申請や帰化申請の依頼が急増しています。

 やはり、雇用不安は現時点では一向に払拭されておらず、外国人も身分の安定志向へ向かっているようです。

 今年も早、残り50数日となってしまいました。来年の日本経済は一体どうなるのでしょうか?

 「なるように、なるんじゃないのぉ?」とカミさんに言われてしまいました。確かに、おっとりしたカミさんの言う通りかもしれません。

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アキバ名物”おでん缶”とは?

2009-11-04 01:13:11 | まち歩き

 昨日、11月3日は文化の日だったそうです。美術館かコンサートに、なんて言いたいところですが、残念ながら事務所で資料の作成です。

 休日の秋葉原駅周辺は、オタク君達が都内や近県からワンサカやって来て、人混みが凄く事務所まで歩くのが煩わしいので、わざと一駅手前の神田駅で下車して(といっても、1~2分しか遅くなりませんが・・・)事務所まで歩きます。

 しかし、今日は久しぶりに、アキバの雑踏を見て景気の判断をすることにしました。

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 ご覧のように、この不景気の中、人、人、人の波で、アキバの街は混雑しており、あまり不景気の様相はありませんでした。

 「少しは、景気は上向いて来たのかなぁ・・・?」などと思って事務所に向かって歩いていると、ちょっと小腹が空いたので、途中にある自販機で”おでん缶”買ってみました。

 通勤の途中で、この自販機を横目にして、毎日通り過ぎてはいるのですが、一度もおでん缶を買ったことはありませんでした。ですから、おでん缶を食べて見るのは、実は初めてなのです。

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 この秋一番の寒さなので、おでん缶で冷えた手を温めながら事務所に到着すると、早速テーブルの上に置いて観察です。

 大きさは、コーラ缶ほどでしょうか?或いは、それより一回りくらい大きいのでしょうか?

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 缶を開いて、先ずはおでんのおつゆを味見をしたところ、やや薄味でしたがまあまあの味でした。

 そして、串の刺さったこんにゃくを食べましたところ、味はそこそこイケてました。

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 具は、全部こぶりでしたが8品も入っていて、わずか220円ですから、寒い日のちょとしたおやつとしては結構お得かもしれませんね。

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 アキバにお越しの節は、話のネタとしてどうかお試しを!

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