行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする24年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

HDDVD事業撤退という東芝の決断は・・・

2008-02-23 13:00:23 | 社会・経済

 東芝がHDDVD事業から全面撤退した。つい最近まで、次世代録画機はSONY・パナソニック陣営のブルーレイか東芝陣営のHDDVDかと言われていただけに、あまりにもあっけない幕引きであった。

 ソフトメーカーであるハリウッドの一部の映画会社や小売業大手などが、最近相次ぐブルーレイ支持の表明した流れに、東芝は素早く対応した経営判断だと、巷間高い評価を受けている模様だ。今までの日本型経営手法では考えられない極めて異例早さでの事業撤退の決定をしたといえると思う。ただし、米国型経営手法ではよく見られる事業撤退のやり方に極めて近い。

 「少ない経営資源を他の効率的な部門へ振り替える」

 「消費者に無用な混乱を拡大させない」

 いずれの説明に対して、特に異論は聞かれない。「儲からない商売となりそうだから、さっさとやめます!」「これ以上、HDDVDを売って、かつてのベータ方式のように購入者からの非難を浴びたくない!」という事なのだろう。

 このような米国型経営手法で、あっさりと事業を撤退する日本企業は極めて珍しい。「断腸の思いで、この度苦渋の決断を致しました。」なんて、撤退発表の記者会見をする企業が今まで多かっただけに驚きである。

 勿論、東芝は巨大企業であるから、このHDDVD事業撤退による巨大工場閉鎖による大幅な人員削減といった雇用問題などの二次的な影響も少ない。だから、東芝経営陣の素早い決断は高く評価されているだと思う。

 しかし、私個人の感覚でいえば、”本当にこの米国型経営手法の撤退という決断で正しかったのだろうか?”と思ってしまうのである。それは、買収、撤退を繰り返しながら、とうとう世界一の座を譲り渡した米国GM社と、いまだに日本型経営手法にこだわり続けて、とうとう世界一の座を得てしまったトヨタ自動車の事が頭に浮かんでくるからである。

 この東芝の決断が、今後の日本企業の経営手法にどのような影響を及ぼして行くのか。そして、これが他の日本企業の将来をどのように左右して行くのか?是非とも後世の歴史で検証して貰いたいものである。 

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明治の偉人達の訳語造語は凄かった!

2008-02-17 14:36:09 | どうしてなんだろう?

 アメリカ大統領選の民主党の指名候補者選びが白熱しています。ところで、Democracyを”民主主義”と訳したり、Peopleを”人民”を訳したり、或いは、LibertyもしくはFreedomを”自由”と訳したのは明治の人々であったそうです。福沢諭吉、坪内逍遙、夏目漱石、森鴎外等々、明治時代に活躍した多くの人々は、当時日本語になかった外国語から新たな日本語の訳語造語をいくつも造ってくれたのでした。それは、政治・経済分野にとどまらず、医学や産業技術、それに文化、芸術、スポーツと多岐に渡ったのでした。例えば、上院(Senate)、株(Stock)、聴診器(Stethoscope)、蒸気機関(Steam locomotive)、自動車(Automobile)、映画(Movie)、交響曲(Symphony)、歌劇(Opera)、野球(Baseball)、卓球(Ping-Pong)等々数えたらきりがありません。

 物知りである隣のオジサン曰く、毛沢東は中華人民共和国という国家の名称の中華以下が、憎き日本によって造られた言葉であった事から、最後まで悩んだのだそうで。そんな、創造的な人々がいなくなってしまった現代のニッポン社会では、情けないほど新しい訳語造語が生まれません。

 20年ほど前、私が某メキシコ国営企業で働いていた頃、インフラ、ロジスティック、エコロジーなる単語が、局長クラスを相手にした会議でポンポン飛び出て来ていました。当時はこれらの用語は、日本経済新聞や朝日新聞ではあまり見かけない、まだまだ一般的な用語ではありませんでした。そこで、私は辞書にあるとおり”社会基盤”とか、或いはそのまま”インフラストラクチャー”と訳していました。ロジスティックについては、ご存じのとおり元々は前線の戦闘員に対する弾薬や食料の兵站という軍事用語でしたから、”物流戦略”とか”商品・資材の搬入・物流システム”なとど訳していました。エコロジーについても、エコロジーとそのまま言うか、或いは”社会生態学”とか”生態環境保全学”と苦労しながら訳していたのでした。
 しかし、今現在の日本では、社会基盤、物流戦略、社会生態学なんて誰も言いませんし、多分通じないと思います。もう、インフラ、ロジスティック、エコロジーといったカタカナ外来語としてすっかり定着してしまっているのです。こんな芸のないカタカナ外来語が最近あまりにも多すぎます。スキル(能力)、トレンド(傾向)、コンセンサス(合意)、リスク(危険)、コンプライアンス(法令遵守)、スキム(枠組み)等々山ほどあります。情けない限りです。
 私個人としては、インフラは”公共投資構造物”、ロジスティックは”物流企略”、エコロジーは”環境経済学”と訳したいと思うのですが・・・。
 これをカミさんに言ってみたところ、「なんか変~!」と一蹴されてしまいました。やはり、明治の偉人達ようにはゆかないようでして・・・。技術系用語の”液晶画面”や”携帯電話”、或いは中国語の”電脳”のような素晴らしい訳語造語がどんどん出来ると良いのですが・・・。

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恒例のバレンタインのチョコレートケーキ!

2008-02-13 12:30:19 | 日記・エッセイ・コラム

 イベント好きなカミさんですが、バレンタインデーにはチョコレートケーキを作ってくれます。私が、チョコ好きでもあるので、このチョコレートケーキ丸ごと1個を数日かけて、ほぼ私一人が食べてしまいます。

 本当は、明日14日なのですが、カミさんも働いていますし、その上に今日から研修中(研修担当なのですが、自分も参加しなければならない研修もあるようで・・・)なものですから、11日に繰り上げて、建国記念バレンタインデー?にしました。

 普通、週末は食器洗いなどでは手伝う私なのですが、先週なかばに風邪をひいて寝込んでしまいました。ですので、水を使って、風邪がぶり返したら却って困るとカミさん云われて、掃除機でのお掃除のお手伝いのみ。一方、カミさんは3連休なのに、洗濯・掃除・買い物・料理、洗濯・掃除・買い物・料理のルーチンワークの上に、このチョコレートケーキ作り・・・で、休む暇無し。見ていて”やっぱり主婦って、結構大変なんだなぁと”と改めて実感しました。

 てな訳で、今週は朝っぱらから、チョコレートケーキを朝食代わりに食べている病み上がりの私でした!

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謎?のクライアント! + そしてある電話が!(シリーズ番外編)

2008-02-04 02:48:59 | 行政書士のお仕事

 Xさんとおっしゃるクライアントがいます。もともと、ある友人を通じての知り合いです。そのXさん、少なくとも会社を8社持っていらっしゃるのです。どうして、それが分かるかと云えば、そのうち5社の設立手続と3社の変更手続をさせて頂いたからです。

 まあ、それだけならば、特に珍しい事はないのでしょうが、不思議なのは、その方は歴とした某有名企業のサラリーマンなのです。事情はよく分からないのですが、一見エリートサラリーマンをしながら会社経営もされていらっしゃる、という摩訶不思議な方なのです。

 というと、怪しく怖いイメージの方を想像されるでしょうが、まったく違うのです。Z大出身で確かにお育ちの良い方である事は間違いはありません。かといって、政治家とか大物財界人の親戚筋ではないようです。そして、大変良い方であることは、私の友人と20年来の近い知り合いであることから、間違いはありません。

 また、そのXさん、実は大変なグルメなのです。私が良く行く、大好きなメキシコレストランのFやスペイン料理店のC、ミシュラン星付きのスペインレストランのSや、フレンチのBなど、比較的メジャーといえないレストランまでも良~くご存じなのです。私の知人いわく、「Xさんは、本当はミシュランの覆面調査員だったりして・・・」なんて冗談も、ちょっとありえるかなぁ?などと本気で思えてしまうくらいの通な方なのです。

 そんなXさんと友人と3人とで、時々食事をします。時々TVに出る、近所の中華料理屋に行く事が多く、大体が手頃なお値段のレストランに行きます。まあ、オヤジ3人で変わっているといえば、変わってはいるのですが、まあビジネス・ディナー・ミーティングのようなものです。

 このメンバーで、つい先日、銀座でポルトガル料理をXさんにご馳走になりました。私はポルトガル料理を食べるのは、初めてでした。どんな料理かと一言で云えば、魚介類も肉も、大変シンプルな塩味で、かつ、ボリュームもあって美味しかったのです。ですから、来店している客層は、若い女性のグループが多く、Xさん曰く「若い女性が多いですから、コストパフォーマンスが良いのでしょうね」と、流石エリートサラリーマン!的を射たコメントでした。

 それにしても、本当に謎のクライアントなのです。

 話は、まったく変わりますが、その店に入店する直前、仮放免が出て2日前に自宅に戻れたとの感謝の電話がある外国人クライアントご本人からありました。私がご本人ご夫婦からヒアリングして作成していた陳述書面や添付した立証書類がお役に立ったようで、本当に安心しました。この事件、昨年の12月に配偶者の方と入管に出頭する途中で、駅中の無差別検問で逮捕勾留されたケースです。

http://blog.goo.ne.jp/gestorjapones-kazuonakamura/d/20071218

 結果として、執行猶予となることが最初から分かっているような無意味な裁判を、皆さんの血税である国費(勿論、弁護人の費用を含めてです!)で意味もなくさせられてしまうような逮捕勾留事件でした。そして、結局は、当初の想像通り、第1回の公判と同時に執行猶予付きの判決を得て入管に移送されました。入管は同情してくれたのでしょうか、9日後には仮放免を許可して頂き、結局は当初の予定通りの「在宅事件扱い」となったケース(もともと、自主的に出頭しようとしたところを、直前の品川駅構内の外国人に対する無差別検問でひっかかっただけなのですから・・・)です。

 かつては悪評しきりだった入国管理局ですが、ここ数年は最も良くなった役所の一つのように私は感じています。逆に、悪くなったのは警察でしょうか?少なくとも、検挙率は下がるばかり。そして、毎日TVのニュースでは殺人事件ばかりです。この20年、確実にこの国の治安は悪化しています。何か警察上層部と現場警察官達とが、まったく噛み合っていないような気がするのは、私だけなのでしょうか。

コメント (8)
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