<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

バリ島のような自爆テロはいつまで続くのだろう?

2005-10-04 11:49:02 | ガルマルの鼻歌で散歩
そういえば、何年か前にマル金、マル貧という本が流行りましたね。細かいことは忘れましたが、東京の金持ちというのはこういう生活をしているんだということを、東京以外に住む人間に教えてくれました。あの本は、まだ、金持ちにも貧乏人にも愛情が注がれていました。金持ちになるのも、貧乏になるのも、偶然なんですよね。たまたま、なった職業、住んだところでマル金とマル貧の差が出てくるんだと思ったものです。

ところが、この頃は勝ち組は金持ち、負け組は貧乏人と決められてしまいました。なんというか、負け組の人は何を言っても信用されないという感じですよね。

最近のマスコミも、小泉さんや小泉チルドレンといわれる気持ちの悪い集団に対して攻撃をしませんよね。勝ち組には手が出せない世の中になってきたのでしょうか。いわゆる閉塞感があります。なにをやっても、変わらない、何も変化は起きないぞという閉塞感です。

閉塞感を打ち破るために東京オリンピックを呼ぶんだという人がいましたが、あの石原さん自体が閉塞感を作っている人じゃないですか。金持ちのボンボンに生まれて才能豊かで作家になって、政治家になってしかも子供は全員、俳優や政治家になっている。勝ち組はやっぱり勝ち組になるんだという事実を見せつけてくれます。それが、他の平凡な人にとっては閉塞感になります。負け組は何をやっても負け組にしかなれないと思うのではないでしょうか。

田中角栄さんは中学卒業でも、首相になれるという夢を運んだと思います。ところが、小泉さんは政治家の息子に生まれ、大学も慶応を出て、しかも、政治家になるためのつなぎで仕事をしなくてもいい会社に勤めて首相にまでなった人です。だれでも、勝ち組しか勝ち組になれないんだという閉塞感を持ってしまう人です。良くいえば、安定しているのでしょう。勝ち組が勝ち組のままいられて、負け組は負け組のままいるという安定感が、いま、求められているのかも知れません。小泉さんの自民党が今度の選挙で圧勝したのも、みんなが安定を求めていたのでしょうか。

まわりに目を向けても、世界中が、安定という名の閉塞感に包まれてしまったような気がします。自爆テロも、あるいは、空気銃で人を撃って喜んでいるヤツも、殺人請け負いサイトを運営するヤツも、そんな閉塞感を打ち破るために間違った手段を使っているとしか思えません。1番の勝ち組であるアメリカも、負け組であるイスラム教徒に目にもの見せてやるとばかりに、アフガニスタンやイラクを攻撃しています。アメリカの考える安定を実現するためなのでしょう。

じゃあ、どうするんだ、ということになります。チェ・ゲバラのように革命を起こしますか。でも、あれだけ、自信を持っておこした革命で今でもうまくやっている国なんて少ないじゃないですか。ロシアも、中国も、北朝鮮も、革命という観点から見ると堕落した国になっています。革命というのは、「かくめえ、かくめえ、もうかくめえ、と思いつつ、つい股間に手が伸びる」千摺りみたいなものです。かきおわった時の虚脱感はむなしいものです。

じゃあ、革命以外にどうすればいいのだ。負け組が反乱を起こす時は来るのでしょうか。どうすれば、負け組がいじけずに済む世の中になるのか。私には、全然わからないのです。これは、閉塞感が蔓延している弊害かも知れません。もう少し考えたいと思います。