先ほどの記事の中のブリスベンサウスバンクの美術館に展示されていたアボリジンの作品です。モン族同様、非常に抽象性の高い作品だと思います。私は、彝族という少数民族の子孫ですが、そのことが少数民族の抽象画に対する好みを方向づけているのかも知れません。
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ブリスベンのサウスバンクにある美術博物館に展示されていたオーストラリアの現代美術です。作者の名前は忘れましたが、今50歳代の前半くらいの女の人だったと思います。以前にラオスのモン族の刺繍の話をしましたが、それとよく似た模様です。
これがモン族の刺繍です。
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両方とも蚊取り線香のような形で非常に良く似ています。
私は、少数民族のほうが抽象性の高い芸術を持っているような気がします。それは、少数であるがゆえに、大きな文明に飲み込まれない自分たちの仲間にしかわからない抽象的なものが必要だからなのかな、と思います。
でも、少数民族の抽象的な模様は決して、普遍性がないわけではありません。どの人間にでも、心地よいと感じる芸術になっていると思います。