風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

シモフリスズメの飼育記録

2019年10月10日 | 蛾の観察や飼育
見てしまったら、もう欲しくて我慢できないもの・・・
私にとってそれは「スズメガ」の幼虫です(笑)

庭のノウゼンカズラで、葉を食べている巨大なイモムシを見つけてしまいました。
急いで図鑑で調べたら「シモフリスズメ」でした。
シモフリスズメの成虫は、短毛の猫みたいに毛並みが良い、カッコいい蛾です。
さっそく枝ごと部屋に連れてきました。


終齢幼虫で、もうすぐサナギになりそう。
餌をあげての飼育・・・とまではいかないかもしれません。
お腹にある脚を「腹脚」(ふくきゃく)といい、5対あるのが基本です。
幼虫を指の上に乗せた時、この腹脚につかまれる感触は、何とも言えない心地良さです。好きだからこそですが(笑)


しばらくは先住の、オオスカシバと同居して貰いましょう・・・


と、思っていたら、翌目の朝、幼虫の体が紫色になっていて、サナギになる準備が始まっていました!
土を急いで用意して、容器の中にそっと幼虫を入れましたが
何かが気に入らないようで、容器の縁をグルグルまわるだけで、潜っていきません(´A`)


狭いのかな?と面積の大きな容器に取り替えましたが、半分潜っては出てきてしまうの繰り返しです。


今までこんな事は一度も無かったので、どうしようかと思いましたが
飼育ケースに土を敷き詰めて幼虫を置いてみたら
「そうそう!これこれ♪」みたいに、スッと潜っていったので、びっくりしました(@_@)
個体の性格なのか、シモフリさんの性質なのか?飼育経験を積んでいけば、こういうのも分る日がくるのかな(笑)



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一度も食草を替えなかったので、今回はやっぱり「飼育」ではなくなりました(^^ゞ
何年か前にも、近所で見つけた幼虫は、ノウゼンカズラにいました。
それで、シモフリスズメの食草を調べてみたら、驚くほど色んな植物を食べられる「多食性」だと知りました。

幼虫の食草は、イボタノキ、クサギ、シソ、オリーブ、ネズミモチ、トネリコ、ノウゼンカズラ、キリ、サカキ、ナスなど。
図鑑には更に、ゴマ、キリも食べると書いてありました。

イボタノキ、オリーブ、ネズミモチ、トネリコはモクセイ科の植物。
それから、クサギはゴマノハグサ科、シソはシソ科、ノウゼンカズラはノウゼンカズラ科。
サカキはモッコク科、ナスはナス科。
ナス科が食べられるなら、トマトとかジャガイモにもいそうだけど、なぜかそれは見た事がなくて。

多食性は昆虫にとって、繁栄するための強い武器だと思います。
でも、人間の作る農作物と食草がかぶると、たちまち「害虫」と呼ばれて退治されちゃうんですよね(^^ゞ
やっぱり虫が生き残るのは大変ですね。

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サナギになってから15日後の夜中に羽化しました。
大型の蛾なので、羽ばたく音も大きくて、12時半、もう寝ていたけどその音で目が覚めました。


翅も綺麗に伸びていて、無事に羽化成功です!


羽化してからだいぶケースの中で羽ばたいたみたいで、内側に鱗粉が付いていました。


指を差し出すと登ってきて、ヒジの裏側くらいで止まりました。
頭(胸だけど)を撫でたいくらい、可愛い(#^.^#)


カーテンに止まらせて


記念撮影をして・・・


さあ、飛び立つ前の準備体操!

名残惜しいけど、夜の空へ放してサヨナラしました。

一期一会の出会いを、ありがとうございました(^_^)/

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ナンキンキノカワガの飼育記録

2019年10月07日 | 蛾の観察や飼育
台風が過ぎた次の日に、体調がとても良くなりました。
急に気力がわいてきて、昨日の自分とは違う人のようで
人間も他の生物と同じで、地球の影響を受けて生きているんだなぁと
とても不思議な気持ちになりました。

写真だけ撮って、ずっとまとめる事ができなかった虫たちのことを
これから少しずつ、書いていきたいと思います^^

9月の初めにした、ナンキンキノカワガの観察は、とても興味深いものでした。
謎だった繭の作り方も見られたし、時限爆弾みたいな「威嚇音」の生音も聞く事ができました。
この頃、1匹目の幼虫を育てるために、庭からナンキンハゼの葉をとってくると
毎回もれなく小さな幼虫が付いてきたので、たくさんの幼虫を育てることになりました(笑)


1匹目の子は脱走して部屋のどこかで繭を作り、不気味な音を立てて私を怖がらせました(^^ゞ
2匹目はちゃんと飼育ケースの中で・・・
でも、繭の材料にスポンジみたいな柔らかい素材を使ってしまい、私を心配させました。

写真は9月中旬、朝7時に見つけた幼虫です。
3匹目なので、ちょっと慣れてきて、繭作りに手順の違いや個性があるのか、確かめるためじっくり観察しました。
あれ?今回の繭はなんで緑色なの?^^
枝にくっ付いているのは、去年羽化を観察したイラガの繭です。


繭が緑色なのは、繭材に「乾燥した葉」を使ったからです!
作る手順は前回の子と同じように、両サイドを均等に積み上げるところから始まりました。


お尻側を先に閉じます。
その後、頭を突っ込んたまま数分かけて、威嚇音を出すための「ギザギザ」を作っているようでした。


その後、体の向きを変えて、内側から頭のほうを閉じていきます。
手順は同じなのですが、前の子よりも手際が良いように感じました。


向かって左側が頭で、イラガの殻がある方がお尻です^^
朝7時、作りかけの状態を見つけてから約2時間です。薄いけど丈夫な繭が完成しつつあります。


更に2時間後、やっと完成しました!
ワンポイントの葉っぱ(笑)おしゃれなグリーンの繭です。


完成した繭を見て分ったのですが、繭の主原料は幼虫が吐きだす糸でした!
木の皮や葉などは、繭の表面に張り付けているだけで、強度のためではなく、擬態だけのためみたいです。
青のりをまぶしてあるみたい(笑)


同じ形の色違い(笑)
いろんな素材を用意したら、カラフルな繭ができそうです。


11日後の朝7時、茶と白の繭から、ナンキンキノカワガが無事に羽化しました!


飼育ケースのフタを開けたら、網戸に止まりました。
写真が逆光だったので、明るさを調節してみました。


最初に繭を作った子は、まだ羽化していません。


しばらくしてから、マットから切り取って待っていたのですが・・・


よく見たら、繭に小さな穴が開いていました。
もしかしたら、寄生されていたのかもしれません。


この後、小さな幼虫も全部育って、ナンキンキノカワガの繭は全部で7つできました。
でも、羽化できたのは・・・
同じ場所にいたのに、何が運命を左右するんだろう?
まだサナギが3つ残っているので、もうしばらく観察をつづけようと思います。


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ナンキンキノカワガの繭作り、続き。

2019年09月11日 | 蛾の観察や飼育
それまで左右の端を交互に作っていた幼虫が、繭の内側から両端を縫い合わせ始めました!


これも、同じように木材を巣の材料にしている、アシナガバチとは大きく違いました。
ハチは、巣材を唾液と混ぜて泥状になったものを、少しずつ塗り重ねていくのですが
キノカワガの繭は、木の皮を糸で編んで、ネットのようなものを作っているようです。
これくらいの分量だった茶色の部分が・・・


びよ~んと伸びて、天井が合わさったドーム状になりました。


半分ほど縫い合わせたところで、いったん外へ出てきました。
サイズとか密度を点検しているよう(笑)まるで職人さんみたいです。


天井を縫い合わせつつ、内側を補強しているようです。


追加に割りばしをかじることもなく、これで大丈夫かなな?と思うような密度ですが、迷いもなく作業を続けます。


ここで突然、手前の端をめくり始めました。
気に入らなくて手直しするのかな・・・
この時、ふと思ったのですが、繭を作る昆虫は、同種なら手順や段取り?はみんな一緒なのかな?
器用、不器用、丁寧、大雑把、創意工夫とかは個別にあるものなのかな?
この子は、天井を半分閉じてから、枝と繭の接点を作り直しました。
覚えておいて、また別の幼虫の繭作りを観察できたら、比べてみたいと思います!


どうなる事かと思いましたが、なんとか繭の形になってきました。


9時50分になりました。ここまでで約2時間です。
最初に見つけた8時の時点では、繭はまだ作り始めたばかりだと思いましたが
こうして出来たものをみると、茶色い部分が多く、割りばしの木はほんの少しだけです。
もしかしたら、早朝からずいぶん頑張っていたのかもしれません。


家事をするため(母に叱られた~(笑))観察を中断して、次は午後1時に様子を見にきました。
完成したようです。


ベランダへ出て、太陽の下で見てみると、まだ少し編み目が粗いようにも思えますが・・・
多分、自然界にはない、マーブル模様のお洒落な繭が出来上がりました!
向かって右側が頭で、左がお尻です。
ところで、あの威嚇音を出すための溝は、内側にもう作られているのでしょうか?


庭へ出て、植木の中から去年の古い繭を探してきました。


繭を開いてみると、内側に10数本の、筋状の突起がありました。
どの段階でこれを作っていたのだろう??
天井を閉じたあと、内側でしきりに顔を動かしていた、あの時かな。
知りたい、知りたい!すべてが本当に不思議でたまりません(^^)


庭のナンキンハゼの木では、第2次孵化ラッシュが始まり、キノカワガの小さな幼虫がいっぱい出てきました。
最初にマットで繭を作った幼虫は、初夏に生まれた第一次世代の生き残りでした。
一緒に生まれた他の幼虫は、ほとんどアシナガバチに狩られてしまったのですが
蛾は、全滅しないように産卵時期を2回にわけているようです。
なので、エサの葉を取に行く度に、チビッコ幼虫がついて来て
飼育ケースの中を覗くと、いつの間にか数が増えていて、ヒエ~となります(笑)

繭作りの個体差を観察したいので、続けてチビちゃんたちを育てていきたいと思います^m^

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ナンキンキノカワガが繭を作り始めました!(実況中継)

2019年09月11日 | 蛾の観察や飼育
昨日の夜10時頃、ナンキンキノカワガの幼虫が葉から離れて、ケースの中をウロウロし出しました。


そろそろサナギになるのかな?
本当は木の枝を用意するつもりでしたが、念のために、割りばしを立てておきました。


今朝、飼育ケースの中を見たら、昨日まできれいなグリーン色だった幼虫が茶色っぽく変色して
ケースの底で繭を作り始めていました。
よく見ると、割りばしではなく、ドライフラワー用のオアシスを繭の材料にしています(。・Д・)ゞ


ドームの基礎部分がもう出来ていましたが、材料のスポンジは、押すと粉みたいになってしまい強度が無いので
どうしようか迷いましたが、オアシスを取り除いて、代わりに木の枝をそばに置いてみました。
午前8時12分。


幼虫はしばらく思案していたけど、すぐに枝を調べ初め、結局材料を割りばしに変更する事にしたようです!
場所を移動して、最初から作るかと思ったけど、そのまま午前8時30分、工事再開です。


みるみる間に、スポンジの土台に、割りばしの層が積み上げられていきます。
サナギになるのに、タイムリミットがあるのかな?仕事が早いです!


静かにしていると、割りばしを食いちぎる、バリッという音が聞こえてきます。
アシナガバチの巣も、材料は木材ですが、ハチは木の表面をガリガリ削り取っていきます。
キノカワガの繭も、そうやって作るのだと予想していましたが、実際はちぎって貼る、と違っていました。
10分後、8時40分。


9時5分。
基礎部分を、内側から押し上げるように伸ばし始めました。
糸で紡いだ布のようになっていて、伸縮性がかなりあるようです。


最初に見た時からここまで、約1時間です。
よそ見していると、どんどん工事が進んでいます(^^ゞ
狭い繭の中で、器用に体の向きを入れ替えて、足りない部分に材料を足しています。


脱皮してサナギになる幼虫は見て来たけど、こうして繭を作る様子を観察するのは初めての体験です。
こんな小さな昆虫の中に、物作り(造り)の能力が本能として備わっているなんて・・・
引き続き、完成までの工程を観察します(^^)






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部屋で謎の音が!ああ、こんな所に・・・

2019年09月06日 | 蛾の観察や飼育
午前5時、夜明け前の薄暗い部屋の隅から、不思議な音が聞こえてきて、目が覚めました。
「カタッ・カタッ・カタッ・・・・カチカチカチカチカチカチ・・・」
音量は大きくないけれど、はっきりと聞こえています・・・
何かを連打しているような、時計の秒針が凄く早く動いているような音です(@_@)?

ベッドから起き出して音を辿っていくと、飼育ケースが置いてある棚の下、床の辺りがカチカチいっています。
寝ぼけたまま這いつくばって、床や壁に耳を当ててみたけど、発信源が見つかりません。
コンセントの差込口にも耳を当てたけど、違う!怖いよ~、何の音??

棚の下段に置いてあるものを1つずつ、そっと手に取って耳を当てて確かめるけど、違う。
最後に床に敷いてある「衝撃吸収マット」を持ち上げると、そのマットに音がついてきました!
でも裏返しても、何もありません。なんで?マットが鳴るの?(ll゚д゚)

マットのジョイント部分を外して、1枚ずつ、音がするか丁寧に点検してみたら・・
キャ~~!こんな所に(゚◇゚;)!!!
とうとう謎の音の発信源をみつけました!
わかるでしょうか?^m^


コレです!


アップで見ても・・・去年の私なら、これが何かはわからなかったと思います(笑)
これは、ナンキンキノカワガという蛾の繭です。
カチカチという謎の音は、繭の中でサナギが鳴らしている警戒音でした!


実は、先日庭のナンキンハゼの木で、この蛾の幼虫を見つけて・・・


繭を綴る様子が見たくて、部屋で飼うことにしました。


ところが・・・3日前、エサを替えている隙にケースから脱走してしまい、行方不明になっていたのです(´A`)
食草から離れるということは、サナギになるということ。
いつか部屋のどこかで繭を見つけられるかも、と思っていましたが
まさかこんな形で再会するとは!まさか、まさかこんなに音を発するとは!(笑)

でも、さすが、忍者の隠れ蓑のような見事な出来上がり!視覚だけでは探せなかったと思います。


サナギ出す音は威嚇のためらしく、仕組みは、擦って音を出す「ギロ」という楽器と同じ原理です。
繭の内側にある何本もの筋を、お尻で擦るのだそうです(^O^)

(ネットから画像をお借りしました)
もしかしたら庭にまだ去年の繭があるかもしれないので、その筋を確かめてみたいです。

飼育ケースに残っていたナンキンハゼの葉を片付けようとしたら、小さな幼虫を発見しました!
少しずつ大きさが違うのが、4匹も(^^ゞ葉に卵が付いていたようです。


どうしようかと思ったけど
エサの葉はまだたくさん茂っているので、チビちゃんを飼ってみる事にします(^-^)ゝ

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再び、オオスカシバ!

2019年08月15日 | 蛾の観察や飼育
庭でまた「オオスカシバ」の幼虫を見つけました。
鉢植えのクチナシの下にフンが落ちていたので、葉っぱを丹念に探したら
大きなのが2匹、一心不乱に葉をかじっていました。
こんなに大きくなるまで気が付かなかったなんて!
でも、幼虫から少しでも目を離すと、次に見た時、どこに居るのか全然わからなくなります。
まさか、うそ~と思うくらい、みごとな保護色なのです(^^)


チビちゃんもいました(^^)
このクチナシは、春に植え替えたらなかなか葉が茂ってこなくて、最近やっと調子よくなってきたのですが
丸坊主になっても仕方ない、このまま食べさせよう!と、庭で観察をすることにしました。


でもでも翌日、緊急事態が発生しました!
様子を見るために、葉を裏返したら、幼虫の食べている葉の隣りに、寄生バエがチョコンと止まっていたのです。
きゃーーーー└(゚ロ゚;)┘
次の瞬間、2匹の幼虫をベリベリと枝から引きはがし、チビちゃんのいる枝を折って、走って家の中に逃げてきました。

なぜ一目で寄生バエだと分ったのか?
それは・・・
つい先日、飼っていたベニスズメのサナギから出てきたハエと同じだったからです(;´д`)ゞ
幼虫たちを調べたら、幸い体には卵が付いていないし、潜り込まれた傷もないようなので安心しましたが
もう外へは戻せないので、部屋の中で飼うことになりました。
近所にクチナシの大木があるので、エサはバッチリです^m^お墓参りのついでにとってきました!


アゲハが旅立ったあとの飼育ケースに住んでもらいます。


スズメガの幼虫は大食漢です。
チビちゃんはこれからどれだけの葉っぱを食べるんだろう(^^♪


お昼過ぎには、もうこんな感じになっていました。


次の日の午後、幼虫の体が茶色くなってきました。


前回庭で見つけたオオスカシバの幼虫より、体がひと回り小さいけど、そろそろサナギになるのかな?と思っていたら・・・


その日の夕方、この子が飼育ケースの中から忽然と消えていて、めちゃめちゃ焦りました。
まさかと思ってオアシスを包んでいるアルミホイルを剥がしたら、こんな所へ潜り込んで丸まっていました。


せめて少しでも掛布団にしようと、一生懸命かじったのでしょうね。
不憫な子・・・ごめんなさい(T_T)


すぐに土を用意して、体が隠れるくらい浅く埋めておいたら夜には土粒を綴った繭ができていました。


今朝、もう1匹もいなくなっていました。土の中へ潜ったようです。


そして、昼間、雨がやんでいる時にクチナシの鉢植えをもう一度点検したら
チビちゃんをもう1匹発見したので連れてきました(^^)
お尻の角(尾角)が白いから、シロちゃん・・・とも思いましたが


最初に見つけた子も、白から黒へ変化したので、成長すると角は黒くなるようです(笑)


いま、これを書いている横で、チビちゃんたちが、休むことなく黙々と葉っぱを食べています。
赤ちゃんは泣くのが仕事と言いますが、幼虫は食べるのが仕事だなぁと感心するほど、よく食べます。(笑)



前回観察したオオスカシバは、土に潜ってから17日で羽化しました。
8月の終わり頃、無事に成虫になって出て来てくれますように!
チビちゃんも、無事に大きくなりますように(^^)

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タバコガ羽化

2019年08月11日 | 蛾の観察や飼育
そろそろ寝ようと思って、さっき部屋の生き物の飼育ケースを点検していたら
ケースの壁にポツンとくっついている、小さな蛾と目が合いました^^
タバコガが羽化していました。


ある日仕事から帰ると、「イモムシがいたからとっておいたよ」と
トウモロコシの皮をむきながら、母がニコニコしながら私に2匹の幼虫をくれました。
あ、ありがとう・・・(^^ゞ
どこかで見た事がある、きれいな模様のイモムシ・・・
去年の冬に観察したタバコガの幼虫でした。


トウモロコシのヒゲを餌に、どんどん大きくなっていって、1匹目がサナギになりました。


最後の脱皮。
イモムシを脱いで、こんなツルンとした姿になるなんて・・・脚の突起はどこへ行ったの?
繭も作らず、糸さえ吐かずに何もない床でサナギになる潔さは、凄いです。


2匹目のイモムシは、わき目も振らずヒゲを食べ続けています。


サナギになってから、ちょうど1週間で羽化しました。


ケースから出したけど、怖がって手に乗りません。


窓を開けて、すだれに止まらせました。


灯りが4つ・・・私の部屋から見える夜景です(笑)
蛾は10分ほどここに止まっていて、そのうち夜の闇に飛んで行きました。

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オオスカシバが羽化しました!

2019年07月22日 | 蛾の観察や飼育
毎朝、目が覚めるとベットに横になったまま
まず最初に、棚の上にいる虫を見ます(笑)
寝ぼけているから、ぼんやりなんですが、今朝は何となく違和感が・・・
昨日まではこんな感じ。


今朝は・・・
あーーー!羽化してる!
飼育ケースを窓際へ持ってきて、寝ぼけた目で安否を確認します。


翅がちゃんと伸びていて、無事に羽化できたみたいです。
足場を作ってあげていなかったので、ツルツルした所につかまって大変だったと思います^^;


鱗粉がきれいに落ちて、透き通った翅になっていました。
蛾も、羽化したてだと寝ぼけているみたいに(笑)動きが緩慢で、手に乗せて写真を撮れるのですが
もう元気いっぱい羽ばたいて、早く外へ出して!と言っていたので、すぐに窓から空へ放ちました。
雨が降っていなくて良かったです^m^
置き土産の鱗粉は、粉といつより「粒」なんだと知りました。


*********************************************************************************

庭を歩く幼虫を発見してからの、飼育の記録を残しておきたいと思います(^o^)
7月5日の朝、幼虫を発見!


触ると頭をぶんぶん振り回して威嚇してきます。ムチムチで可愛い・・・(#^.^#)


容器に園芸の土を入れて、そこへ置くとすぐに土に潜っていきました。


一週間後の7月12日、キアゲハの幼虫を飼うために、小さな飼育ケースに引っ越しして貰うことになり
容器がそのケースに入らないので、そーっとサナギを取り出しました。


土の粒を糸で綴って、きれいな楕円形のベットを作っていました。


ベットに寝かせたまま移動して、上から土を被せました。
ピクピクお尻が動いて、ちょっと怖い。


5日後、上の方へ移動してきたみたいで、土からお尻が出ています。
外は雨・・・自然界なら濡れているんだろなぁと思い、霧吹きで水分を補給しましたが
実際、サナギを飼育するときに、これは必要なのか?
ずっと疑問に思っていることで、もし知っている方がいらっしゃったらぜひ教えて下さい!


羽化に備えて、ケースを縦に置きました。
足場になるよう、ケースの内側にキッチンペーパーを貼らなくては、と思っていたら・・・


サナギになってから17日で、今朝、無事に羽化の日を迎えました(^^)
トンボや蝶が羽化して旅立った後、手元に残った抜け殻を見ると
いつも嬉しい気持ちと、寂しい気持ちの半々になります。


きれいなベットも。





今回、この記事を書くのに、写真を整理していたら、2014年に羽化したオオスカシバの写真が出てきました。
覚え書きに、追加で載せます^^

2014年6月1日の夜に羽化したオオスカシバです。
19:46。翅が完全に伸びていない感じがします。


約1時間後、20:37。
まだ翅に鱗粉が付いていて、金色に光って見えました。
今回はちゃんと観察できませんでしたが、触覚に白い筋があると「オス」なのだそうです。


そらから更に2時間後、22:30。
羽ばたくと、あっという間に透明な翅になりました。


うちの庭には、オオスカシバの食草になる「クチナシ」は無いので、あんなに大きくなるまで何を食べていたのか?いまでも謎です。
スイカズラも食べるらしいけど、歩いていた所からはかなり離れた場所に生えているし・・・
また庭で成虫になったオオスカシバに会えたら、ぜひ聞いてみたいです(笑)
短い間ですがともて楽しい時間でした。ありがとうございました(^^♪
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スズメガの幼虫が歩いていた!

2019年07月05日 | 蛾の観察や飼育
今朝、洗濯物を干しに外へ出たら
巨大なイモムシが、結構なスピードで庭を歩いているのを発見しました。
その色と、背中の横筋から、最初は極太のミミズかと思い、ギクッとなりましたが
お尻にツンとした角がある!スズメガの幼虫です!
急いで部屋に戻って、カメラを持ってきて写真を撮りました(^O^)


もう少し近くから撮ろうとレンズを近付けたとき、ストラップが幼虫の体に触れたたようで
なんとその瞬間、一番後ろの脚でストラップにしがみ付き、離れなくなってしまいました!


スズメガの幼虫には8対の脚があって、一番後ろの脚「尾脚」は、この2対だけで巨体を支える事ができるほど力が強い脚だそうです。
胴体に触ると、ブンブン頭を振って威嚇して、何をやっても離れようとしません(。・Д・)ゞ


しばらく待ってみたけど、まったく動こうとしないので困りました。
ふと思いついて、近くにあった小枝を頭の下へそっと差し入れたら、尾脚がパッと外れて枝によじ登ってきました。
良かった~~~
何のスズメガだろう?
こんな色の幼虫は見た事がないし、庭を歩いていたので食草もわからない・・・


でも、食草を離れて地面にいたということは、もうサナギになる直前なので
どんな蛾になるか、飼ってみる事にしました。


土を用意して飼育ケースの準備をして戻ると
幼虫の体が硬直したような感じになっていて、揺すっても動かないので焦りました(ll゚д゚)
土はあきらめて、ここでサナギになろうとしたようです。
容器に入れると、すぐに潜り始めました。


前脚で掘ってるのかな?30秒も経たないうちに、体が半分土の中へ隠れました。


潜った場所の土の表面がモゾモゾ動いています。
割りと浅い所でサナギになるようですが、自然界でもそうなのかな?


でも本当に、どこから庭に来たんだろう?
毎日、隅から隅まで庭を見回って虫を探していて、こんなに大きな幼虫とその糞を見逃すはずはないのに・・・
もしかしたら、アシナガバチの働きで、イモムシ達がどんどん消えていく私の庭へのプレゼント?(笑)
そう思ったら、保護しようか迷っていた小さなイモムシも、部屋で観察することに決めました!


アシタバの葉で産まれたキアゲハです。
小さい頃は「鳥のフン」っぽくて、蜂にも見つからないで生き延びてきました。
でも、毎日大きくなっていって、最近はもうフンに見えません。


生き物が部屋にいると、やっぱり良いです(^^)
スズメちゃんの羽化と、アゲハちゃんの蛹化を、楽しみに観察していきたいと思います。


★関連記事★
  2019/7/22 オオスカシバが羽化しました!

  

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イラガの成虫

2019年06月18日 | 蛾の観察や飼育
2月のある寒い日に、庭でイラガの繭を見つけました。
うちにもイラガが居たんだ・・・なんだか嬉しい(´ー`)
桜の木や街路樹にくっ付いている、空っぽの繭は何度も見たことがあるけど
こんなふうにフタの開いていない、ツルンとした繭を手にしたのは初めてでした。


「刺されると痛い毛虫」を検索すると
火花みたいなトゲをまとった「イラガ」の幼虫の写真が、画面いっぱいに並びます。
幼虫は有名なんだけど、成虫ってどんなの?
幼虫のインパクトが強すぎて、蛾になった姿を想像したこともありませんでした。
イラガの成虫を見てみたくて、繭の付いた枝を切って「サナギ室」へ連れてきました。


どれくらいで羽化するのかなぁ・・・
イラガの幼虫は、カキ、サクラ、ウメ、カエデ、ヤナギ、クリなど
多くの種類の植物を食べるらしいです。
これらの植物が春に芽吹いて、葉が大きくなる頃に成虫が羽化して、タマゴを産むのかな。
昆虫を育てるとき、幼虫の時はエサを確保するのが大変だけど、サナギになっちゃうと今度は
生きてる?ねえ、死んでないよね!って、羽化するまで心配でたまりません(^^ゞ

冬を越して春も過ぎ、梅雨入りして蒸し暑くなってきた先日
朝起きて飼育ケースを見たら、イラガの繭のフタが開いていました。
繭の中には、サナギの抜け殻が詰まっています。

羽化したんだ\(^o^)/

ケースの底にいた成虫の蛾を、そっと別の容器に移しました。


第一印象は・・・地味、だね・・・
子どもの頃の面影は一切なくて、別人みたいです(^^ゞ


室内で写真を何枚か撮らせて貰ってから、庭へ放すことにしました。
小さい蛾・・・この子から産まれた幼虫が、トゲトゲの戦闘服毛虫になるなんて信じられない感じです。


頭の辺りの毛が薄くなっていて、翅の先も傷がありました。
夜中に羽化して、ケースの中で暴れたのかな?
可哀想に、申し訳ないことをしました。

しばらく葉っぱの上にいましたが、庭の茂みの中へ飛んでいきました。

部屋に戻って、繭の様子を観察しました。
抜け殻と、繭の上部に開いた穴のフタです。
フタは切り取られて下へ落ちるので、野外で見ることは無いと思います。


イラガの成虫が、どうやって硬い繭を、こんなにきれいな円形に切り取れるのか?


どの繭を見ても、この位置に、このサイズの穴が開いています。


イラガの繭は、幾つもの層からできていて、それを作る工程はとても興味深いです。
幼虫は最初に、体を包む荒い繭を絹糸で作って、次に時間が経つと硬くなる液体(笑)を出して
繭の内壁を回転しながら、糸の隙間を埋めるように液を塗り込んでいきます。
この回転時に、幼虫の体にある突起が、繭の内側上部に円周に傷をつけるのだそうです。
だからコンパスで描いたような円形なのですね。


幼虫のまま繭の中で冬を越して、やがてサナギになります。
サナギから羽化した成虫は「キリトリ線」のついた脱出口を、内側から押し上げて出てくるのです。
すごい仕組みです!
もしかしたら、幼虫のトゲの付いた突起は、この穴を開けるためにあるのかも!と思いました(^^)

この繭の殻・・・捨てちゃうのはもったいない気がしてきました(笑)
小さな多肉植物を植えてみようかな、なーんてね(^-^)V

今年、もし庭でイラガの幼虫に出会えたら・・・
繭を作る様子を観察してみたいと思います(^^)
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