この黄色い花は「キツリフネ」(黄釣船)といいます。
昨年に種をまいたものが、やっと庭で咲き始めました(#^.^#)
キツリフネは、ツリフネソウ科の一年草で
やや湿った薄暗い場所に自生しています。
花が咲くのは、6月から秋(何月だろう?)までだそうです。
キツリフネの種まきから、開花までの記録を書いてみます。
*
2022年の6月、たまたま行った先の
「湿った薄暗い場所」で、この花に出会いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/75/bf98c0fe141932c9e8a8f44e399b202e.jpg)
へんてこな形!ひと目で好きになり
種ができていたので、少し貰って帰りました。
種は最初は緑色でしたが、紙袋に入れて5日ほど吊るしておいたら
追熟?して茶色になりました。
2022年6月13日、15粒の種をまきました。
芽が出るかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/58/a79988d57d2c1c11340d1875b900411f.jpg)
ああ・・・待てど暮らせど、芽は出ない・・・
朝顔やヒマワリの種を、ちょっと遅いけど6月にまけば
すぐに芽が出て、年内には花が見られるのに。
キツリフネさん、発芽の気配すらありません(´A`)
15粒しかないから、丁寧にポリポットに1粒ずつまいたのですが
いつしかそこに他の草が生えだして、もうダメかなって思いつつ
諦めきれず、水やりをして冬を越しました。
**
そして2023年、3月になりました。
あら?ポットに芽生えの予感が\(^o^)/
3月20日、最初は半信半疑、これってそうかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/5d/f1f6fa019103eee252197b172deb897f.jpg)
今まで、うちの庭では見たことがない形の双葉。
その間から出てきた本葉も、初めて見る形です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/6b/b182c1da2b6726157699789142372f14.jpg)
この時点では、まだ他の植物の芽かもと思っていましたが
種をまいたポットに、次々と同じ形の双葉が生えてきたので
これはキツリフネだと、確信しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/44/81ab4e65b11c4caaa666effd94cdb293.jpg)
3月に発芽を確認してから、ぽつぽつと順に芽が出てきて
約1ヵ月経ち、もうこれ以上は芽は出ないようです。
数えてみたら、種を15粒まいたうち、8本が発芽しました。
約半分ですね、発芽率が良いのか、そうでないのか分かりませんが
育てるのが初めての植物なので、芽が出ただけでドキドキです。
左側が発芽したもので、右は、他の植物の色んな芽でいっぱいです。
真ん中のビオラは、去年咲いた花のこぼれた種で咲きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/bb/6ca7206ea2770e061480511cf2db0057.jpg)
***
4月、弱々しい感じですが
少しずつ大きくなってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a4/3dea7317ae0bbc2529fca4b00beae3b5.jpg)
4月18日、背丈は6cmくらい。
隣に生えているのは、何かの草なのですが
最初にキツリフネ?と思って育てていたので、抜けなくて残してあります(^m^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f1/2df653837c4e14e5141fef63d1fda952.jpg)
葉は楕円形で互生、先が尖らず丸い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/8b/83c43756c6f7ba4790df22f8bf595dab.jpg)
キツリフネは根っこが少なくて、移植を嫌うそうなので
今のうちに定植しておくことにしました。
ポットから抜いて見ると、丁度よい具合に根が巻いていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/0a/143fa2f16f234a89c625bb3990d98576.jpg)
どこに植えようか、とても迷いましたが
少し前に植え替えをした「タイワンホトトギス」のプランターの
空いているところに一緒に植えることにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/8d/a363c549e6c21622146893b29a1e51c6.jpg)
初めて育てるキツリフネが、どれくらい大きくなるか分からないので
4本だけ、苗を間隔をあけて植えました。
タイワンホトトギズも「明るい日陰で、湿った場所」に生えるそうなので
キツリフネと気があうかもしせません(^m^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/cb/24405ca363e91df43e3a3f339058da48.jpg)
残りは、2本を庭の木陰に植えて・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/0e/17ef2ebb630632c393061d1d4a5c1799.jpg)
あと2本は鉢植えにしました。
ついでに、こぼれた種から芽生えて、咲き始めたビオラも植え替えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/48/95db230e20c68c14cb03616b529ebe94.jpg)
***
4月の終わり頃
プランターに植えて10日後
なんだか・・いっきに葉が大きくなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/4e/684961f84f2f040fd5b4be1be60482ff.jpg)
5月13日に撮った写真では、こんもり茂ってきたホトトギスの
背丈を追い越しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/65/03d0089d2a0d3cc190c628cb0492554a.jpg)
5月18日、植え替えてから一ヵ月経ちました。
この日背丈を測ってみたら、なんと!32cmになっていました。
ちょうど一ヵ月前に測ったときは、6㎝だったので、急成長です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/70/0522e56438c77290491fb3c1094dccef.jpg)
6月には花が咲くと書いてあったけど
これは何だろう?
つぼみ?じゃないような・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/1e/4a3597003266bb7a26b700cd6476ceb8.jpg)
細長いものは、日ごとに膨らんできて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/05/a86007f5a9380deab02908eb7abdcc04.jpg)
ある日、写真を撮ろうとして指先で触れた途端
パチンっと弾け、何処かへ飛んでいってしまいました。
これは手の中で弾けさせて、捕まえた種です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/2e/677153c97c3d6f9e35d15425833e56d8.jpg)
****
花を咲かせずに、自分の花粉で受粉をしてタネを作る植物があります。
この咲かない花のことを「閉鎖花」(へいさか)というそうです。
普段目にする、咲いている(花びらが開いている)花のことは
「開放花」(かいほうか)と呼ぶそうです。
開放花なんて言葉、知らなかった~
花は咲くのは当たり前だと思っていたけど、違うんですね(^-^)ゝ
閉鎖花をつける植物の代表には、スミレがよく知られていますが
キツリフネもその仲間でした。
6月になりました。
毎日見てるキツリフネ(笑)に、前とは違う形のつぼみが付きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/13/dd86e20b20841e0fdd7f68aa0079ce9f.jpg)
開放花のつぼみかも?
これがどんなふうに膨らんで、どんなふうに開くんだろう?
もう楽しみで楽しみで、更に庭へ何度も見に行きました。
色付いてきたつぼみは、木魚に似ていませんか?(^m^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/ba/41588585b892bf7a45d5445e1e0c9747.jpg)
大きくなってきたら・・・クジラに似てきました。
本当に変わった形をしています。
明日には開いて初めての「開放花」になるかなぁ・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ff/a033ced386208394a418514409f259b6.jpg)
パッカーン!
開きました\(^o^)/
蝶の翅のように、大きく垂れた2枚の花びらは
蜜を吸いに飛んでくるハナバチが着地するための
専用の足場だそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/15/43e3c37cab97d53d17dfca35ced8dba5.jpg)
キツリフネの花の、細いしっぽみたいなところには
蜜が溜まっています。
距(きょ)というのですが、こんな狭くて奥まったところの蜜を吸えるのは
長いストローのような口を持った、スズメガかな?と思ったら
違いました。
スズメガはキツリフネにとって
花粉を運ばず蜜を飲んでいく、蜜泥棒だそうです(^m^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/71/af07a2475f83b53799b0122ac20ffe3e.jpg)
キツリフネの花粉を運ぶのは、主にマルハナバチの仲間で
中でも特に口吻が長い「トラマルハナバチ」だそうです。
花の入り口の天井には、花粉をいっぱい付けた「オシベ」があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/0e/fa00b48073d90f3724839232b5256d70.jpg)
トラマルハナバチの体は毛むくじゃらで、花に潜り込むときに
たっぷりと花粉が体にくっ付きます。
何度もハチが出入りして花粉がなくなると
スゴイことが起こります!
キツリフネはおしべを根元からポロッと落として捨てて・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/d1/a5b9541c7c1d756a2ba0aab218e11a36.jpg)
今度はめしべを成熟させ、自分の花粉ではない他の株の花粉を受粉するのです。
こんなふうに雄しべが雌しべよりも先に成熟する仕組みを
「雄性先熟」(ゆうせいせんじゅく)というそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b6/0d55479b9ed471fe7c6713a43b44e001.jpg)
無事に受粉が終わると、今度は花びらを落として
果実の中でタネを熟成させます。
落ちていた花びらを拾ってみました(#^.^#)
本当は4つのパーツからできているのですが、オシベの上にあった
半円形の「軒下のひさし」みたいなのは、見当たりませんでした(^^ゞ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f0/dfc310299e945fe983a7ed8e9b392d03.jpg)
植物にとって一番大事なのは、次世代に自分の遺伝子を残すことです。
自家受精のメリットは、高い確率でタネを作れることで
閉鎖花は、そのための保険みたいなものでした。
でも、デメリットもあって、子孫がみんな遺伝的に同じなので
環境の変化や病気などで、全滅してしまう恐れがあるそうです。
キツリフネは、成長にエネルギーが必要な時は、花を咲かせるコストを省き
じゅうぶん大きくなったら、開放花を咲かせて他家受粉でタネを作る
そんな戦略で生きている、とても奥の深い植物でした。
きれいな花だと、ただ見ている時には知らなかったお話しでした(#^.^#)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b1/4261a85282199e304e0beca5039d44a1.jpg)
今日、昼間に花を見ていたら
小さな蜂?が花の奥から顔を出しました。
蜜泥棒です!距まで歩いて行って、蜜を飲んできた帰りみたい。
「見逃してください」というような顔に見えて、笑ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/e3/85a8aa5a536ca7b9de14b42829e62dc8.jpg)
秋まで咲くという、キツリフネです。
これから花や種にどんな変化があるか?
どんな物語りを見せてくれるのか・・・
楽しみに観察していきたいと思います(^^♪
長くなりました(^^ゞ
最後まで読んで下さって嬉しいです。
ありがとうございました。
以上、キツリフネ、種まきから開花までの記録でした!
次回へ続く?かな(^m^)
昨年に種をまいたものが、やっと庭で咲き始めました(#^.^#)
キツリフネは、ツリフネソウ科の一年草で
やや湿った薄暗い場所に自生しています。
花が咲くのは、6月から秋(何月だろう?)までだそうです。
キツリフネの種まきから、開花までの記録を書いてみます。
*
2022年の6月、たまたま行った先の
「湿った薄暗い場所」で、この花に出会いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/75/bf98c0fe141932c9e8a8f44e399b202e.jpg)
へんてこな形!ひと目で好きになり
種ができていたので、少し貰って帰りました。
種は最初は緑色でしたが、紙袋に入れて5日ほど吊るしておいたら
追熟?して茶色になりました。
2022年6月13日、15粒の種をまきました。
芽が出るかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/58/a79988d57d2c1c11340d1875b900411f.jpg)
ああ・・・待てど暮らせど、芽は出ない・・・
朝顔やヒマワリの種を、ちょっと遅いけど6月にまけば
すぐに芽が出て、年内には花が見られるのに。
キツリフネさん、発芽の気配すらありません(´A`)
15粒しかないから、丁寧にポリポットに1粒ずつまいたのですが
いつしかそこに他の草が生えだして、もうダメかなって思いつつ
諦めきれず、水やりをして冬を越しました。
**
そして2023年、3月になりました。
あら?ポットに芽生えの予感が\(^o^)/
3月20日、最初は半信半疑、これってそうかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/5d/f1f6fa019103eee252197b172deb897f.jpg)
今まで、うちの庭では見たことがない形の双葉。
その間から出てきた本葉も、初めて見る形です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/6b/b182c1da2b6726157699789142372f14.jpg)
この時点では、まだ他の植物の芽かもと思っていましたが
種をまいたポットに、次々と同じ形の双葉が生えてきたので
これはキツリフネだと、確信しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/44/81ab4e65b11c4caaa666effd94cdb293.jpg)
3月に発芽を確認してから、ぽつぽつと順に芽が出てきて
約1ヵ月経ち、もうこれ以上は芽は出ないようです。
数えてみたら、種を15粒まいたうち、8本が発芽しました。
約半分ですね、発芽率が良いのか、そうでないのか分かりませんが
育てるのが初めての植物なので、芽が出ただけでドキドキです。
左側が発芽したもので、右は、他の植物の色んな芽でいっぱいです。
真ん中のビオラは、去年咲いた花のこぼれた種で咲きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/bb/6ca7206ea2770e061480511cf2db0057.jpg)
***
4月、弱々しい感じですが
少しずつ大きくなってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a4/3dea7317ae0bbc2529fca4b00beae3b5.jpg)
4月18日、背丈は6cmくらい。
隣に生えているのは、何かの草なのですが
最初にキツリフネ?と思って育てていたので、抜けなくて残してあります(^m^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f1/2df653837c4e14e5141fef63d1fda952.jpg)
葉は楕円形で互生、先が尖らず丸い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/8b/83c43756c6f7ba4790df22f8bf595dab.jpg)
キツリフネは根っこが少なくて、移植を嫌うそうなので
今のうちに定植しておくことにしました。
ポットから抜いて見ると、丁度よい具合に根が巻いていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/0a/143fa2f16f234a89c625bb3990d98576.jpg)
どこに植えようか、とても迷いましたが
少し前に植え替えをした「タイワンホトトギス」のプランターの
空いているところに一緒に植えることにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/8d/a363c549e6c21622146893b29a1e51c6.jpg)
初めて育てるキツリフネが、どれくらい大きくなるか分からないので
4本だけ、苗を間隔をあけて植えました。
タイワンホトトギズも「明るい日陰で、湿った場所」に生えるそうなので
キツリフネと気があうかもしせません(^m^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/cb/24405ca363e91df43e3a3f339058da48.jpg)
残りは、2本を庭の木陰に植えて・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/0e/17ef2ebb630632c393061d1d4a5c1799.jpg)
あと2本は鉢植えにしました。
ついでに、こぼれた種から芽生えて、咲き始めたビオラも植え替えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/48/95db230e20c68c14cb03616b529ebe94.jpg)
***
4月の終わり頃
プランターに植えて10日後
なんだか・・いっきに葉が大きくなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/4e/684961f84f2f040fd5b4be1be60482ff.jpg)
5月13日に撮った写真では、こんもり茂ってきたホトトギスの
背丈を追い越しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/65/03d0089d2a0d3cc190c628cb0492554a.jpg)
5月18日、植え替えてから一ヵ月経ちました。
この日背丈を測ってみたら、なんと!32cmになっていました。
ちょうど一ヵ月前に測ったときは、6㎝だったので、急成長です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/70/0522e56438c77290491fb3c1094dccef.jpg)
6月には花が咲くと書いてあったけど
これは何だろう?
つぼみ?じゃないような・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/1e/4a3597003266bb7a26b700cd6476ceb8.jpg)
細長いものは、日ごとに膨らんできて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/05/a86007f5a9380deab02908eb7abdcc04.jpg)
ある日、写真を撮ろうとして指先で触れた途端
パチンっと弾け、何処かへ飛んでいってしまいました。
これは手の中で弾けさせて、捕まえた種です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/2e/677153c97c3d6f9e35d15425833e56d8.jpg)
****
花を咲かせずに、自分の花粉で受粉をしてタネを作る植物があります。
この咲かない花のことを「閉鎖花」(へいさか)というそうです。
普段目にする、咲いている(花びらが開いている)花のことは
「開放花」(かいほうか)と呼ぶそうです。
開放花なんて言葉、知らなかった~
花は咲くのは当たり前だと思っていたけど、違うんですね(^-^)ゝ
閉鎖花をつける植物の代表には、スミレがよく知られていますが
キツリフネもその仲間でした。
6月になりました。
毎日見てるキツリフネ(笑)に、前とは違う形のつぼみが付きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/13/dd86e20b20841e0fdd7f68aa0079ce9f.jpg)
開放花のつぼみかも?
これがどんなふうに膨らんで、どんなふうに開くんだろう?
もう楽しみで楽しみで、更に庭へ何度も見に行きました。
色付いてきたつぼみは、木魚に似ていませんか?(^m^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/ba/41588585b892bf7a45d5445e1e0c9747.jpg)
大きくなってきたら・・・クジラに似てきました。
本当に変わった形をしています。
明日には開いて初めての「開放花」になるかなぁ・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ff/a033ced386208394a418514409f259b6.jpg)
パッカーン!
開きました\(^o^)/
蝶の翅のように、大きく垂れた2枚の花びらは
蜜を吸いに飛んでくるハナバチが着地するための
専用の足場だそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/15/43e3c37cab97d53d17dfca35ced8dba5.jpg)
キツリフネの花の、細いしっぽみたいなところには
蜜が溜まっています。
距(きょ)というのですが、こんな狭くて奥まったところの蜜を吸えるのは
長いストローのような口を持った、スズメガかな?と思ったら
違いました。
スズメガはキツリフネにとって
花粉を運ばず蜜を飲んでいく、蜜泥棒だそうです(^m^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/71/af07a2475f83b53799b0122ac20ffe3e.jpg)
キツリフネの花粉を運ぶのは、主にマルハナバチの仲間で
中でも特に口吻が長い「トラマルハナバチ」だそうです。
花の入り口の天井には、花粉をいっぱい付けた「オシベ」があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/0e/fa00b48073d90f3724839232b5256d70.jpg)
トラマルハナバチの体は毛むくじゃらで、花に潜り込むときに
たっぷりと花粉が体にくっ付きます。
何度もハチが出入りして花粉がなくなると
スゴイことが起こります!
キツリフネはおしべを根元からポロッと落として捨てて・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/d1/a5b9541c7c1d756a2ba0aab218e11a36.jpg)
今度はめしべを成熟させ、自分の花粉ではない他の株の花粉を受粉するのです。
こんなふうに雄しべが雌しべよりも先に成熟する仕組みを
「雄性先熟」(ゆうせいせんじゅく)というそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b6/0d55479b9ed471fe7c6713a43b44e001.jpg)
無事に受粉が終わると、今度は花びらを落として
果実の中でタネを熟成させます。
落ちていた花びらを拾ってみました(#^.^#)
本当は4つのパーツからできているのですが、オシベの上にあった
半円形の「軒下のひさし」みたいなのは、見当たりませんでした(^^ゞ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f0/dfc310299e945fe983a7ed8e9b392d03.jpg)
植物にとって一番大事なのは、次世代に自分の遺伝子を残すことです。
自家受精のメリットは、高い確率でタネを作れることで
閉鎖花は、そのための保険みたいなものでした。
でも、デメリットもあって、子孫がみんな遺伝的に同じなので
環境の変化や病気などで、全滅してしまう恐れがあるそうです。
キツリフネは、成長にエネルギーが必要な時は、花を咲かせるコストを省き
じゅうぶん大きくなったら、開放花を咲かせて他家受粉でタネを作る
そんな戦略で生きている、とても奥の深い植物でした。
きれいな花だと、ただ見ている時には知らなかったお話しでした(#^.^#)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b1/4261a85282199e304e0beca5039d44a1.jpg)
今日、昼間に花を見ていたら
小さな蜂?が花の奥から顔を出しました。
蜜泥棒です!距まで歩いて行って、蜜を飲んできた帰りみたい。
「見逃してください」というような顔に見えて、笑ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/e3/85a8aa5a536ca7b9de14b42829e62dc8.jpg)
秋まで咲くという、キツリフネです。
これから花や種にどんな変化があるか?
どんな物語りを見せてくれるのか・・・
楽しみに観察していきたいと思います(^^♪
長くなりました(^^ゞ
最後まで読んで下さって嬉しいです。
ありがとうございました。
以上、キツリフネ、種まきから開花までの記録でした!
次回へ続く?かな(^m^)