風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

心の中にある美しいものたち

2022年11月28日 | 散歩
やりたいことや、やらなければならないことがあるのに
バタバタしているうちに、気が付くと毎日こんな時間になっています。
あちこちに気持ちが飛び過ぎて、何をしているのか分からなくなることが多くて(^^ゞ
時間の使い方がもう少し上手くなりたいです。
昨日は午前中病院へ、バセドウ病の定期検査へ行ってきました。
結果は変わりなしで、また3か月後の検査になりました。
病気を持っていても普通に過ごせるのは、ありがたいことです(#^^#)

柿畑の散歩で見た景色の続きを書きます。
この辺りは筆柿の産地で、小高い丘が開墾されて、広大な土地が柿畑になっています。
なので、春の芽吹き時期には、恐ろしいくらい眩しい黄緑に染まって
柿の実がなると、山がオレンジ色になります。
紅葉も、あと1週間早く来ていたら、真っ赤だっただろうになぁ
でも、この枯れた景色も好きです。


誰もいない小道を宝探しをするように歩きます。
青い「秋の庭のヘビ」(^m^)


何年か前に来た時の記憶を頼りに、ツタの絡まる木が立っている場所へ行きました。


初めて見たとき、うわ~!と思ったのが
真ん中に立っている一番太い木を見上げてみたら、なんとこれが電柱だったんです。
まるで擬態ですね(^m^)


ヤマイモのムカゴもすごい\(^o^)/
こんなツルがウジャウジャ生えています。


たくさんの種類の植物たちが、思い思いに手足を伸ばして陣取り合戦をした結果
めちゃくちゃに見えつつ、すごく調和した世界が完成しています。
擬態しきれていない電柱の横に立つ巨大なウサギのような茂み・・・
これは全て「ビナンカズラ」でした。


怖いくらい素敵です。



「ノイバラロード」と名付けたくなるような場所へ


ここから先は
南向きの斜面が真っ赤なノイバラの実でいっぱいです。


ひとつぶ食べてみると、美味しい!
リンゴの味がすると思っていたけど、ちゃんと薔薇の実の味がしました。
ローズヒップティーみたいにお茶にするといいかなと調べてみたら
下剤になるほど強力な薬効があるそうです(^^ゞ


ヘクソカズラの果実も金色に輝いてきれいでした。
ここはリースの材料が満載ですね。


なんだろう?ちょっと変わった形の樹木がありました。
葉が真っ赤です。


近くで見ると枝に翼がある、ニシキギでした。
世界3大紅広葉樹と言われる樹木だそうです。
葉に、こちらも美しい(と思う)黒いくつ下を履くカメムシさんがいました。


山を下りてきて、民家が見えだした場所で、またまた珍しい木を見つけました!
これは・・・初めて見る樹形の柿の木ですが、枝垂れ柿?


近寄って見上げると、降り注ぐシャワーのような繊細な枝が
まるで枝垂れ桜のようです。
果実は細長くて、この辺りの筆柿みたい・・・


手が届く位置にある果実の写真を撮ろうとして、やっと気付きました。
あれ?これはもしかしたら・・・
柿の実だと思ったものは、枝垂れ桜の枝に絡んだカラスウリでした(笑)


残念ながら珍しい柿の木ではなかったけど、来年春になったら
桜を見に行く楽しみができました(*^^)v

**
午後4時を少し過ぎて、だんだん夕方の日の光に変わってきました。
さっきまで歩いていた山が、何とも言えない色に染まっています。


そろそろ帰ろう。
とても楽しい散策でした。
今日のお土産はカラスウリです(#^.^#)


昨日、ふと目にした日めくりカレンダーにこんな言葉がありました。

あなたのまわりにいまだ残されている
すべての美しいもののことを考え
楽しい気持ちでいましょう。

アンネ・フランクの言葉だそうです。
これを読んだ瞬間、柿の葉の赤や、ノイバラの実、夕焼けの色など
散歩のとき見た風景が次々に思い浮かんできて
なんだか暖かい気持ちになりました(^-^)


今日の散歩、柿もみじ。

2022年11月27日 | 散歩
暖かい一日でした。
午後3時ころ、柿畑へ行ってみました。
今年は柿の葉の紅葉が素晴らしく美しいのです。
柿の葉がこんなにきれいに紅葉したのは、10年ぶりのことだと思います。


デジカメを買って写真を撮り始めたのが2012年でした。
▼2012年11月24日


柿の紅葉を「柿もみじ」と言うそうです。
あまりにもきれいな景色に感動して、秋になると毎年柿畑へ行ってみましたが
紅葉せずに、葉が茶色くなって散るだけの年が続いていていました。
それが今年は、秋の初め頃からなんとなくいい感じ(笑)に赤くなり始めて・・・
10年前と同じ景色を見る事ができました!
▼2022年11月27日



柿の葉の紅葉は、赤と言うよりも暖炉で燃える「焚火の色」をしていて
手をかざすと、暖かな温度が伝わってくるような気がします。
金接ぎみたいな葉脈。


坂道をだいぶ登ってきました。
いい眺めです(#^.^#)


広い柿畑にはキチンと手入れされている所と、放棄されている畑が点在していて
草がぼうぼうで立ち入れないところもあるのですが、こちらは・・・
下草は刈ってあるのに、なぜか柿の木がこんもりと草に覆われています。


近くに寄ってみると絡みついているのは、タデ科のツル性植物「イシミカワ」みたいです。


草原に放牧されている動物みたい(^m^)
冬になると枯れてしまう「一年草」なのですが
どうしてここまで生い茂ったのか、不思議です。
地主さんが作り込んだ芸術作品のようにも見えてきます。


このあたりの畑では珍しい丸い実がなっていました。


眠くなってきたので、続きはまた明日にします(^m^)
いろいろあったけど、なんとか無事に過ごせた一日でした。
おやすみなさい(^^♪

毒がある実を誰が食べるの? アオツヅラフジ

2022年11月26日 | アオツヅラフジ 実生
「蒔かぬ種は生えぬ」
原因がなければ結果はないという意味ですが、でも・・・
まかなくても、私が知らないうちに生えていたアオツヅラフジ!
誰がまいたのかな?野鳥か、私がボーっとしてまいたのかわからないけど(^m^)
今年の成長記録です。

2020年に発芽したアオツヅラフジ。
2021年は、ほんのちょっとだけ成長して秋に葉を落として
2022年5月、春になってまた葉が生えてきました。


小さい苗のうちは成長が遅いみたいです。
自然界で発芽したものは、どんなふうに成長して生き残っていくのかな?


アオツヅラフジの実は葡萄みたいに、すごく美味しそうな見た目ですが
毒があります。
鳥に種を散布して欲しいのに、どうして実に毒を持たせるのか?
野鳥のヒヨドリなどが、毒の成分が薄まった頃に食べにきて、種の散布に貢献しているようです。


春から夏にかけて、アオツヅラフジの葉を食べる蛾の幼虫がいます。
ヒメエグリバの幼虫。
強い毒の葉を食べて身を守っているの、
こんな毒の使い方・・・ひとには真似できないですね(^^ゞ


庭には、実がなるメスの株と
小さな花が賑やかに咲くオスの株が両方あるのですが


芽生えてから2年目
ゆっくり成長する、小さなこの子を観察していきたいと思います(#^.^#)

葉が散って、ツルだけになった横に
タツナミソウと、ヒメツルソバが生えてきています。

根っこが球になった!実生のアマリリス2年目の夏から秋まで

2022年11月24日 | アマリリス 実生
気持ちがモヤモヤする日が続いていました。
理由が分からない、ホントは分かっているのに認めたくないだけなのかもしれないけど
とにかくモヤモヤ息が苦しいのを、解決の糸口を見つけようと思っていました。
でも、そうこうしているうちに・・・
種をまいて育てているベランダの樹木たちが紅葉し、葉が散り始めました。

みんなの成長記録を書くのをサボっていて、もう冬の一歩手前です(´A`)
ああ、どうしよう
ブログがどうしても書けなくて、文書の書き方も忘れちゃってるけど、とにかく記録を・・・
ということで少しずつ
「アマリリス」のことから、書いていきます。
モヤモヤが消えるまで、がんばります。

前回の記事は、冬越しした株を夏に植え替えをしたところまででした。
2022年7月の初旬、3号ポリポットから・・・


ひと回り大きな4号(直径12cm)ポリポットに植え替えました。


8月中は、午前は日が当たって午後から日陰になる場所に置き
土の表面が乾いたとき、水をたっぷりあげるように育てました。


9月中旬、色が濃くて厚い葉がたくさん出てきて、株がひと回り大きくなりました。


肥料をあげれば良かったのかもしれないけど、春にちょっと置き肥をしただけで無肥料でした。




水と愛情(笑)しか与えてないのに、自ら育つ植物の力に感動します(#^.^#)



10月中旬、日差しが弱くなってきたので半日陰から日向へ少しずつ慣れさせて
鉢の置き場所を移動させました。
いきなり日向へ出すと植物も日焼けをして弱るのです。


そして1カ月後の先日、冬越しの支度をどうしようか考えて
まだ暖かいうちに、植え替えをすることにしました。


4号のポットから、同じくらいの大きさのプラ鉢に植え替えます。


ポットから抜くと、真っ白なきれいな根っこ。
植え替えにちょうど良い、根の回り具合です。


新しい鉢に植え替えようとして、葉の根元の土が崩れたとき
え~~~!こんなまん丸な球根を見る事ができました!


ちょうど1年前の秋に、植え替えしたときの写真と比べてみて
凄いなと思いました。
でも、玉ねぎとかもこんなふうに急成長を遂げて大きな球になるのかな。
アマリリス、早く花が咲くのを見たいです\(^o^)/


2022年7月16日の写真。


こちらは2022年11月17日に撮った写真です。
少しだけ大きくなったのが分かります。

植え替えの後も暖かい日が続いていますが
そろそろ冬越しの準備を始めないとね。

以上、アマリリス2年目の成長記録でした。

雨の日の散歩もいいね

2022年11月13日 | 寄り道散歩
朝は暖かくて、いい天気だったのに
仕事が終わったお昼まえに空が暗くなってきて、ポツポツと雨が降り出しました。
あーあ、寄りして帰ろうと、あれこれ場所を思い浮かべていたのに・・・
車に乗ると、どんどん雨足が強くなってきて・・・
とうどうワイパーが効かないくらいになってしまいました(´A`)

これは散歩は無理かなと、買い物だけして家へ帰ろうとスーパーへ向かうと
駐車場に付いた途端、あれ?急に小雨になってきた・・・
やったー!ありがとう\(^o^)/
急いで買い物を済ませて、行きつけの(笑)神社へ行ってきました。

この鳥居が見たいと何となく思い浮かんで、
思ったとおり、しっとりしていい感じでした。


鳥居の向こう側の池。
傘をさして、雨が落ちる水面をしばらくボーっと見ていました。



境内では杉の木に、小さな雄花がぶら下がっていて
来年の春に向け、花粉の散布準備が着々と進んでいました(ll゚д゚)
9月の終わり頃からもう、雄花の中では花粉が作られているそうです。


こちらは檜です。
常緑針葉樹のヒノキも黄葉します。
11月に古い葉が赤くなって、12月にはハラハラと散り世代交代をするそうです。


数年前見つけたガガイモのツル
今年は少しだけ実がなっていました。

指で押してみるとまだ柔らかいです。

そして、側には新しく芽生えたツルが所々に生えていました。
これは!
もしかしたら、私があの日飛ばした種から生えたのかも。


この場所が誰も知らない「ガガイモの園」になる日が来るかもね(笑)


グルッとひと回りして、車に戻ってきました。
イチョウの落ち葉が絨毯のようにきれいでした。


**
少しずつ秋色になってきた「ダッシュボードコレクション」
少し前に採ってきたフジの鞘がいつの間にか爆ぜて、種が飛び散っていました。


鞘の内側のくぼみは5つあったので、種はあと4つ、車内のどこかに紛れています。
宝探しみたい。
隠れている種をまた、ゆっくり探したいと思います(#^.^#)


雨の日の散歩、いろいろ見られて楽しかったです。
明日は晴れるかな。
一日ありがとう、おやすみなさい(^^♪

秋のアケビコノハ、羽化しました!

2022年11月02日 | アケビコノハ
昆虫が1年間に何度世代を繰り返すか(その年に羽化した成虫がまた卵を産むこと)
1回だけの昆虫、例えばカブトムシとかは「1化性」といい
春と秋などに2回発生するものは「2化性」、3回は「3化性」
1年間に成虫が4回以上発生するものを「多化性」というそうです。

多化性の昆虫なんて何がいるんだろう?そう思って調べてみたら、意外にも身近にいるあの蝶でした!
アゲハ蝶の仲間は、年に6回も羽化を繰り返す、多化性なんだそうです。


アケビの葉を食べる「アケビコノハ」の幼虫は2化性で、初夏と秋に発生します。
そんな情報を知って以来、秋になると幼虫を探していたのですが
いくら探しても見つけられたことがありませんでした。
春に幼虫がいた近所のアケビのツルを見に行ってもまったくいないので
ホントに秋にも生まれてるのかなぁ、ウソじゃないの・・なんて疑っていたのですが
なんと!とうとう今年見つけてしまったのです。
うちの庭で、それもベランダで\(^o^)/


鉢植えの水やりのとき、ふと下をみたら糞が落ちていて・・・


そのまま上に視線を移していったら、この子たちがいました(笑)


自然に生えてきて今年初めて、ベランダまでツルを伸ばしたアケビです。


このチビッ子は、生まれて数日でしょうか・・・


養えるだけの葉が確保できるか迷いましたが、9月中旬、台風がくる前日に我慢できず
みんな部屋に連れてきてしまい、それから飼育観察が始まりました(^-^)ゝ


台風が去ったあとも、ベランダへ行く度に幼虫がいる(笑)
なんでなの?
秋の幼虫を、あちらこちらで数年間あんなに探し求めていたのに・・・


下にある葉を食べ尽くして、上へ登ってくるみたいなので、もう放っておけなくて部屋へ連れてきて
全部で7匹になりました。


チビッ子ちゃん、飼育ケースの隙間から2回脱走しました(^^ゞ
フタの内側に排水溝ネットを被せておきます。


脱皮もしました(#^.^#)


**
ところで、アケビコノハの幼虫は体の模様がとても特徴的ですが
その模様で個体識別ができないかと思いつきました。
例えば、この2体は大きさは同じくらいですが・・・
派手な子と・・・


地味な子。
体色の違いは他の幼虫にもありますが、模様がこんなに違うのは何か意味があるのかな?
生き残るために派手な方が有利なら、地味な模様は淘汰されていくのでしょうが、どうなんだろう。


大きくなってから連れてきた幼虫は、寄生されている確率が高いので
飼育ケースを分けて育てました。


***
9月下旬、3匹がサナギになりました。


その翌日、また3匹サナギになり・・・


翌日に、最後の1匹がサナギになりました。
この週はサナギラッシュでした(^m^)


あとは・・・寄生されていないことを祈るだけです。
いろんな幼虫を育ててみた経験から、アケビコノハは寄生されている事が多かったので
サナギになった後のほうが、ドキドキしてしまいます(^^ゞ


サナギになってから3日後、心配が的中!寄生バエの幼虫がでてきました。


その後も、続々とハエの幼虫が出てきて、この日だけで7匹
翌日には4匹、その翌日に2匹!
この週はまるで「寄生ラッシュ」でした(ll゚д゚)

毎日せっせと葉を採ってきて、アケビコノハの幼虫にあげていたのに
寄生バエを育てていたんだなと思うと複雑ですが、命に変わりないのでハエの幼虫も引き続き飼育観察します。
土の上に置くと、凄い速さで潜っていきます。
最終的にアケビコノハの幼虫7匹から、16匹のハエの幼虫が出てきました。


****
10月になって寄生バエの幼虫が出払ったようなので、サナギの整理をすることにしました。
寄生されず、生き残ったサナギはいるのでしょうか・・・
はぁ・・・すごくドキドキします。


サナギの包まった葉をひとつずつ切り裂いて、中身を確認します。


寄生されていたサナギの胴体には、こんなふうに丸い穴が開いています。
ハエの幼虫が開けた脱出口です。


サナギになる前の、前蛹の状態で絶命しているものもあって、ため息が出ます。
今回は全滅かなと思いながら、ハサミで葉を開いていたら・・・
突然、すごい勢いでブルブルとサナギが動き出して、驚きました!
生きていた子がいたのです\(^o^)/

アケビコノハのサナギが動いて威嚇


7匹中2匹が、寄生されず生き残っていました。


飼育ケースにキッチンペーパーを貼り付けて、脱皮のときに動かないようにテープで葉を固定しました。


*****
10月15日、1匹目が無事に羽化しました!
集団で飼育していたので、どの子が羽化したか分かりませんが
9月27日に蛹化した子なら、サナギになってから18日後に羽化したことになります。


2頭目は10月20日に羽化しました。
ベランダから最後に連れて来た大きくなっていた幼虫で、隔離して育てた子でした。
寄生されている確率が大きいと予想していたのですが、無事に成虫になりました。


ベランダへ連れて行って飼育ケースから出し、生まれ故郷のアケビの葉に止まらせました。


アケビの葉には似てないけど(笑)木の葉には擬態しています。


夜行性だからかこの場所から動かず、夜になってどこかへ飛び立っていきました。


春にアケビコノハを観察した時も、蛹化から羽化までは15日前後でした。
2化性のアケビコノハは、秋に羽化したものは成虫で冬を越します。
ベランダでお別れ会をするとき、春のときとは違う重みを感じました。
生き残ってまた、庭に戻ってきてくれるように、祈ってお別れをしました。


今回は、秋に出会ったアケビコノハの幼虫の飼育観察記録でした。
寄生バエのその後は、また今度書きたいと思います(^^)/