風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

セスジスズメ、アナタのために蒔いたタネ。

2023年09月05日 | セスジスズメ
7月の中頃、雨上がりの朝
メダカにエサをあげようと思いしゃがみ込んだら
足もとの草の中に黒いイモムシがいました。
セスジスズメの幼虫です\(^o^)/


ここは毎日メダカの様子を見に来ている場所なのに
どうしてこんなに大きくなるまで会わなかったんだろう?
お尻のしっぽ(尾角)を前後に振りながら歩くので
この幼虫を初めて見たときから「ピコピコさん」と呼んでいたのですが
試しに「イモムシ ピコピコ」で画像検索してみたら、セスジスズメが出てきました!
やっぱりみんなもそう思ったんだ~と、ちょっと嬉しくなったのを覚えています(^m^)


こちらは去年の7月に庭で見つけた幼虫です。
終齢幼虫になる前は、こんな緑色の姿をしています。
目玉模様はまだ二つだけしかありませんが
しっぽの先が白いのは、もうこの頃からですね。


セスジスズメの幼虫は目立つせいか、毎年よく見つけます。
職場の庭だったり、近所の土手や、農道を横断している子も何度も拾いました。
食草は、サトイモ、ヤブガラシ、ホウセンカ、ノブドウ、ツキミソウなど
種類の範囲が広くてエサの調達が楽だわ~と思ったのですが
ユウゲショウの葉で見つけた幼虫に、ヤブガラシとノブドウを与えたら
口に合わないと言われ(笑)全然食べなかった事がありました。
 ↓ノブドウの葉です。


アゲハチョウの幼虫を育てたときは、山椒の葉からミカンの葉に変えるのは
まったく問題なくスムーズだったのに・・・
この子はひと口だけかじって、半日ストライキをしていました。


ユウゲショウの葉は小さくて、大食漢の幼虫を養うには大変です。
なので、自給自足を目指してタネを庭にまいてユウゲショウを増やしていたのです。
そんな経緯から、セスジスズメを見つけたときはホントに嬉しくて
「誰のために咲いたの?それはあなたのためよ~」と思わず歌ってしまいました(^m^)



部屋につれてきてから毎日、お腹いっぱいエサを食べて
4日後の夕方、飼育ケースの隅で葉を綴り前蛹になりました。


サナギになるとき土に潜るのか、それとも地上で葉を綴り蛹室をつくるのか
スズメガの種類によって異なります。
オオスカシバなどは地中でサナギになりましたが
キイロスズメや小型のホウジャクなどは、葉を綴っていました。
今までセスジスズメは土に潜るタイプだと思っていましたが
こんなに上手に葉を綴ったのには驚きました。


前蛹になって2日後、夜中の1時頃に最後の脱皮が始まりました。
今まで体を覆っていた黒い皮?が頭の方で裂け、体をくねらせながら脱いでいきます。
まるでピッチピチの全身タイツ(笑)を着ていたみたい。
体を覆っていた皮は、めちゃめちゃ凄い伸縮性です。


10分ほどで脱皮が終わり、ツルンとしたサナギの形になりました。
体は透き通るように白くて神秘的です。
写真の右側が頭なのですが、よく見ると目玉の丸い形や
頭部から胸にかけて、長い口吻が伸びて収まっているのが薄っすらと見えています。


**
10日後、これまた夜中の12時過ぎに羽音に気付き目を覚ますと
セスジスズメが無事に羽化していました。
指に止まらせて飼育容器から出すと、パタパタ羽ばたきました。


もうきれいに翅が伸び切っています。
羽化したばかりの新品の翅は、蝶も蛾も何度見てもホレボレするほどきれいです。


背中にある2本の筋が、セスジスズメの名前の由来だそうです。
夜行性なので、実際に成虫を見られるのは、羽化したこの日だけです。

夜中の1時頃に、窓から夜の空へ放しました。
食草をせっせと育てておくので、また庭に来てくださいね(#^.^#)

セスジスズメ、茶・黒とも無事に羽化!

2020年08月17日 | セスジスズメ
職場の庭からつれてきたセスジスズメガの幼虫が
無事に羽化して、飛び立っていきました(#^.^#)
最初にサナギになった「茶色の子」
朝に見たときはいなかったのに、お昼前に部屋にいくと
飼育ケースの中で羽化していました。


10時半くらい。翅ももうピンッと伸びています。


ベランダでケースの中から出すと
左側の翅に少しだけ穴が開いていました。
羽化不全ではなくて、翅を伸ばすときに傷ついたのかな(。・Д・)ゞ
でも、これくらいなら飛ぶのには支障が無いと思います。


お別れの時。
「じゃあ、行くね」
「うん、気を付けて・・・」
今まで育てたどんな子でも、この一瞬は目と目が合って
気持ちが通じ合ったような気がしてしまう。
気のせいだと分かってるけど(笑)
それも含めて、飼育の楽しさです(^m^)


指先で、静かにエンジンをかけて
パッと脚を蹴って、力強く飛んでいきました。
サナギになってから11日目でした。
暑い時期はやっぱり、サナギから羽化までの時間が短いです。


**************
翌日、2匹目の幼虫「黒い子」クロちゃんと呼ぼうか(笑)が
夜中の12時過ぎに羽化しました。
昆虫には「羽化リズム」というのがあって
それは、温度と光に関係があるそうです。
同じ種類の生き物でも、羽化が昼間だったり夜中だったりするのは
どうしてだろう?不思議です。


ケースの中で羽ばたき出したので、そっと取り出しました。
まだ翅が伸び切っていません。


とても眠いんですが・・・翅が伸びるのか心配で
夜中にひとり、指先に蛾を止まらせたまま
部屋の真ん中で、息をころして立ち尽くすという・・・
変な状況になってしまいました(^^ゞ


10分くらい経つと
翅がさっきよりピンッとしてきました。


放すのは朝まで待とうかと思いましたが
飼育ケースの中で一晩過ごすのは不安かな?とも・・・
虫の気持ちがわかったら、どうしたいか聞けるのになぁ
ああ、でもきっと
「お構いなく!私の事は構わないでださい」って言われるかもね(笑)
やっぱり外へ放すことにしました。


この辺りの夜は真っ暗ですが
セスジスズメは夜行性の蛾なので、暗くてもへっちゃらでしょう(^-^)
眠くて、眠くて・・・今回は「サヨナラ」もしんみりとならず。
朝起きたら、これは夢だったと思うかも(笑)
元気でね!


あとうちに残っているのは
クロメンガタスズメと、寄生バエ
それからオオスカシバが2匹。

なんか寂しくなってきちゃいました(^^ゞ

職場の庭にいた「セスジスズメ」

2020年08月16日 | セスジスズメ
仕事が終わって、帰ろうと外へ出たら
小さな庭で、かなり大きくなっている2匹のイモムシを見つけました。
うわ~、いつの間に・・・気付かなかった!
2匹が偶然、こんな形に(笑)
ヘビにそっくりです(^m^)


庭を見渡すと、この幼虫が食べられる草はもう無くて
ひょろひょろの茎にしがみ付いて、残りわずかな葉を食べ尽くすところです。
「ああもう、仕方ないなぁ・・(内心うれしい)」
うちに連れて帰ることにしました。


車に積んである「いざというとき用」の紙コップに入れて。
寄り道の予定をやめて、急いで帰ります。


途中で食草のユウゲショウを見つけたので
車を降りて摘んできて、コップにいれると
こんな状況なのに、2匹とも夢中で食べ始めました!
よっぽどおなかが減っていたんだね(^m^)


家の近くでまた、マツヨイグサを摘んで帰りました。
(手前のは、クチナシの葉です。)


さあどうぞ、たくさん食べてね(^○^)


次の日の朝
起きて見ると、あんなにあった葉が丸坊主になっていました。
すごい食欲!
部屋着のまま、急いでまた葉を採りにいきました。


昨日より大きくなってる?(笑)
双子のように同じ大きさだけど、茶色と黒で、色が違うんです。
スズメガの幼虫は、同種でも茶色と緑とかの色の個体差があるのですが
セスジスズメの幼虫にも、違いがあったんですね。
単体で見たらきっと気付かなかったです。


注意深く観察すると、性格の違いもあるみたい。
黒い子は、積極的でものおじせず、エサの食べっぷりも豪快です。


それに比べて、茶色い子は動きがゆっくりで
お上品に葉を食んでいます(^m^)
科学的なデータはないけど、じっくり観察してみると
同じ種の昆虫でも、個体別に性質(性格)の違いがあることを実感するときがあります。
そのような研究もされているらしくて、興味が尽きません!


夢中で葉を食べていたかと思えば・・・
こんなふうに、いきなり壁に止まって何かを思案中・・・
最初に見た時は、なになになに?(ll゚д゚)どうしてどうして?となったけど
観察を続けてると、よくあることになってきて
「そうね、そういう気分のときもあるよね~」って
見守れるようになりました(笑)


しばらくすると、悩み事は解決したのか
また葉に戻って、食べまくります(^m^)


***********
うちに来て3日後、茶色の子が葉から離れて
モゾモゾ動き回るので、土を用意してそこへ移しました。


セスジスズメの幼虫は、もともとの色が黒いので
サナギになる前兆の「体の色が変わる」のが分かりません。
眠たいのに寝ぐずる赤ちゃん、そのものです!(笑)
嫌がって、なかなか土に潜りません・・・


黒い子は、まだ葉をモリモリ食べています。


茶色の子は、結局ぐずってぐずって(^^ゞ
手を変え品を変え、違う容器に入れた土でやっとサナギになってくれました。
4日後に取り出して、小さな容器に移しました。


茶色の子、おとなしいけど、頑固な性格だったみたい(笑)


食欲旺盛な黒い子は、茶色の子が土に潜った翌日に
ササッと土に入っていき、あっさりサナギになりました。


この時点では、先にサナギになったセスジさんが寄生されていることは知らず
今年はピコピコさん(セスジスズメ)によく出会う年だわ~(#^.^#)なんて
みんな無事に羽化すると思っていましたが・・
長くなったので、続きはまた次に!\(^o^)/

幼虫が葉を食べる様子です(#^.^#)
お米をひと粒もこぼさない!みたいな
とても上手な、気持ちの良い食べっぷりです。

また道を歩いていた幼虫を拾いました/セスジスズメ

2020年08月02日 | セスジスズメ
散歩の帰りに、道路を横断している虫を見つけました!


お尻のアンテナをピコピコさせて歩いている。
この前拾ってきたのと同じ、スジスズメの幼虫です。


辺りを見回しても、この子が食べる種類の草は生えていないし
車も通る道なので、家に連れて帰ることにしました。

途中で摘んだ「カラスウリ」のつぼみと一緒に(#^.^#)

帰宅してすぐ、鉢植えのユウゲショウへそっと移すと


いきなり葉っぱをかじり始めました(笑)
よほどお腹が空いていたんだね・・・


この鉢植えは、前回拾ってきた子が食べて丸坊主になったけど
水をあげていたら、葉が出て復活してきました。


しばらくこの鉢で育てますが
いつまで葉っぱが持つかな。
またエサを探しにいかなくては(^-^)ゝ


この子と一緒にうちに来た
カラスウリのつぼみは、夜きれいに咲きました(#^.^#)


*********************
3日で鉢の葉が食べ尽くされました。
セスジスズメの幼虫が食る植物の種類は多くて
サトイモ、ノブドウ、ヤブガラシ、ホウセンカ
ツキミソウの仲間などなどです。
これだけ食べられるなら、他の葉っぱも食べてみよう!
とういう方向に進化しないのかな?


翌日、仕事の帰りに、田んぼ道でツキミソウの仲間の
マツヨイグサを摘んできました。
喜ぶかな~
家で待つ子どもに、お土産を持って帰るような気持ちになります(^^♪


大喜びでした!(笑)
わーい!コレ、ぜんぶ私の?みたいな感じです(^^)


飼育ケースに葉と幼虫を入れて・・・


夜、寝る時に見たら、マツヨイグサの花が咲いていました。
一日終わって、ホッとして、夜にお花見ができるなんて
私も大喜びです。


次の日の朝、幼虫はあんなに喜んで食べていた葉っぱから離れて
ケースの中を歩き回っていました。
えー、もうサナギになるの(^^ゞ
土を用意して、その上にそっと置いてみました。


もうちょっと食べようか、このまま潜ろうか
どうしようか思案中(笑)


お昼に様子を見に行くと
土の中に潜っていました。


この子も無事に羽化してくれるといいです(#^.^#)

道路を横断していたピコピコさん

2019年09月27日 | セスジスズメ
夕方、うちに帰って来るとき
ちょうど道の真ん中を歩いていました(^^ゞ

セスジスズメの幼虫です。
お尻のアンテナをピコピコ揺らしながら歩くので
ピコピコ虫と呼ばれているようです(笑)


もう今シーズン、幼虫は(育てるのは)終わりかなぁと思っていたけど
ご縁なので、拾ってきちゃいました(^^)
食草は「ヤブガラシ、ノブドウ、サトイモ」などです。


飼育ケースに土を入れて、ヤマイモの葉も入れておいたら
夜には土に潜っていました。


セスジスズメの成虫は、とてもカッコいい蛾です。
羽化するのが楽しみです(^O^)