風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

謎の物体を見つけたら蝶のサナギだったので、羽化まで観察してみました

2022年05月29日 | 蝶の観察や飼育
散歩中、細い道を歩いていたら前から車が来たので、よけるために道の脇へ入りました。
そして、何気なく顔を上げたとき、目の前の茂みにぶら下がるヘンテコな物体が目にとまりました!
「な、な、なんだコレ~~~」


背伸びしてギリギリ手が届く位置の、ササの葉の上です。


そこは田んぼの畔沿いで、竹やぶにフジのツルが巻き付いた、うっそうとした茂でした。
よく見つけたなと我ながら驚きましたが、これ自体が「ヘンテコオーラ」を出していたのかもしれません(笑)


正体を知っている方にとっては、ああ、これね~と、すぐに何か分かるのでしょうが
初めて見る謎の物体、生きものなのか、人工物なのかもわからないくらい異様な姿でした。
でも、好奇心には勝てない。怖いけど、持って帰ろう。


急に動き出したらどうしよう?と思いつつ、ササの葉を切って、そーっとうちに持ち帰りました。



「ササの葉 虫」「緑色 丸い」とか、色々なキーワードで調べたら
やっと画像がヒットしました!
この緑色の物体は蝶のサナギでした。
蝶の名前は「ウラギンシジミ」(裏銀小灰蝶)、翅の裏が銀色の小さなシジミチョウの仲間です。

まさか、蝶のサナギだったとはびっくりしました!
大きさは約15mm、背中にポツンとある黄色っぽい模様は「スペード」の形だと言われていました。
言われれば、そう見えるけど(笑)
光の加減で黄緑色や濃い緑色に見え方が変化します。



5月20日、飼育ケースに足場を作って、羽化するまで観察してみます(^^♪


5月26日、毎日見てるけど、色形ともにまったく変わりなしで
新鮮な緑色のまま、6日がすぎました。


それが翌日、サナギの色が一気に黒く変色しました!
羽化する日が近いのかも。
5月27日午前9時。


もう一度、お昼に見たら透けるような感じになっていて・・・


そして午後2時、あれ?サナギの色が白くなってる!
一瞬わけが分からず、視線を横にずらすと・・・
キョトンとした顔の(笑)蝶がいました。


毎日こんなに見てたのに
一瞬の隙をついて、なんで見ていない間に出ちゃうの?(´A`)
羽化するところが見たかったなぁ

綺麗な子です。
屋外でチラッと見かけると、翅は一面銀色に見えるけど実はこんなに複雑な翅脈があるんだ。
ゴマ塩のような点も散りばめられています。


自然界では絶対に見られないアングル(笑)
笑っているみたいですね。


羽化したてで、無防備なのをいいことに
指の上でリンゴのすりおろしをあげてみました(^m^)


生まれたての新品の口吻を伸ばして、甘い汁を吸っています。
チワワに似てる?(笑)可愛いです。


ウラギンシジミは、オスとメスとで翅の模様が違い
雄は鮮やかなオレンジ色、メスは涼やかな空色をしています。
この子はどっちだろう?
確認したいのに、なかなか・・・絶対に翅を広げてくれません。

夏型のウラギンシジミは、めったに翅を広げないと、ネット情報にありました。
そこで、甘い汁を吸っている間に、一瞬撮れた写真の明るさを調節してみると
空色が微かに見えてきました。女の子かな(#^.^#)


**
蝶が出て空になったサナギは白くなっていました。
背中がY字型に割れて、あのスペード模様も消えていました。


ササの葉から剥がしてみました。


よーく見ると、今まで見てきた蛾のサナギと形が似ています。
写真の上側が頭でなのですが、両サイドに翅、中央にまっすぐのびた口吻の形。
あーあ、ホントに出てくるところが見たかった!
サナギが黒くなったら、数時間後に羽化するのを今後の観察のために覚えておきたいです。


***
夕方、サナギが居た場所へ、蝶を放しにいきました。


こんなに離れない子も珍しいというか
ウラギンさん、甘えん坊なの?(笑)


最後まで翅の模様は見せてくれなかったけど
サナギって、色んな形があるんだよと教えてくれた出会いでした。
それから、ササの葉でサナギになっていたけど、ウラギンシジミの食草はササではなく
マメ科の植物の花とツボミだそうです。
この子は幼虫時代にフジの花を食べてサナギになったようで、フジの葉の上にそっと放してきました。


出会いはいつも本当に不思議です。
マメ科の植物のクズの花が咲く頃、今度は幼虫を探して見たいと思います(^^♪
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アケビコノハ、1匹目が羽化しました!

2022年05月24日 | アケビコノハ
5月21日の夜、そろそろ寝ようかと自分の部屋に入ったら
なんとなく、気配がいつもと違う感じがしました。
なんだろ?と見回すと・・・
窓枠に吊り下げてある網の中で、成虫になった姿のアケビコノハが
繭にぶら下がってこちらを見ていました。

やったー!羽化したんだ\(^o^)/
午後10時、翅がきれいに伸びていたので、1時間くらい前にサナギから出てきたようです。
喜び勇んで撮った写真はこれ。ボケボケでした。
羽化する日を待って待って、待ちわびていたのに、ファーストコンタクトは慌てちゃって
いつもこんな感じです(笑)


今年初めて、庭で見つけた幼虫がサナギになったのは5月4日でした。
アケビコノハの繭いろいろ


そうそうこの繭!
第一号の繭はとても簡単な作りのもので、ホントにこれでいいの?と思ったけど
ここから無事に生まれてきてくれました!良かった、嬉しいです。
網にカメラを入れて写真を撮りました(^_^)
夜はこのまま網の中に居てもらい、明日の朝外へ放すことにしました。



翌朝、網から四角い透明なケースにそっと移して
庭へ出てきました。
羽化してから時間が経っているので、一刻も早く飛び立ちたいようです。
ほんの少しの振動でもバタバタと暴れるので、ケースの中に体毛が散ります。
ごめんね・・もうちょっとだけ別れを惜しませてください(^^ゞ

アケビコノハの成虫は、翅の模様が表と裏で極端に違っています。
えっと、でも・・・蝶や蛾の翅って、どっちが表でどっちが裏だったっけ?
調べると、葉などに止まって翅を広げたとき、上から見える面が表翅で、お腹側が裏翅です。
なのでこれは表翅ですね。


翅はぜんぶで4枚あるので、表翅の前と後、裏翅の前と後、あわせて4パターンの模様があります。
裏翅は枯れ葉とは対照的なオレンジ色で、大きな目玉の模様まであしらわれています。


アケビコノハの成虫は、普段は枯れ葉に擬態していますが
でも、敵が近づくとこのように前翅をサッと広げて、普段は隠している表側の後ろ翅の目玉模様で威嚇します。


**
蝶と蛾の違いのひとつに、止まっているとき翅を閉じているか、開いているかというのがありますが
一般的に蝶は翅を閉じて止まり、蛾は開いて止まっています。
もしもアケビコノハが蝶のように葉を立てて止まっていたら
「あらきれいな蛾、まるで蝶々みたい」って言われるかな(言われて欲しい(^m^))
蝶や蛾の翅の模様は、夜行性か、昼行性かの違いにも関係しているそうです。
昼間行動する蝶は、美しい模様で異性へアピールしたり、天敵に対する警戒色を示したり
それに対して夜行性の蛾は見た目より、フェロモンを発散する能力に長けていたりと
昆虫って本当にスゴイです!興味は尽きません。

顔のアップはこんな感じです。
尖がったところが口(口吻)だと思うのですが、少しでも刺激を与えると飛び立ってしまいそうで
クルッと巻いた管は確認できませんでした(^^ゞ
けっこう毛深くて、いろんな突起があったりして、幼虫の頃と同じくらいヘンテコな姿で可愛いです。


初めて羽化した子の、幼虫の頃の写真をみると感慨深いものがあります。
翅が生えて空が飛べるなんて、この子は知っていたのかな(#^.^#)


サナギになったのが5月4日で、羽化はその17日後でした。
また庭へ戻ってきて欲しいと思い、アケビのツルのそばで放すと
一目散に飛び立ち、あっという間にお隣の庭へと消えていきました(´A`)
あーあ・・・
どうか無事に生き延びて、また里帰りしてくれますように(^^♪
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アケビコノハの個性いろいろ、繭のつくり方

2022年05月12日 | アケビコノハ
前回のブログ「連休中にどんどん増える幼虫」の続きです(^^♪
今年のゴールデンウイーク後半は、増えた幼虫がほぼ毎日
1匹ずつサナギになる「サナギラッシュ」の日々でした\(^o^)/

●5月4日、第1号の繭はこちら。
2枚の葉と壁面を使ったシンプルな作りです。


●2個目の繭は5月5日、こんな形になりました。
下に敷いてあったトレーの紙を土台にしたようです。
数日後に張り付いていた部分の紙を切り離しました(^^ゞ


●5月6日、3個目の繭はとても凝ったデザインでした。
葉柄の残る3枚の葉をつなぎ合わせ基礎にして、更に
すき間を塞ぐために、別の葉を大小2枚切り取ってきて糸できれいに貼り付けてありました。
どの角度から眺めても素敵で、芸術的ですらあります。


この別葉は、すき間のサイズに合わせたのか?それとも貼り合わせてから切ったのか?
どちらにしてもその理由に謎が残ります。


●5月7日、4個目は3個目の繭の下側に入り込む形で作られていました。
あらら~、材料が足りなかったのか、それとも性格の違いなのかな?
こちらはとってもワイルドなデザインの繭です(^m^)


●5月9日、5個目の繭は1個目の繭の隣に、網に貼り付いてできていました。
後からツルを切ってありますが、すき間の多い荒い繭です。



5月10日、午前中に近所の神社へ行った時、素敵なあけびのツルを見つけました。
よく来る場所なのに今年初めて発見したのは、きっといま私の目が「アケビ目」になっているからですね(^^♪


三つ葉アケビと五葉アケビの混合です。


アケビは別の種類が近くにあると結実しやすいそうなので、実りの秋が楽しみです。


柔らかそうな葉が少し欲しくて、折ろうとしましたが繊維が硬くて茎が切れません。
あっ!そうだ。
以前にクズのツルを切った事を思い出して、境内で石を探してきました。


石の鋭い角でゴシゴシこすって、美味しそうなところを2本いただきました。


**
ところで、アケビコノハの繭はどんな構造になっているんだろう?
簡単なタイプの繭を観察して、ちょっと真似して作ってみした。
材料は3枚葉のアケビの葉です。


まずは2枚の葉の縁を合わせて、船形の器を作ります。


そこへ3枚目の葉でフタをして出来上がり!
繭作りの基礎はこんな感じで、この後、すき間を塞ぐ子と
よーし、これで完成!となる子がいるようです(笑)
人の手なら簡単に数分で作れる形ですが、幼虫はどうやって設計図を思い描いて
葉を手繰り寄せているんだろう?本能なのでしょうが昆虫の作る繭って本当に不思議です。


朝起きると繭ができている事が多いので、幼虫も成虫と同じ夜行性なのかな。
でも、昼間でも食事はしているし・・・どうなんだろう?
そんなことを考えながら網の中を覗いていたら、昼間に繭を作り始める子と目が合いました(笑)

●5月10日午後1時、6個目の繭です。
作成工程を見学します!


幼虫は繭をつくる場所が決まると、まず基礎になる葉をつなぎ合わせます。
船形になった部分の形や大きさを確かめるように、何度も出入りしてから次にフタをする葉を決めるのですが


この時、網の中には小さな5葉の葉しか入っていなくて
幼虫が困っているようにみえました。
そこで、午前中に採ってきた大きな葉を少し切り取って、繭を作り始めたツルに赤いマスキングテープで貼り付け様子をみました。


驚いたことに、幼虫はすぐにその葉を見つけました!
最初に作っておいた基礎部分を足場にして、尾脚で葉の端をガッシリ掴んだまま体を最大限に伸ばして
見つけた葉の葉柄をカリカリかじり始めました。
そして、切り取った葉を咥えて基礎部分へ運び、糸で固定していきます。
スゴイ腹筋!(笑)
まるでクレーン車のアームのように自由自在に体を動かしていました。
切り取った葉ですき間を塞ぎ、ここから基礎に巻き付けるか、更に切り取るかの作業をします。


その仕事ぶりに、知らなかったけどこんな事してるんだ!と
「お父さんの職場見学」に行った子どもくらい感動しましたが
幼虫は少しでも振動を感じると作業をストップしてしまうので
写真もビデオも撮れなかったのがホントに残念です。
やっぱり網より飼育ケースの方が観察には向いているのかな?これからの課題になりました。

●7個目の繭は「緑色の子」でした。
追加されたばかりの大きな葉をちゃっかり利用して、6個目の繭のすぐ隣に葉を少し共有しながら
手早くきれいに縦長のシュッとした繭を作りました。

●8個目は5月12日、今朝起きたら完成していました。
網の底の隅に、葉を何枚も使用してなんだか複雑なデザインの繭に出来上がっています(^m^)


***
5月11日、またまた庭で幼虫を見つけてしまい
新入りさん2匹が加わりました(^^ゞ


大きい子は網へ。
明け方、カリカリカリと葉をかじる音が聞こえてきて、同じ部屋に生きものがいる幸せを感じます(#^.^#)


チビッ子は飼育ケースへ。
先住の「超チビちゃん」と同居して貰います。


翌朝、ケースを見ると、小さいながら2匹で葉を完食していました。
こういうのも嬉しくなります。


超チビちゃん、成長するか心配していたけど、少しずつ大きくなっているみたい。
もう編み目からは脱走できないでしょう。


チビッ子から中くらいに成長した子は、この姿勢のまま今日1日動いていません。
脱皮するかもしれませんね。
様子を見せてくれないかなと思って注意していますが、なかなか脱いではくれません。


5月12日現在、繭が8個、幼虫が残り4匹になりました。
去年の観察の記録では、5月の初めに蛹化した子が15日後に羽化したとあります。
来週は「羽化ラッシュ」になるといいな。
繭の中で最後の脱皮が上手くいってサナギになれているか心配ですが
無事に羽化してくれるよう祈りながら、引き続き見守っていきたいと思います(#^.^#)
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緑色のアケビコノハ幼虫

2022年05月10日 | アケビコノハ
アケビコノハを育て始めてから、近所を歩いているとき
アケビのツルがあるかキョロキョロ見て歩くのが習慣になりました。
普段は全く気にしていなかったのに、あちらこちらにアケビが生えているのに驚きます。
種の散布は野鳥でしょうが、これほど繁殖しても自然界や人間にとっても邪魔な存在にならず
ひっそりとアケビコノハを育てて、秋には鳥や人に果実の恵みがある・・・
とても興味深い植物だと、あらためて思いました(^^♪
この日も可燃ごみを近所の集積所に出しに行った帰りに
歩きながらよそのお宅の植え込みを見ていたら
えっ?
この形・・・もしかして、ええっ?


脳内で知っている形と一致したけど、こんな色は知らないし
ドキドキしながら手を伸ばして至近距離で見つめたら・・・
やっぱり、アケビコノハの幼虫でした。


あとでネットで検索して「緑色の幼虫もいる」と知るのですが(^^ゞ
この時はまだ「変わった色の子見つけた!」もしかして新種?なんて思っていました(笑)


蝶や蛾の幼虫は緑色の個体が多いので、この色が本来の姿と言われればそうかと思うのですが
アケビコノハは茶色だと思い込んでいるので、もう違和感しかありません(^^ゞ
褐色の幼虫では分からなかった、イモムシの呼吸器官「気門」がよく見えます。
体の側面にある楕円形の穴が気門で、幼虫はここで呼吸をしているそうです。


帰宅後、他の幼虫と一緒にしないように飼育ケースに入れました。


緑色の葉に緑色の幼虫、身を隠すにはこちらの方が理に適っていると思うのですが
どうしてアケビコノハの幼虫はほぼ茶色なのでしょう?


翌日、調べたらアケビコノハの幼虫の体色は変化に富んでいるとのこと!
もう一度よく読んだらハンドブックにも「暗紫褐色から淡褐緑色」と小さく書いてありました。
暗い紫っぽい褐色はなんとなくわかるけど。淡い褐緑色って、どんな色なの?
検索したら「緑褐色 とは、緑掛かった茶色, 暗いウグイス色」だそうです(^^ゞ
ああ、確かにそうね(笑)


突然変異とかでなく「緑色の個体もある」と分かったので、他の子との隔離は解除です(^-^)ゝ
目玉模様があるからか、友だちと会えて嬉しい、そんな顔に見えてしまいます(笑)


珍しい緑色の子が加わって、幼虫は全部で10匹になりました。
羽化まで、引き続き観察を続けます(^^)/
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連休中にどんどん増える!アケビコノハの幼虫

2022年05月10日 | アケビコノハ
4月の終わり頃、庭でアケビコノハの幼虫を見つけて
観察を始めました。
最初は5匹だったのですが、庭に出てアケビのツルを見るたびに
「あ、またいた!」と新しい子を発見してしまい・・・
5月1日、2匹追加になりました!サイズは大と中(笑)です。


ふたつの目玉模様の中には、空色のハート型が浮かんでいます。


いつも横から見ているけど、角度を変えてみると
まったく違う印象になるのが面白いです。
これはヘビに見える?


この角度では・・
マンガみたいなカバ君の顔(笑)
立てた尾脚が触覚にも見えて、不思議な生物?
天敵にはどう見えているんだろう、アケビコノハの本意は何だろう?
どんなに研究しても、本当の答えが解らないのが面白いところですね(^^♪


これで7匹に増えましたが、エサの心配をしなくて良いほど
オバケみたいにこんもりと茂る、アケビのツルを見つけてあります。
こんなにたくさんの葉があるのに、不思議なことにアケビコノハの幼虫は
ここには1匹だけでした。


3本ほどいただいて帰り、部屋で網に入るようにクルッとまるめます。


下に敷く紙は、キッチンペーパーをやめて、チラシの四隅を折ってつくった
簡易トレーに変更しました。
これでフンの回収がしやすくなりました。


古い葉を取り出し、掃除をしてから
網の中へ新しい葉を入れて、また幼虫たちを放牧します(^m^)
5月3日、サナギになるための繭を作った形跡がありました!
大きい子は終齢だったようです。



最初に見つけたチビちゃん、少しは大きくなったかな?
実はこの子、編み目をくぐって、脱走していたのです(ll゚д゚)
編み目の大きさは3~4mmで、まさかここから出られるわけないと思っていたのに
行方不明になって翌朝、窓わくのところに居たのを発見しました。
縮こまっているとそうでもないけど、伸びると細くなるんですね、冷や汗が出ました(´A`)


5月4日、小さい子と中グループの子、2匹が脱皮しました。
食べずに落ちていたので、回収してみました。
背中が割れていて、胸脚もそのままの形できれいに脱いでいます。


イモムシハンドブックによると、終齢の幼虫の大きさは約75mmだそうです。
体が思いきり伸びている状態になかなか出会えないので、測ってもこんなですが(笑)


**
5月4日、大きい子が繭を作りました!
アケビの葉を糸で綴った、袋のような形の繭です。
網の中にカメラを突っ込んで写真を撮っているので、分かりづらいのですが
5葉の葉のうちの2枚を利用しています。


けっこう大雑把な造りですね(^^ゞ


網の外側からだととこんな感じで、中の幼虫の模様がまだ見えます。
蛹になる前の段階、前蛹のようです。


これから次々とサナギになる子が増えそうなので
網の上段を大きい子たち、下段にチビちゃんと中くらいの子と
幼虫の部屋を分けることにしました。


その日の夕方、庭でまたチビッ子を発見。
可哀想に、アケビの葉の少ない場所で生まれたみたいです。
隣にあったモッコウバラの葉の上で立ち往生していたので
花の茎にそっと移して、部屋へ連れてきました。


アケビとモッコウバラは、入り組んで茂っているので
もしかしたら、アケビからはぐれてしまった子がまだいるかもしれないと探してみると・・・


翌日5月5日、やっぱりいました(´A`)
高い場所なので、虫取り網を持ってきてツンツンつつくと
ポロッと網の中に入りました。


大きいです!


部屋の他の幼虫と写真を撮ってみたら
それぞれ模様が違っていて、個性があるのに気づきました。
左が新入りさんで、両サイドに比べると真ん中の子はちょっと地味ですね(^m^)
個体識別ができそうですが、念入りに見ないと分からないかな。


また2匹増えたので、全部で9匹になりました。
大型の幼虫ですが、スズメガの幼虫ほど大食漢ではないので
エサはゆっくり余裕をもって用意できます。
そして、ツルを取っていて気付いたのですが、アケビには他の虫が一切付いていないのです。
そのため採取がとても楽だけど、どうしてだろう?
アクが強すぎて、アブラムシさえ寄り付かないのかな?


ゴールデンウィーク中は家事が忙しくて、虫の観察しかできませんでした(笑)
でも5月4日のサナギ1号さんを筆頭に、そのあと毎日誰かが葉を綴る・・・
楽しい「サナギラッシュ」が始まりました!
サナギの記録は、次回にまた書きたいと思います(#^.^#)
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