風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

キイロスズメ、今年もスタートか?

2023年07月24日 | キイロスズメ
6月に庭で見つけたアゲハの幼虫4匹が、順番に羽化して旅立ち
7月3日、最後のナミアゲハを空に放したら、何だか心にポッカリと穴があきました。
これはエサをあげるイモムシが居なくなって感じる「イモレス」なのかも(+o+)
そんな私に何と!早々にサプライズプレゼントがありました。
ジャーン(^m^)


朝、庭で水まきしていてふと顔を上げると、この子がいました。
下にフンが落ちているからいるんだろうとは思っていましたがいくら探しても見つかず・・・
それがその日に限って、ちょうど目の高さに突如として現れたのです!


ツルをたぐり寄せて、ゲットしました(#^.^#)


ヤマイモの葉を食べているので、キイロスズメの幼虫です。
保護色とは思えない茶色で、今日まで私に見つからずにいたなんて。
やっぱりプレゼントですね、ありがとう\(^o^)/


部屋につれてきて体長を測ると、9cmもありました。
キイロスズメの幼虫の体色は、緑色や黄色っぽいの、また褐色のものと
バラエティーに富んでいるのですが、この子はコーヒーのような色で
体側面の斜め模様はコーヒーに溶けたミルクのようで、モカちゃんと名付けました。



この日からヤマイモの葉を採ってくるのが日課になりました。
キイロスズメを初めて飼育したのは3年前でした。
庭で見つけた巨大イモムシが何か分からず、部屋に戻ってイモムシハンドブックで調べていました(笑)
初めてのイモ育てに試行錯誤した日々を懐かしく思い出しつつ・・・
朝に葉を入れて、夕方に食べ尽くされたツルを片付けて、また葉を入れるを繰り返して3日後


あれ?葉っぱが減ってない。
見るとエサの葉を糸で粗く綴ってマユを作っていました。
もう少しゆっくりしていけば良いのに(´A`)


サナギになってから5日後、マユの糸をハサミで切って、サナギを取り出しました。
心配していた寄生も無かったようで一安心です。
6cmもある大きなサナギには、翅になる部分や触覚の形がクッキリと浮かび上がっています。


飼育ケースにキッチンペパーで足場を貼ってサナギを戻しておきました。
大型の蛾なので羽化は2週間後くらいかな。


**
前蛹になってから本当に2週間後の深夜0時、キイロスズメが羽化しました。
気が付いたときには翅がきれいに伸びていました。


ケースの蓋を外して上から見たところです。
きれいな翅だなぁ・・


指に乗ってきたので、ケースから出しました。
スズメガは飛び立つ直前に翅を細かく震わせるのですが、この子はじっとしています。
まだ飛び立つ準備ができていないのかもしれません。


アゲハ蝶たちとはゆっくりお別れ会ができなかったので
イモムシだった頃のことを思い出しながら、手に止まってくれたこの時間を楽しみます。


さあ、夜も更けてきたのでそろそろお別れをします。
網戸を開けて、手すりのすだれにつかまらせました。
田舎なので灯りがほぼ無いけど(笑)夜行性のキイロスズメなら平気でしょう。


お腹の両脇が鮮やかな黄色をしています。
これがキイロスズメという名前の由来だそうです。


翅を立てたり、また寝かせたり・・・
飛び立つのをしばらく待ちましたが、まだタイミングではないようでした。
「元気でね、もしもメスだったら、また庭へ卵を産みに来てね」
そう言って網戸を閉めました。


***
翌朝、窓の外にスズメガの姿はなく、無事に飛んでいったみたいです。
飼育ケースの中には、脱皮のときに出た大量の液体のあとと
脱ぎ捨てたサナギの殻が残っています。
毎度のことですが、ちょっと寂しい気持ちになります(´A`)


今回この記事を書くために、過去に書いたキイロスズメのブログ記事を見ていたら
毎年8月の終わり頃に幼虫を見つけていました。
9月にサナギになったものが越冬して翌年の春に羽化していたり・・
ということは、今からがイモムシ発見の本番かも!
サプライズがまたあるかもですね(^m^)

以上、キイロスズメが無事に羽化したお話しでした(#^.^#)

キイロスズメ飼育観察、今年の羽化率は・・・

2022年10月01日 | キイロスズメ
今年は庭で虫の観察をしていても、何だか変な年でした。

去年の今頃に100匹ちかくいたキアゲハの幼虫が、今年は春に2匹いたきりで
ナミアゲハも2匹のみ、クロアゲハやナガサキアゲハの幼虫は見つけることができませんでした。
その代わり、蛾の幼虫、特にオオスカシバとアケビコノハはたくさん見つけたりして・・・
気候変動のせいなのか、それとも単に果実などにある成り年と似た「表、裏年」なのか?
これからも注意して観察をしていきたいと思います。

でも、今年は庭に「キイロスズメの幼虫」がいない!と思っていたのは
完全に私の目が節穴でした(^^ゞ
あーあ、どうしていないんだろう、キイロスズメに会いたかったな~
食草にするため、垣根に絡ませ放題にしたヤマイモにぶら下がったムカゴを収穫しようと手を伸ばしたとき


えっ!うそっ!


丸々と太った幼虫がヤマイモの葉を食べていました。
毎日庭を見張って(笑)いたのに!こんなに大きくなるまで、なぜ気付かなかったのか
スズメガの幼虫に限ったことではありませんが、擬態しているように見えない幼虫でも
屋外で葉の中にいると、そこの色合いに溶け込んで、姿がみえなくなるのです(言い訳)


1匹見つけると、あとは次々に見えてくるのも不思議なもので(^m^)
あっという間に6匹の幼虫を見つけて、部屋に連れ帰っていました。





スズメガの中でもキイロスズメの幼虫は、巨大でムチムチになる種類です。
初めに身体測定しました。
小さい子は約5cmです。


中くらいの子は、約7cm。


大きい子は、約8cmです。
幼虫の成長はとても早くて、2日くらいで体長が1cm伸びます。


イモムシハンドブックによると、キイロスズメの幼虫の特徴に
お腹の節に楕円形の「白色紋」があると書いてありました。
実際の白色紋はこれなのですが、これって寄生バエの卵にそっくりなのです。
最初見たとき、卵と間違えたほど似ています。
産み付けられる場所も、幼虫が取り除きにくいとされている背中の前方です。
これは、この幼虫にはすでに卵が産み付けられているのでここに産まないで!という
寄生バエに対する防衛手段なのかもしれないと思いました。


いきなり大きい幼虫を飼育することになったので、エサの確保が大変です(^^ゞ
ヤマイモは他の木に絡まっているので、葉を落とさないように解きほぐして1本のツルにして採ってくるのが
他の食草採りより手間がかかります。


ひたすら葉を食べるキイロスズメの幼虫。
みているだけで、癒されます(笑)



キイロスズメは土に潜らず、葉を荒く綴ってサナギになります。
庭から部屋に来て4日目から、みんな順番にサナギになっていきました。




その間にも、庭で見つけた幼虫をこうなった、らもう何匹でも!と思って連れてきて(^m^)
今年のキイロスズメは全部で8匹で、ぜんぶサナギになりました。


9月初旬、葉に包まったサナギを1匹ずつに分けて、羽化の準備をしました。
毎年飼育していて分かったのですが、蝶も蛾もサナギになった1週間後くらいに
寄生された幼虫からハエの幼虫が這い出てくるので、この間が生死の境目です。


サナギを刺激したとき、寄生されていないとお尻の辺りがピクピク動くらしくて・・・
今回1匹ずつ確認して、ラベルを貼り羽化を待ちました。


**
結果は・・・
サナギになった8匹中、無事に羽化したのは4匹でした。
3匹から寄生バエの幼虫が出て、1匹は寄生されていないけど羽化せず
残りの4匹が羽化して、空へ飛んでいきました。
羽化率は50%、厳しい世界です。

サナギを手で持ったとき、すごい勢いで元気に動いていた2匹ですが・・・


10日後、そのうちの1匹からハエの幼虫が出てきました。
あの動きは何だったんだろう?


寄生バエも一生懸命生きている生きものなので、飼育観察します(^-^)ゝ


動くサナギのうち、寄生されていなかった1匹が羽化。
ピクリとも動かなかった小さなサナギからも、1匹が羽化しました(^^ゞ
一番初めにサナギになった子は、寄生されていなかったのに羽化しませんでした。


初めて羽化した子(#^.^#)大きくて立派な翅です!
蛹化から17日後の夜中でした。


翌朝、ベランダから庭へ放しました。


ケースの中には大量の液体が排出された跡がありました。


2匹目の羽化は翌日の午後11時頃。


雨が降っていたので、ケースの中で待ってもらい翌朝ベランダへ。


すぐに飛び立つと思ったのですが、なかなか指から離れなくて
写真をたくさん撮らせてくれました(#^.^#)
夜行性なので、飛んでいる姿を見るのは難しいと思いますが
かなりカッコイイです。


翅は表側からは1枚に見えますが、裏から見ると小さな後ろ翅が見られます。




3匹目、この子もケースの中で待機後、台風が過ぎた昼間に放しましたが・・・
夜行性だからか飛んで行かず、夜までベランダで過ごして翌朝に居なくっていました。


4匹目、最後に羽化した子は、とても大きな体格をしていました。
エサをたくさん食べたからかな。


初めて晴れた日にお別れ会ができました。


お日さまの光に照らされて、身体が輝いて見えます。
夜行性の子だから眩しいかな。


サナギのときの顔と・・・


面影があるように見えますね(#^.^#)
顔の半分が目なんて、まるで少女漫画の女の子のようです。


今年もキイロスズメの観察ができて良かったです。
キイロスズメの羽化率は50%でしたが
また来年もうちの庭で卵を産んで、変わらない姿を見せて欲しいです(^^)/

9匹目が無事に羽化 キイロスズメ

2021年05月24日 | キイロスズメ
夜中に、ガサガサという物音がして
目が覚めました。
時計を見ると12時です。
もしかして・・・
寝ぼけながら、部屋の電気をつけたら
「キイロスズメ」が、サナギの殻から這い出た直後で
飼育ケースの中を動き回っていていました。


翅はまだ伸びていません。
羽化したての「スズメガ」を見るのは初めてです\(^o^)/


やっとケースの蓋にとまって
これから翅を伸ばしていくようです。


眠気も覚めて、約30分間
翅が伸びる様子を録画してみました(^-^)ゝ


「キイロスズメ羽化直後」
早送りで、約2分半の動画です。


羽化した蝶や蛾の、翅が伸びる仕組みは
翅にある網目状の水路みたいな「翅脈」に
体液を送り込んで、グングンッと伸ばしていていくのですが
じっと見ていると、目に見えるスピードで
翅が大きくなっていくのが分かって、とても神秘的でした。


もしかしたら、寄生されているかもしれないと
隔離していた子だったけど
キイロスズメの越冬隊最後、9番目の子が
無事に羽化してくれて、幸運、ついてる!
そんな気持ちになりました(#^.^#)


力強い口吻と
ギョロッとした眼球。
夜行性なので、飛んでいる姿を見掛ける事は無いでしょうが


また、庭に卵を産みに来てください。


**
夜が明けたら、外へ放そうと


飼育ケースに布を被せて、眠りました。


午前5時前
バタバタ羽ばたく羽音で、また目が覚めて
夜明け前の空へ、スズメガを放しました。


何か月もの長い間
ピクリとも動かないサナギを
毎日観察しながら、生きていると信じて(^^ゞ
羽化という本当に嬉しい今日を迎えられました。
今年も、プリプリの幼虫に出会えのが楽しみです(#^.^#)

サナギで越冬した「キイロスズメ」が羽化しました!

2021年05月17日 | キイロスズメ
2020年の9月にサナギになった「キイロスズメ」が
長い冬を越して、羽化してくれました(#^.^#)

雨が降るので、夜のうちに飼育ケースを
室内に取り込んでおいたら
よく朝、起きた時、キョトンとした顔の
この子と目が合いました(笑)


「おはよう・・、やっと会えたね」
子犬や子猫と同じで、昆虫でも
生まれたての生きものは、あどけない顔をしています(^m^)
そっとフタを開けてみると
2匹同時に羽化していました!


さっそく、ベランダへ連れてきました。
この飼育ケースには、大、中、小の
3個のサナギが入っていて
この子は「中」の大きさのサナギでした。


夜中か明け方に羽化して、ケースの中で羽ばたいて
ウォーミングアップしていたみたい(^m^)
フッと軽く脚を蹴りだして
すぐに空へ飛んでいきました。



2匹目は、一番小さなサナギから羽化していました。
幼虫を見つけた時に「チビちゃん」と名付けて、成長記録を付けていた子です。
指を出すと、つかまってきました(#^.^#)


良かったね、ちゃんと立派な大人になれたね。
あんなに小さかったのに・・
思い入れがある子なので、嬉しさもひとしおです。


**
去年の写真を見返すと
いろんな事を思い出します(^^♪
昨年2020年は、たくさんの幼虫に出会いましたが
特に「キイロスズメ」の当たり年で(笑)
次から次へと、9匹の幼虫を見つけました。
年内に5匹が羽化して、最終は10月10日でした。
だんだん寒くなっていく季節に、羽化したスズメガを放すのは
とても心配で、可哀そうな気持ちでしたが
(最後に羽化した子)


5月の空へ旅立つ子を見送るのは
晴れ晴れとした心持ちです。


***
思い出のひとコマ(^_^)
食欲旺盛なスズメガ9匹の
エサを調達するのは、めちゃめちゃ大変でした。
でもやっぱり、一番大変だったことが思い出になってます(^^♪
朝、こんもりと入れたヤマイモの葉が・・・


翌朝には、丸坊主になっていて
起きてすぐ、近所に葉を採りに行ったり
出掛けた先々でも、必ずヤマイモの葉を探していました。


サナギになってくれると、ホッと一息(^-^)ゝ
でも、なんだか寂しい、複雑な気持ち。
屋外の自然環境では、越冬するサナギは土に潜るらしいのですが
うちの子たちはみんな、葉を荒く綴ってサナギになりました。
蛹化して1ヵ月後、葉から取り出して


観察しやすいように
サナギベッドを作りました。


アゲハ蝶のサナギも一緒に
越冬組のお部屋ができました(^^♪


1匹だけは、もしかしたら寄生の恐れがあったので
別のケースへ。


寒い時期に羽化してしまわないように
冬中、部屋の外へ置いて暗くしておきました。


そして、待つこと8ヶ月!
9月から翌年5月まで
眠り続けていたサナギが、とうとう目を覚ましました。

イモムシだった頃の面影もないけど(笑)
生命力溢れる子たちに、再開できる日が来ました。


一番大きなサナギだった子も
今朝、無事に羽化しました。
翅を広げたら、とても立派だったのですが
「早く出せ~、忙しいんだよ~」と、バタバタ羽ばたいて
再会の喜びを分かち合うヒマもなく
一目散に飛んで、行ってしまいました(^^ゞ


****
今まで飼育してきたスズメガたちは
初めて飛び立つ前に、必ずと言っていいほど
準備運動みたいな事をしました。
指に止まらせたままこれが始まると
エンジン音みたいな音と、振動が凄かったです。

キイロスズメ 初めて飛ぶ前の準備運動
約1分の動画です。
よかったら見てみてください(^^)/


自然界でもあちこちで、スズメガの羽化が始まっているかな。
今年もあのプリプリした幼虫に
出会える日がくるのが楽しみです(^^)

キイロスズメの幼虫、チビちゃんの成長記録

2020年11月22日 | キイロスズメ
昆虫を卵から育てたことはなくて
特にスズメガは、擬態の名人なので
ある日突然、かなり大きくなった幼虫を
発見することが多いです。

今年の夏、大きな幼虫と一緒の葉にくっ付いていて
偶然うちに連れてこられた
小さな「キイロスズメ」の幼虫がいました。
振り落とされずに、よくくっ付いていたものです。


幼虫がどんなふうに大きくなるのか、観察できるチャンスです!
このチビちゃんの成長を定点観察(笑)
することにしました。
【8月31日】うちに来た翌日。
1匹だけだったら、たぶん種類は分からなかったです。

生後何日だろう?とにかくちっこい。

【9月2日】今日から写真を撮っていきます。
でも・・・体長を測ることは、まだ思いついていない(笑)


【9月4日】目分量だけど、大きくなってます。
尾角も長くなってる?


【9月5日】あれ?色が変わってる!
撮影時間がまちまちなので
前回の写真撮影から、30時間ほど経っています。


【9月6日】午後12時。
え?っと思うほど、昨日と大きさが違います。
頭部が思いきり伸びているせいだけではないようで・・・
体長はこの状態で測るのだと思うのですが
ちょっとでも触ると、あっという間に縮んでしまいます。


ケースの中を掃除してたら
脱皮した皮を見つけました。
だから一気に体が大きくなったのですね!


ヘルメット(頭部)もありました。
キチンと観察するなら、脱皮するたびに
この頭部の大きさを測定して、成長記録にするそうです。


【9月8日】午後12時。
前回から2日経っているのに、頭を思いきり引っ込めているので
小さくなったように見えます。
伸縮率はどれくらいなんだろう?


この日、やっと長さを測ることを思いつきました(^^ゞ
定規を用意していたら
採ってきた葉にカタツムリが付いていて・・・
そちらに夢中になってしまいました(^^ゞ


チビちゃんも興味があるのか
カタツムリを追って歩き出しました。

この時体長を測ればよかったのに・・・

【9月9日】夕方5時。
またまた、ガラリと雰囲気が変わっています!
色が濃くなって、柄もくっきり浮き出しています。
尾角も短くなりました。


【9月10日】朝9時。
明らかに昨日より太っています。
夜中にどれだけ食べたんだろう?
これが本当の息子なら、母親は心配になります(笑)


頭部が出ていたら、10㎝はありそうです。
重さも計ったら、もっと面白そう!
来年の課題にしたいと思います。


【9月11日】夜11時。
あ、そうそう、寝る前に身体測定を・・・
幼虫も夜行性なのか、ムシャムシャと葉を食べているのを
ちょっとだけ失礼して、連れてきます。

ねえ、どんな一日だった?なんて
眠る前、丸々と太った元チビちゃんに話しかけたりします(笑)

【9月13日】夜10時。
「あのさ、そろそろサナギになるかもよ」
「こうして毎日一緒にいられるのも、あと少しだね・・・」
この日、プリプリに成長した元チビちゃんが
そう言ってるように思えて


少しさみしくなってきました。
大きくなったねー


翌日は忙しくて、写真を撮ることができず
次の日も朝からバタバタしていてたら・・・
【9月15日】午後3時。
あーーー!!サナギになるの?
写真を撮ろうと思ってたのに、なんで今日?(。・Д・)ゞ


一番チビだったので、サナギになるのも
この子が一番最後でした。
8月31日から9月15日まで、約2週間の短い期間で
これだけの成長を遂げるなんて・・・
生き物ってすごい!とあらためて感動しました。


冬を越すサナギたち。
ここでも一番小さいね。
今は寝ているチビちゃんに
来年の春に会えるのが楽しみです。


キイロスズメの飼育記録

2020年10月10日 | キイロスズメ
キイロスズメは、黄色いスズメではなくて
スズメガという蛾の一種です(^m^)
今年はこの「キイロスズメ」の当たり年で
なんと!9匹もの幼虫を見つけてしまいました。
それも、ぜんぶ庭で!

たぶん毎年いたはずなのに、気付かず暮らしていたのでしょうね(^^ゞ
キイロスズメを飼うのは初めてです。
スズメガの幼虫を見ると、どうしても欲しくなってしまって
9匹ぜんぶ飼いました。
大変でした(^^ゞ

※閲覧注意です
  今回の幼虫はプリプリで、ウジャウジャなので
  苦手な方はスルーしてくださいね(^.^)/~~~

庭で最初の幼虫を見つけたのは、8月の最終日でした。
水まきのとき、枯れた葉を採ろうとして手をのばすと・・・


それは、プリップリに太った幼虫でした!


うわーーー
めちゃめちゃ大きい!
ヤマイモのツルにしっかりつかまって
葉を食べています。
部屋に戻って図鑑で調べたら「キイロスズメ」の幼虫でした。
スズメガの仲間の中でも1、2を争う巨大幼虫で
大きいものは、10㎝(ハガキの横のサイズ)にもなります。

イモムシハンドブックの目次は、原寸大幼虫の写真です(^^♪

欲しい♡
庭へ戻って、ヤマイモのツルを引っ張って捕獲しようとしたら
ヤダ!(嬉しいほうのヤダです)
ツルにつかまっていた幼虫が、次々にあらわれました。
まさにこれが「イモヅル式」(^m^)
2匹も大きい!この子はきれいな緑色です。


3匹目は、まだ尾角がシュッと長い、小さな子。
小さいと言っても、5㎝くらいはあります。


そして、4匹目。
葉っぱと幼虫を飼育ケースに入れてから気付きました。
チビちゃんです(#^.^#)
落ちずによくくっ付いてきたね。



キイロスズメは体の色が、バラエティーに富んでいます。
最初に見つけた茶色系の子の、背中の模様です。
スパイダーマンに似てる?(^m^)


こちらは緑の子。
同じ場所にいた同種でこんなに色が違うなんて、不思議です。


何か言ってるように見えます。
「あのー、これからの飼育について、いくつかご相談したい事があるんですけど・・」
「大所帯なんで、エサは切らさないこと、それからお掃除もお願いしますね・・」
って感じ(笑)


確かに、めちゃめちゃ大食漢なので、エサの調達は大変でした。
朝、庭や近所でツルをとってきて
さっと水洗いしてから


飼育ケースに入れます。


すると翌朝には、こんな状態で
「お腹減ったよー」と無言の圧力がすごかったです(。・Д・)ゞ


なので、目が覚めるとすぐに、飼育ケースを掃除して
野菜室に洗って保存していた、予備の葉を急いで入れて
また、ヤマイモの葉を探して採ってくる、の繰り返しでした。


でも、それが苦にならないほど可愛いのです(^-^)ゝ
掃除のついでに体長を測りました。
こちらは大きい組です。


ヤマイモ(自然薯)の葉は、近所にもたくさん生えているのですが
何かに絡みついているので、葉を落とさず
切らずに長く、上手に採取するのが大変で
ヤマイモの葉を探してる夢をみるくらいでした(;^ω^)
でも、可愛いの(笑)


こんな仕草も。


それから、エサをとりに行く度に、かなりの確率で
キイロスズメの幼虫がツルに張り付いていて
見ると我慢できないから、連れてきてしまう・・
この日の新入りさんは、脱皮して尾角が短くなったばかりの
黄色い子です。

こんな調子で、最終的には9匹になしました。

**
9月5日、蛹化第1号は緑の子でした。
前蛹になる日の朝、別人のように体色が変化していました。


潜るための土を用意する間もなく
ケースの隅で、葉を綴って前蛹になってしまいました。


その後も、大きい子から順番にサナギになっていきましたが
みんな葉を荒く綴って、その中で蛹化しました。
もしかして、キイロスズメは土に潜らないタイプなのかな?


試しに、サナギになりそうな子を
飼育ケースに敷き詰めた土の上に置いて、観察しました。


朝の7時半です。
土の上には、数枚の葉を置いておきます。


夜、9時半頃に見てみると・・・
やっぱり土には潜っていませんでした。
土の上で葉に包まって、前蛹になっていました。


1週間後、慎重にツルと葉を切り分け
重なり合ったサナギを個別にして、ケースに入れなおしました。


サナギは、鼻先が丸い特徴のある形をしています。
ちょっと魚に似てる感じ。


翅と、触覚、ぎょろりとした目玉の形が
サナギの表面にクッキリと浮かびあがっています。
丸くなった部分には、長い口吻が格納されているのでしょうか。
古代のミイラみたいで、怖い感じすらします。


***
9月24日の深夜、ブンブンという羽音で目を覚ますと
キイロスズメが無事に羽化していました(^^♪


うーん、この毛並み。
やっぱりキイロスズメは格好いいです(#^.^#)


サナギの丸い部分は、顔のここの丸みかな?


さあ、お別れの会です(^_^)
何て言ってるのかな。

「あまり夜更かししないようにね」
「それから、お酒は飲み過ぎちゃダメ」
「早起きして、運動もちゃんとするんだよ・・・」

今回は、旅立つ子からメッセージを貰いました(笑)


窓を開けて、サヨナラします。
「暗いから、気を付けてね」
「うん、夜行性だから大丈夫♪」

真っ暗な夜空へ、消えていきました(^^)/~~~


残された殻です。


ほら、この丸い部分。
何だろうね・・・
いつか必ず、羽化の瞬間を見てみたいです!


大変な夏でしたが
思い出に残る体験をさせて貰いました。
ありがとうございました(#^.^#)

まだまだサナギがいるので、引き続き観察します(^-^)ゝ