風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

「ヒシ」の成長記録、実を収獲後、すぐに種まき(笑)

2019年11月07日 | ヒシ 実生
今日、ヒシの実を収穫しました。



2017年5月に、よく行く神社の池でヒシを見つけて
持っていた日傘でたぐり寄せて、貰ってきました。
この日が観察の始まりで
今年で3年目になりました。

このまま水に浮かべておけば
茎に生えている根が、水底の土を探して
自分で潜るそうです(^^)


2019年5月3日
去年の秋に、水の底へ沈んだ種が発芽して
葉が水面へ出てきました。


水瓶なら、水深もそんなにありませんが
これが池とか沼だったら、水面まで伸びてくるのは
相当エネルギーが必要です。
ヒシの実には、その力が備わっているそうです。


6月10日、葉の軸が膨らんで
浮きができてきました。


7月、葉が誰かに食べられています。
よく見ていたら、犯人は小さなバッタでした。
自然界では、池に浮かんでいる葉を食べに行ける虫は
いないのでしょうが
柔らかそうなヒシの新芽は、見るからに美味しそうです。


8月21日、花が咲きました。


1センチくらいの、小さな花で
注意していないと、見逃してしまいます。


花が咲き終わると
首をグッと曲げて、水中に潜ります。


9月1日、葉がモリモリです。


花の咲いたあとに、小さな実ができていました。


10月6日。
一ヶ月後、こんなに実が大きくなりました。


熟した実は(外見ではよく分からいけど)
少し触れただけでポロッっと落ちて
水の底へ沈んでいきます。


写真を撮ろうと手に乗せただけで
鋭い棘が刺さって痛い。

生物の棘は、天敵から身を守る「防御」の役割が多いのですが
ヒシの棘は、親株が生育していた場所より深すぎるところに移動しないよう
「いかり」の役割をしています。

その反面、棘の先にある「返し」で
水鳥の羽毛にしっかり掴って、遠くへ運んでもらうという
ふたつの戦略を持っているそうです。



うちの」ヒシの水辺」では、今年は
おたまじゃくしがたくさん生まれて、カエルになりました。

朝夕と庭に出て
水中を覗くのが、とても楽しかったです。

来年のために
実を水に沈めました。
これも、種まきっていうのかな(^^)


「ヒシ」種まきからその後。謎のムカゴも、種まき。

2019年04月25日 | ヒシ 実生
水辺の植物たちも、ぐんぐん成長しています(^^)
去年の秋に、水中に沈めた「菱」の種(実)が鉢底で発芽して
今日、小さな葉が水面に顔を出しました。


土に種を蒔いたり、球根を埋めたりしてきたけど、水の中に放った実から芽が出るのを見るのは、なんとも神秘的でドキドキします。


今、この中にいる生物は「メダカ」2匹と、サカマキガイ、ヤゴ・・・それから肉眼では見えない小さな生物たちです。
今年も「水辺の風景」が、ここからスタートします(^^♪


他の水鉢で増えてきた「アサザ」を株分けして、植え替えました。


泥の中から、きれいな白い根が出てきます。


それをまた、泥の中にムニュっと押し込みます。やった事はないけどまるで田植えみたいです^^


水に鉢を沈めます。花が咲くといいな~


別の鉢から、睡蓮の葉も出てきました。

しゃがんで、静かに泥の水中を覗くと、そこは生命の宝庫です。

蓮を植え替えるのに泥を混じった時、いっぱい浮かんできた謎の種?も試しに植えてみました。


何になるか、お楽しみです^m^


鉢の隅に置いて観察します(^^)




定点観察「ヒシと水辺のいきもの」

2018年11月29日 | ヒシ 実生
近所の神社へ行った時
ため池にヒシの葉が浮いているのを見つけました。

「撒きビシ」(笑)を見たくて
葉を少し分けて貰って育てることにしました(^^)





ホームセンターで大きいプランターを買ってきて
去年ドジョウを飼っていた水槽の田んぼの土を底に敷いて、水を張りました。
【5月26日撮影】


ヒシの根は自分で土を見つけて潜り込む・・・
ネットでそんな情報をみつけたので
植え込みはせずに、そのまま葉を水に浮かべておきました。


水の濁りも落ち着いて
沈んでいた葉がどんどん水面に出てきました。
【5月29日撮影】


無事に根付いたみたいです(^-^)V
葉の付け根が膨らんできて「浮き袋」になってきました。
植物の体、というか造りって本当にすごいなぁと思います。
【6月13日撮影】


新鮮な葉がなんだか美味しそう。
実は食用ですが、葉ももしかしたら食べられるんじゃないか・・・
なんて思えるくらいピカピカしています。


この時期から、ヒシの水辺に
色々ないきものたちの姿が見えるようになってきました。
この先、予想外の出会いもあります(^^)

まず初めは、てんとう虫のサナギでした。


いきものが現れて、観察が楽しくなってきました。
なにか居るかな?と、葉をよけて水中を眺めたら黒いものが!
なんとオタマジャクシです(^^♪
【6月18日撮影】

でも、どこから来たの?
田んぼの土に産んであった?と一瞬考えましたが
いやいや(^^ゞカエルの卵は年を越さないし・・・
庭に住んでいるカエルが「あれ~、いい水たまりがある♪」と
卵を産んでいったんでしょうね。

オタマを見つけた3日後、今度はトンボのヤゴを発見しました。
【6月21日撮影】

糸トンボみたい。この子はどこから??
土から?空から?
オタマジャクシと共存できるのかな・・・

アメンボも来ました。
水たまりには普通にいる虫ですが
「あ、アメンボが飛んでる!」って思った事が
一度もない気がする、不思議な昆虫でもあります。
【6月28日撮影】


旺盛に成長しています。
葉が水面を覆い尽くしました。
【7月2日撮影】


去年の夏「カブトエビ」を飼育した後
もしかしたら卵があるかもしれないと思って
底砂を乾燥させて保存していました。

それに水を入れて庭に置いてあったのを思い出して
この日、確認したら1匹だけ孵化していてビックリしました!
【7月8日撮影】



ヒシの水辺へ放しました。


ヒシの葉が穴だらけになってきたと思っていたら
バッタが食べに来ていました。


イトトンボの抜け殻もあちこちに。


この日、ひしの花が咲いているのを見つけました。
指先と比べてみると、どれほど小さい花かよくわかります。
【7月16日撮影】

放射状に広がった葉の中心から
長い軸が伸び、その先にチョコンと花が咲きます。


オタマシャクシがカエルになって
葉の上に出てくるようになりました。
【7月29日撮影】


花は次から次へと咲き
咲き終わると種を作るために軸がグイッと曲がって
水の中に潜っていきます。


軸の先に実ができていました。
【8月14日撮影】


9月になると、全体的に勢いがない感じで
葉の付け根の浮き袋が茶色く変色してきました。
【9月1日撮影】


実は、少し触っただけでポッロっと軸から離れて
水の底へ沈んでいきます。


浮いている葉の数が日に日に少なくなっていきます。
枯れた葉は水中で来年のため、養分になるのかな。
【10月7日撮影】


小さな花がこんなに大きな実になるの
不思議に思います。


オタマジャクシもヤゴも、みんな居なくなり
ひっそりとした水辺がさみしいです。
【10月22日撮影】

水の中に落ちた実が茶色く変化していました。


すべての葉が枯れて、茎だけが見えています。
水面に紅葉した南天の葉が落ちていて
一瞬、金魚がいるかとビックリしました(笑)
水がとても澄んでいます。
【11月19日撮影】


底に沈んでいる実を拾ってみました。
手が切れるほど水が冷たいです。


来年、芽吹きを観察できるように
浅い水盤に蒔いておきました。


ヒシを蒔く・・・
これが本当の「撒きビシ」だと思って
ちょっと笑えました^m^


来年の春が楽しみです。