風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

クワコ、待ちくたびれたけど羽化しました!

2022年06月28日 | いきものの観察や飼育
サナギになってから25日目にして、やっとクワコが羽化してくれました\(^o^)/
6月25日朝8時、ブンブンという羽音を立て飼育ケースの中を小さな生き物が飛び回っています。
良かったー!クワコさん生きていたんだね!
あまりにも日にちが掛かっていて、もうダメかと思っていたのです。゚(゚´д`゚)゚。
ケース越しにファーストコンタクト、なかなかカッコイイ姿をしています。



大きい子がサナギになったのは5月31日でした。
あんなに体格差があったのに、小さい子もぐんぐん成長して
2日後の6月2日に葉に包まり、サナギになりました。


1週間経って、繭の中も落ち着いてきたと思い、枝から繭をハサミで切り離し


飼育ケースの底にキッチンペーパーを敷いて、羽化するときに繭が動かないようにテープで固定しました。


繭から出たあと、クワコの成虫はどう行動するのか?
蝶や他の蛾みたいに、翅を伸ばすのかも分からないけど
念のため壁面にも足場のペーパーを貼りました。


クワコを育てるのは初めてで、なかなか神経質な子だというので
ネット情報をとても頼りに、第一子を育てる新米の母親の気持ちで
一喜一憂して毎日過ごしていました。
サナギになってからは、羽化するまで何日くらいかかるのかを調べてみても
飼育した人が少ないせいか、なかなか情報が出てきませんでした。
それでも検索していたら「2週間くらい」という記事を見つけ
6月の前半は、繭を包んでいる葉が枯れていくのをハラハラして毎日見つめ
6月20日を過ぎた頃には、もうダメかも・・・とあきらめかけていました(´A`)

越冬するサナギは羽化まで半年、もっと長期間眠っているものもありますが
こんな気温が高い時期に1ヵ月近くも出てこないなんて!
でも無事に会えて良かった~~~(#^.^#)
さっそく幼虫を見つけた桑の木のところに放しに行きました。
ケースから出すと、さっきまであんなに飛び回っていたのに
大人しく指に止まってくれました。


ふっくらしたお腹、メスのようです。


ありがとう、とてもよい経験をさせて貰いました。
桑の木の幹にそっと止まらせて、お礼とお別れを言いました。


**
帰宅後、興味津々だった繭をじっくり見てみます!


乾いた葉をペリペリ剥がすと、黄色い繭があらわれました。
枝に繋がっている糸は何重にもなっていて、力いっぱい引っ張ってもちぎれません。


繭には上下が無いように見えますが、片方の端に丸い脱出口がありました。


クワコの成虫は口が退化しているので、食い破るのではなく
シルクを溶かす酵素を出して穴を開けるそうです。


繭を包んでいる外側の覆いを切りました。


糸を引っ張ると、プチプチという感触とともに繭からどんどん糸が離れていきます。
穴が開いた部分で糸は切れてしまいますが、これを紡げば絹糸になるのですね(#^.^#)


***
繭を点検していると、突然ブーーンとすごい羽音が
机の上に置いてあった飼育ケースの中から聞こえてきました。
うそ!
2匹目が羽化してきて、ブンブン飛び回っています。


さっきまで居なかったのに。
出てきてすぐに全速力で飛べるの???
しばらくして、落ち着いたところを写真に撮りました。


夕方4時半に、桑の木のところへ2匹目のクワコさんを放しに行きました。
朝とは光が違い、景色も違って見えます。


無事に羽化した姿を見ると、幼虫のときのことを思い出します。
手の平にポツンと乗っていた小さな子がこんな姿になるなんて
昆虫の変態は本当に不思議で、興味が尽きません。
お別れに、指に乗ってくれるかなと思ったけど、この子は一目散に飛び去っていきました(^^ゞ


****
ふと見ると、朝ここへ放しにきた子が、まだ同じ場所に止まっていました。
フェロモンを出してオスを待っているのかな。


1ヵ月前、この桑の木には、毛虫やらてんとう虫やら、いろいろな生き物がうようよいて
混沌としたひとつの宇宙のようだったのに・・・
今はお祭りの後の静けさ、きれいな桑の新芽が風に揺れているだけでした。


さみしい感じがして、何かいないかなと葉を裏返したりしていたら
あらま~、クワコのチビちゃんがまた発生していました!


もう飼うのはしばらくいいかな(笑)
沢山食べて大きくなって、無事に成虫になれますように。


*****
繭がふたつになりました(#^.^#)


けっこう硬くて、押してもペコッと押し返してくるくらい、しっかりした繭です。


中に残っているサナギの殻を綺麗に取り除きました。


手芸で何か作れそうだけど、このまま眺めていだけでいいかな(#^.^#)


野外にいるクワコの幼虫は、高い確率で寄生されているそうです。
今回は2匹とも羽化できて、運が良かったと思います。
クワコの成虫の寿命は1~2週間と短いのですが
桑の木で伴侶に出会い、無事に次の世代に命を繋げられますよう祈ります(^-^)

以上、クワコを見つけて育てたお話しでした(#^.^#)

「クワコ」をみつけたので、育ててみました

2022年06月27日 | いきものの観察や飼育
桑の実が赤くなり始めて、ヒヨドリたちが騒ぎ始めた5月のある日
白い糸にまみれた変な色のイモムシを、桑の枝で見つけました。


これは・・・クワコの幼虫です!
クワコはカイコの祖先といわれる蛾で、カイコは野生のクワコを改良して家畜化したものなのだそうです。
そして、白い糸のようなものは、この時期桑の木に大量発生する
「クワキジラミ」という、カメムシの仲間が出すロウ物質です。
害はないけどベタベタしているので、クワコさんたちも不快そうな様子(そう見えた)でした。
幼虫は手に乗せると、こんなに小さい。


大きい方の子も、これくらい。


前から見るとこんなお顔。
どうなってるのか、あまりよく分からないけど・・・


全体的にゴツゴツしているのは、桑の木の樹皮に似せているのかな。
お尻にスズメガの幼虫のような角があるけど、これは尾角ではなくて、突起だそうです。


部屋に連れて帰り、しばらく静かな場所であまり刺激を与えずそっとしておきます。


3日後、そーっと見てみると、白い汚れが取れて、なんだかきれいになっていました。
脱皮したのかな?


小さい子はまだ触るのが怖いので、大きい子だけサイズを測りました。
約2cm、大きくなっていますが、葉をモリモリと食べることもせず
フンもあまりしません(´A`)


心配になって、クワコの飼育について調べてみると、大きく違うふたつの意見がありました。
ひとつは、クワコの研究をしている機関の論文で、「クワコの幼虫はとても神経質で、飼育は難しい」
「ちょっとした刺激で、翌朝には死亡している経験を何度もした」と書いてありました(ll゚д゚)
それを読んだら怖くなってしまい、幼虫を元の場所に返してこようかと思いましたが
もうひとつのブログには、こんなふうに書かれていました。
「クワコは虫かごなどに入れて、朝と夕方に桑の葉を与えれば意外と簡単に飼育できます」
なな、なんと!人にはこんなにも感じ方の違いがあるなんて・・・
この記事に勇気を貰い、引き続き育ててみることにしました。
でも、相変わらず刺激を与えないように、ジロジロ見ない、手で触れないようにしていたら
3日後にこんな毛深い姿に変わっていました。
終齢のようです。


5月の終わりの夜10時ころには、チビちゃんの脱皮に運よく遭遇できました!


幼虫といえば、プリプリしているイメージがありますが、クワコの幼虫は何かに似てる・・・
そうだ!あの噛まれても怪我をしないように、皮膚がダルダルになっている「シャーペイ」という
中国の犬によく似ています(^m^)
★ネットより画像をお借りしました


クワコは通常4回脱皮して、5齢で繭を作るそうです。
脱皮後は「擬態の技」を使い、危険を避けるため、枝のふりをして体が硬くなるのを待つみたいです。


5月30日、葉を取り換えるため飼育ケースから出してついでに身体測定をしました。
伸びているときと、縮んでいるときの差が大きいので適当ですが
大きい子4cm、小さい子は3cmくらいに成長しました。


小食なのに、大きくなってくれていて少し安心しました。


食草は食べて無くなるよりも先に、食べ残しがしおれるので、新しいものに換えるくらいで
大食いのスズメガたちとは全然違います。
チビちゃん、またまた枝に擬態しています(^m^)


大きい子はもう一つの「威嚇の技」を使ってきました!
頭の部分をぷくーっとまん丸に膨らませて・・・


ほら、怖い顔をして、ゆーっくりこちらを振り返ります(笑)


でも、ああ、なんて可愛いんだろう♡
自然界ではこの顔で誰かを怖がらせているのでしょうか(#^.^#)



5月31日の朝、飼育ケースの中で大きい子が作った繭をみつけました。
丸めた葉の中で糸を吐いて、カイコさんのと似た俵型の繭を作ります。
葉を開いて見てみたいけど、グッと我慢です。


それから2日後、6月2日の夕方
小さい子も繭を作るために、場所と丸める葉を吟味し始め


翌朝には、少し小ぶりだけど、きれいに葉をまとめた繭が出来上がっていました。


飼育が難しいという言葉に、毎日恐る恐るお世話をしましたが
幼虫時代を無事に過ごせて、ホッと一安心です。
でもね、サナギになったらなったで、今度は無事に羽化できるか心配なのです(^^ゞ
それもぜんぶひっくるめたものが、虫を育てる楽しみなのでしょうね(#^.^#)

結果からいうと、先日2匹とも無事に羽化できました\(^o^)/
羽化までの様子は、またあとで書きたいと思います。

ナミアゲハ「ミカンちゃん」が羽化しました!

2022年06月23日 | ナミアゲハ
5月の終わりに、ミカンの葉の上でじっと動かず
ひたすら「鳥のフン」のふりをしているアゲハ蝶の幼虫を見つけました(^O^)


このまま庭で見守ろうか?でも、明日になったらもう居なくなっちゃうかも(´A`)
先日、サシガメに刺されているスズメガの幼虫を庭で見たばかりでした。
サシガメは「注射針のような口を獲物の体に突き刺して体液を吸う、肉食性の昆虫です」とネット情報でありました。
黒と黄色の警戒色、見るからに怖そうな昆虫で、うちの庭にはうようよいます。


小さな子なので、しばらくの間エサは大変ではないと思い、部屋に連れてきました。


うちの子になってから3日後、見た目には変化なしです。
ミカンの葉も、1枚の片すみをちょっとだけかじるだけで、あまり動きません。


2日後に、脱皮しました!


昨日まで飼育ケースの中にいた黒いかたまりが、一夜明けて朝見たら
緑色の幼虫にすり替わっている・・・まるで手品みたいで毎度、え?ナニコレとなります(笑)


顔の部分はお面のように、ポロリと落ちて残っています。


ところでナミアゲハって、何回脱皮するんだろう?
実は、蝶よりも蛾を飼育したことの方が多くて、蝶もスズメガと同じように
青虫になってからも数回は脱皮するのだと思い込んでいていました。
でも、調べてみてびっくり!
ナミアゲハの脱皮回数は通常5回で、最後の5回目の脱皮で、やっと青虫になるのだそうです。
なので、部屋につれてきたときこの子は4齢幼虫で、この日終齢(5齢)になったのです。
そうなんだ、生まれてからかなりの日にちを、鳥のフンに擬態して生きているんですね。
緑色になってからの食欲はすごいです(^-^)ゝ
まだ痩せているこの子がプリプリのイモムシになるように
これからたくさん、ミカンの葉を食べて欲しいと思います。



出会い・・・
翌日、買い物にいった先お店の園芸コーナーで、山椒の葉を一心不乱にかじっている子を見つけました。
隅っこにある売れ残った鉢植えで、お店の人もあまり手をかけていない感じで
見逃されていたのかな。スミマセン、連れて帰ってきてしまいした(^^ゞ
うちに山椒はないので、どうしよう、食草を替えるの上手くいくかな?そう考えながら
ミカンの葉に居た子(ミカンちゃん)の飼育ケースを掃除するのに隣に置いておいたら・・・


あれ?移動してる。


え~、こんな簡単に?(ll゚д゚)ミカンでいいの?


「案ずるより産むが易し」を実感した瞬間でした。
飼育ケースの中の二人、すぐに仲良しになれたようです(笑)


大きさはほぼ一緒で、同じくらいの齢なのかな。
でも体色と模様が少し違います。
この子はミカンちゃん、ずんぐりした感じで緑色です。


こちらは山椒ちゃん、黄緑色で首と腰(本当は違うけど)の辺りの模様がくっきりしています。
アゲハの幼虫の模様には個性があって、よく観察すると個体の判別もできるそうです。


脱皮してから4日間で、あっという間に倍の大きさになりました。


**
6月9日午後7時、山椒ちゃんがサナギになる準備に入りました。


午後11時、更に体が縮まりました。


飼育ケースの向こう側では、ミカンちゃんがまだエサを食べています。


翌朝、山椒ちゃんはサナギになっていました。
ミカンちゃんも1日遅れで前蛹になり、その後無事にサナギになりました。


蛹化してからも、目が離せません。
もし寄生されているのなら、サナギになった直後に体内にいた寄生生物が出てくるからです(´A`)
もう何度も経験しているので、祈るような気持ちで見守ります。
サナギになって5日後、2匹とも幸いなことに寄生はされていなかったようです。
羽化する時の足場になるよう、飼育ケースの壁面にキッチンペーパーを貼りました。


***
6月22日、きのうの夜、寝る前に見たらサナギが黒くなっていました。
翅の模様が透けて見えているのです。
そろそろ羽化かな、無事に出てきてくれるよう祈りました(^_^)


そして今朝6時半、目が覚めてすぐにケースを見たら、アゲハが羽化していました!
でも抜け殻に上手くつかまれずに、不安定な状態でぶら下がっていました。


見ているうちに、下へ落ちてしまったので、慌てて指につかまらせ
窓辺の網に移動させました。
翅がまだ伸び切っていない状態で・・・大丈夫かな(ll゚д゚)


30分後、良かった!きれいに翅が伸びきりました。
サナギになった場所が飼育ケースの角寄りだったので
サナギから出た後に、翅を広げる余地があまり無かったのがいけなかったようです。
そういう事もちゃんと事前に確認しておかないと
羽化不全という可哀そうなことに繋がってしまいます。反省です(^^ゞ


翅を広げました(#^.^#)
ミカンの葉の上にいた鳥フンちゃんが、こんな姿に変身するなんて本当に不思議です。
しばらく美しい翅の色に見惚れていました。


家事と食事を済ませて2時間後、外へ逃がすために部屋に来ると
蝶は網戸につかまって外を見ていました。


「早くここから出してよ!」羽化から時間が経っていて、もう寝ぼけていない状態なので
そっと指を差し出しても、嫌がって乗ってきてはくれませんでした。
ケースの中へ誘導して、ベランダへ。
早く出せと暴れまくるミカンちゃんとは、あっという間のお別れ会でした(^^ゞ
翅の赤い点からメスみたいなので、無事に生きてまた産卵しに庭に戻ってきて欲しいです。

昆虫を飼育するのは、エサを食べないとか、変な色になったとか、本当に毎日心配が多いけど
やっぱり羽化して飛び立つ時の喜びは最高です(#^.^#)
山椒ちゃんの羽化はどうなるかな・・・今のところサナギに変わりなしです。

ミラクルフルーツ、去年の夏に種をまいた苗のその後

2022年06月16日 | ミラクルフルーツ
2021年8月に種をまいて発芽したミラクルフルーツ。
11月の初めころ部屋に取り込んで、冬の間暖かい室内で育てた苗木を
今年の5月になって先日、やっと屋外へ出しました(^_^)

前回の記事からずいぶん日にちが経ってしまったので
写真を見ながらちょっとだけ記憶を呼び起こしてみます(^^ゞ

●2021年8月、種をまきました。
赤くなった実をすぐに取りまきにしました。
8月4日、赤くなった順に実を収獲。




集めた果実を水に浸して、果肉を剥きます。


半面がツルツルで、半面がザラザラした、変わった種です。


8月16日、ネットで調べて「ツルツルの面を下」にして、14粒の種をまきました。


約1ヵ月後、9月になると予想以上にたくさんの芽がでました!
14粒の種から最終的に13本の芽が出て、発芽率はすごく高いです。


双葉にみえるけど、ミラクルフルーツの双葉は
「地下種子性」といって、土の中で開いているのでこれは本葉です。


11月の中旬、3枚目の本葉が生えそろいました。
これから寒くなる季節ですが、部屋へ取り込むので
管理がしやすいように、1本ずつ植え替えることにしました。



根を傷めないように、そーっと掘り出すと・・・
本当にドングリの発芽にそっくりでした。


植え替え終了!


来年の春遅くに、屋外の気温が上がって安定するまで
居間の温かい場所で育てます。


室内に取り込んだのは、2号サイズのポリポット、直径が約6㎝で


苗の背丈は約5cmです。


苗を置いていた場所は南側の窓辺で、午前中だけレースのカーテン越しの日が当たります。
目の高さほどの棚の上で、猫ちゃんのための暖房で室内は常に暖かく
夜間もあまり冷えませんが、ビニールのプチプチを被せて保温しました。
水やりは乾かし気味で、一日に2度ほど霧吹きで葉水をしました。
年が明けて2月、なんとか頑張っていた苗ですが、枯れてくるものがでてきました(´A`)


ミラクルフルーツの木は、大きくなればとても丈夫で病害虫もなく、放っておいてもスクスク育つのですが
小さな苗木は、気温や土の湿度、日当たりなどに気を使い、環境の変化であっという間に枯れてしまいます。
5月半ばになって、やっとベランダへ出したとき
冬を越せた苗は、発芽した13本から半分の6本だけになっていました。


葉が茶色くなってしまった苗。
根っこが生きていれば再生するかもしれないので、枯れた子たちは
しばらく庭の日陰で様子をみます。


元気な子たちは、最初の2週間くらいベランダで日除けをして明るい日陰に置き


その後、日除けを取り外し、午前中だけ日が当たるようにしました。
大きな木になれば、真夏の炎天下でも平気なのに・・・
まるで赤ちゃんの外気浴みたい(笑)少しずつ日に当てて、外の環境に慣らしていきます。


気を付けながらお世話をしていたら、6月になって成長の兆しが見えました!
写真がちょっとボケてしまいましたが、新芽が顔をのぞかせました。


小さくて赤っぽい色の葉が新芽です。


ベランダへ出してから、再活動すまで約1ヵ月もかかりました。
これは今朝のミラクルちゃんの写真です(#^.^#)
枯れた葉の間から、新しい葉が元気よく伸びています。


ミラクルフルーツは成長がかなりゆっくりな植物です。
そこが可愛くて、長く一緒に暮らせることで愛着もわきます。
これから暑くなる夏を乗り越えて、秋までにどれくらい大きくなるかな?
楽しみにお世話をしたいと思います(^^♪

ヒメウラナミジャノメと、ヒメジャノメが羽化しました

2022年06月15日 | 蝶の観察や飼育
いま少しずつ、ブログのカテゴリーを細かく分ける作業をしています。
理由は、昔のことを忘れやすいので、見たくなった時にすぐに記事を探し出せるようにと
種をまいた植物の成長を記録するのに、どこまで書いてあるかわかりやすくしたいからです(^-^)ゝ
今日は「蝶を育てたり観察したり」というカテゴリーの中身を蝶の種類別に仕分けをしていたら
え?これなんだったけ?という記事が出てきました。
それは、庭で偶然見つけた「ジャノメチョウ」の幼虫を飼いだしたというお話でした。
その後の記録がスッポリと抜けていて、我ながらおどろきました(^^ゞ
2匹とも無事に羽化したことを、2年越しですが(^^ゞ書いておきたいと思います。


2020年5月、庭で茶色い長細い幼虫をみつけました。
初めてみるタイプのイモムシなので、いろいろ調べたらジャノメチョウの仲間
「ヒメウラナミジャノメ」という名前の蝶の幼虫でした。


写真に上手く撮れず・・・これか一番可愛らしい顔です(^^ゞ


数日後、同じように庭で草取り中、また猫顔の幼虫を発見!


これは可愛い♡
顔の角度が変わっただけでも、可愛い(#^.^#)
「猫 顔 幼虫」で検索したらすぐに分かりました(笑)
「ヒメジャノメ」の幼虫でした。


食草はイネ科の植物で、うちの庭に生えている縮笹(チジミザサ)を食べていました。


チヂミザサはとても丈夫な植物で、ちぎってきて幼虫にあげて数日後
新しい葉と取り換えるとき見ると、根っこが出ているほどです。


**
茶色い子が「ヒメウラナミジャノメ」(姫裏波蛇目)の幼虫で
緑色の子が「ヒメジャノメ」(姫蛇目)です。


緑色のヒメジャノメの幼虫は、なんで顔だけ茶色なんでだろう?
ネコの顔をした可愛らしい姿が、この幼虫の生き残る戦略とは思えないけど
ゆるキャラみたいな愛らしさです。


体の裏側を見せて貰うと、アゲハチョウやスズメガの幼虫とはちょっと違っていました。
腹脚が5対あるのは蝶類の特徴ですが、とても小さくて体内に収納されている感じです。
胸にある3対の脚もポツポツと小さいです。


食草がイネ科の植物の葉なので、エサを食べるとき
薄い葉をつかみやすいようになのかな。


エサを食べているかと思えば、たまに飼育ケースの中を徘徊しています。
何をしているんだろう?


サナギになる場所を探しているような感じもするけど、自然界でも下見とかしてるのかな(^^)
昆虫は飼育してみると、なぜどうして?という疑問がたくさん出てきます。



庭で幼虫を見つけてから1週間後の夜10時に
茶色い子「ヒメウラナミジャノメ」がサナギになる準備を始めました。
幼虫の頃に下見をしていたフタ裏にぶら下がりました。


ジャノメチョウはぶら下がるタイプの蛹、「垂蛹」だったのですね。
2日後に茶色いサナギになりました。


一日遅れて緑色の子「ヒメジャノメ」も前蛹になり・・・


とても綺麗なレモン色の蛹になりました(#^.^#)


**
蛹化してから9日後、5月23日の朝、レモン色だったサナギが茶色くなって
蛇の目模様が浮き出ていました。


その日のお昼、ヒメジャノメが羽化しました\(^o^)/


薄暗い庭でたまに見かける蝶ですが、こうして間近に翅の模様を見てみると
アゲハ蝶などとは違って色彩は地味なんですが、くっきりと浮かび上がった目玉模様が
何とも言えない存在感があります!
翅の裏にある真っ直ぐな白い帯が、ヒメジャノメの特徴だそうです。


初めてのジャノメチョウが、無事に羽化してくれてホッとしました。


ヒメウナミラジャノメの茶色い蛹も黒くなってきて・・・


同じ日の夕方6時半に羽化しました。


ボーっとしているところを、手に乗せて写真を撮らせてもらいます(^m^)
小さな蝶です。


裏翅にあるこの「波模様」が名前の由来で、下翅には蛇の目模様が5個あります。
ちなみに、名前にヒメがつかない「ウラナミジャノメ」という種類もいて
その蝶は下翅の蛇の目模様は3個だそうです。
じゃあ、ヒメがつかないただの「ジャノメ」というのもいるのかと調べたら
なんと「コジャノメ」がいて、なんともややこしい蝶々さんです(笑)


2匹とも、庭の見つけた場所に放しました。
ジャノメチョウにいろんな種類があることを今回初めて知って
これからどこかで出会った時は、模様をみて名前がわかるかなと楽しみです。
そう思っていたら、2日後に庭でジャノメチョウを見かけました。
えーっと、この子は・・・波模様に下翅の目玉が5つ!
ヒメウラナミジャノメですね。
うちで羽化した子かな(#^.^#)


偶然みつけた幼虫を育てられて、とても楽しい体験ができました。
今年もネコ顔の子に出会えないかなと
庭で水まきをする度、虫の目で葉っぱの裏を探しています(^m^)

カブトエビを見つけたら、昔のことを思い出しました♪

2022年06月11日 | カブトエビ
近所の田んぼであぜが一部崩壊して、そこから水が流れ出していました。


農道の端がずっと向こうまで小川になっていて、やがて川の土手へ排水されるようになっています。


水の中を覗いてみると、数匹のオタマジャクシや小さな水生昆虫たちが泳いでいました。
可哀そうに、カエルになるまで土手へ流されないといいけど・・・

そう思いながら歩いていると、えっ?カブトエビだ!なんでここにいるの?
翌日は大雨の予報だったので、増水した小川で流されてしまう前に捕まえることにしました。


ぬかるみに靴がめり込んでいきます(´A`)
中腰でゆっくり歩きながら水の中を覗き込み、2往復して3匹のカブトエビを掬い取りました。


オタマジャクシはすばしっこく逃げ回りましたが、頑張って捕まえて
ゆらゆら泳ぐホウネンエビもいました。


それにしてもこのカブトエビ、すごく大きい!


うーー、飼いたい・・・けれど
今は部屋にいろんな昆虫がいて、ちゃんとお世話ができそうもないので
また流されていかないように、田んぼの反対側に逃がすことにしました。


急な土手を、片手に飼育ケースを持って、もう片手で草を掴み
ここで転んで田んぼに頭から突っ込んだら、笑えないと思いながらなんとか土手を降りて
ケースの中からカブトエビを取り出し、静かに水の中へ放します。
オタマジャクシたちは一目散に逃げていったけど、カブトエビはじっと動きません。
嬉しいことに、素敵な姿を写真に撮らせてくれました(#^.^#)



2020年に屋外でカブトエビを飼育したことがあるのですが、それよりも前に
部屋で飼って、間近に見て観察したのを思い出しました。
うちに帰ってから写真を探してみたら、ありました!
6年前に近所の田んぼへ網をもって出掛けて、カブトエビを捕まえている
懐かしい写真がでてきました(^m^)


エビだけど後方向へは逃げないので、頭のほうから網を近付けていき
一気に泥といっしょに掬います。


カブトエビには3個の目があって、2個の大きな目は昆虫などと同じ複眼で物を見ることができ
中央の小さな目は明るいか暗いのか、光だけを感知するそうです。
笑ってるような顔に見えますね。


同じ田んぼに、たくさんのホウネンエビもいました。


ひと掬いしただけでこんなに。


家に帰ってしばらくすると、水中の浮遊物が沈んで水が澄んできました。
水中を漂うクラゲのようで、音のない幻想的な光景です。
ホウネンエビの体は本来透明なのですが、エサとして体内に取り入れたクロレラなどの色素で
体色が緑にみえているそうです。


この子は卵の袋を持っています。
ホウネンエビのことを調べていて今回面白いなと思ったのが
カブトエビは泥を巻き上げ、水田の雑草の生育を抑える役割があるのですが
ホウネンエビは「役に立つことを何もしないし、害になることも何もしない」のだそうです。
田んぼに水が入ると発生して、ゆらゆら泳ぎ産卵をして1ヵ月程で寿命を迎える生きもの。
でも、役に立っていないのは人間にとってだけで、生命の環の中できっと何かの役目を果たしているのでしょうね。
ホウネンエビはしばらく観察して、田んぼに放しにいきました。


**
大き目の飼育ケースを用意して、底にドジョウ水槽に使っている川砂を敷きました。
ペットボトルに汲んできた田んぼの水を入れて、カブトエビを静かに放しました。


少し落ち着いたところで、ベランダへ持って行って写真を撮りました。


カッコイイな~
この角度から見られるのが室内飼育の嬉しいところです。


ちょっとだけ失礼して、裏側を見せて貰います。
カブトエビの脚って、何本あるんだろう?
数えようと思っても上手くいかないので調べてみました。
結果は・・・約40対以上!全部で80本くらいあるとのことでビックリしました。
胸の部分に付いている脚を「歩脚(ほきゃく)」といって、歩いたり土を掘ったりするときに使います。
お腹部分にある脚は「鰓脚(さいきゃく)」で、魚のエラのように酸素を供給する働きがあります。


カブトエビの脱皮は、複雑な形をしている歩脚や鰓脚まできれいに脱げています。
脱皮痕を水から上げると、脚の部分は弱くて崩れてしまいますが
甲羅はこんなにきれいな形で残っています。
カブトエビの寿命は約1ヵ月ですが、その間になんと約20回も脱皮して成体になり
産卵して短い一生を終えます。
このカブトエビは雌雄同体で、メスだけでも卵を産むそうです。


***
ケースの中に石で隠れる場所を作って、水草を浮かべました。


水の量はこれくらいですが、とにかく水が汚れやすいので
食べ残したエサはスポイトで吸って取り除きます。
水替えはコップに1杯ずつくらい、毎日しました。


餌が足りないと共食いするし、すぐに水が汚れるし
脱皮する度に失敗しないか心配だし(^^ゞお世話は結構大変な生きものです。
でも、この姿を見ているだけで楽しい気持ちになります。


そういえば・・・と思い出し、前年にカブトエビを飼っていた時の砂を持ってきました。
もしかしたら卵が産んであるかもしれないと思い、保管してあったものです。
ちょっと失敗だったのが、カブトエビの卵がこの砂と同じオレンジ色だったことです。
底に敷く砂はオレンジ色は避けた方がいいです(笑)


水を入れて2日後には孵化するらしいのですが、孵化したては1mmしかないので
しばらくは見つからないと思っていたら、見つけちゃいました!
オレンジ色の丸い卵も見えます。


10日後、もう1センチくらいに成長しました。


残念ながら、この1匹しか孵化しませんでしたが、卵は数年間孵化しないものもあるので
また砂を乾かして保管しておこうと思います。
チビちゃんは別の容器で飼育して、6月半ばにはカブトエビの短い観察期間を終えました。


田舎なので、こうして身近に生き物を観察する機会に恵まれていますが
いつの頃からか、あぜの草取りが除草剤に変わったりしているのが心配です。
いつまでもカブトエビが暮らせる田んぼであって欲しいと思います。
ブログを書きながら当時のワクワクした毎日を思い出し
6年間の出来事が昨日のことのようで、とても楽しかったです(#^.^#)