寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(45)「赤いダイヤ」

2016年08月26日 13時18分27秒 | 寓話

 私が大学を卒業して数年後のことでした。何かの飲み会で

事務部にいた一人の男が金儲けの話をしていたのを何気なく

聞いていました。彼の話はとても面白く興味を持って聞いて

いました。

 話は次のようなものでした。株をやっていた頃、彼は友人

と2人で小さなアパートを借りて電話1本を引き、布団と簡

単な台所道具だけを持ち込んだ6畳一間の部屋で取引をした

そうです。彼自身が言ったことですが、彼らは血眼の形相で

株取引に熱中していました。社会は経済成長期でオリンピッ

ク景気もあり面白いように儲けたと言っていました。2人で

2千万円を手にしたとき、相場からさっと手を引いたそうで

す。

 その金で家を買い結婚もして務めるようになり、趣味に打

ち込むようになったといいます。

 ちょうどその頃、「赤いダイヤ」という映画が封切られま

した。私は先の彼の話を思い出してこの映画を見に行きました。

一種のコメデイでしたがナカナカ面白い映画でした。「赤いダ

イヤ」とは小豆のことだったのですね。ダイヤに例えられるほ

ど小豆は貴重品だったのです。北海道十勝地方で生産される小

豆は品質が良く、味が良いというので高値で売買されていたの

です。つまり商品相場師の活躍が激しくやられていたのですね。

当時の私は、ようやく株取引に興味を持ったころのことですか

ら、商品取引などというものをまったく知りませんでした。こ

の映画を見て小豆が金儲けの対象になることを知ったというわ

けです。

 主演の藤田まこと、三田佳子が印象的でしたね。相場師たち

のあの手この手を使った戦いは壮絶なものでした。

 先の彼は「株で儲けようとするなら、それなりの努力をしな

ければやらないほうがよい。遊び半分なきでやれば多くはそん

をしてしょっくをうけることになりますよ」といっていました。

先にこのブログに書いた「がめついやつ」とかこの映画を見てあ

るいは原作本を読んでから株や相場をある覚悟をもってやれとい

うことのようです。何事も中途半端にやると怪我をしますよとい

うことのようです。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿