寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

報道写真家 福島菊次郎氏のドキュメンタリーを見ました

2017年01月25日 07時24分10秒 | 日記・エッセイ・コラム

 報道写真家という人たちは、個人差があるもののどれほど

その現場の状況を正確に伝えることが出来るかに生命を書け

ているか分かりました。

 福島菊次郎氏は、1944年から1945年の敗戦の日までに兵

役を経験したいました。途中一度怪我により除隊しましたが、

本土決戦の日が近いということで、1945年春の招集され死を

もって敵に当たるようにと命令され爆雷を背負って海岸に掘

ったたこつぼで待機しているとき終戦を迎えました。

 復員して前職の時計店を開業し、同時に写真現像の仕事も

始めたと言うことです。民生委員をしているとき広島の原爆

被災者の困窮状態を写真にして写真集「ピカドン ある原爆

被災者の記録」が、日本写真評論家協会賞特別賞」を受賞しま

した。これをきっかけに報道写真家として活躍しました。

 生涯17回の個展を開き12冊の写真集を出しました。私はそ

のどれかに写真展を見に行ったことがあります。被写体の輝く

ような映像に体が震えました。

 福島氏の「戦争責任展」の会場では妨害があったり、自宅が

放火されたこともあった。膨大なネガは家族が持ち出し難を逃

れ他という事件もあったそうです。

 1987年に胃がん、1999年には多数の高齢者特有の病気に見

舞われ、2015年9月に脳梗塞で死去(94歳)するまで、年金を

受け取らずに壮絶な生涯を送ったと言うことです。

 私はプロ写真家として自分の意思を明確に表現した一人の写

真家に対して敬意をを持ちました。


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