寓居人の独言

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未だにある虐め

2015年07月28日 15時56分52秒 | 日記・エッセイ・コラム

  大分前の話ですが、ドイツへ行ったときの
ことです。

 初等中等学校でいじめがあるという話をし
たことがありました。するとドイツの先生方
がドイツでも10年前にそういう現象があった
という話でした。そのときの雰囲気からして、
ドイツではそんなことはもうとっくに経験済
みで今は全くそんなことは無いと言っていま
した。

 これは話題選択を間違えたかなと思ったの
ですが、理由を聞いてみると何故か納得して
しまいました。その理由というのは、現在の
ように科学技術の進歩が早い時代にそんなこ
とをやっていたらお互いに損をしてしまうと
言うのです。

 このような考え方は、恐らくドイツ独特の
合理主義だと思いました。それでもう少し深
く聞いてみると、ドイツでは余り他人のこと
に干渉しない、そして総ては自分の責任でや
るという思想が根付いているというのですね。
それが民主主義の第一義だというのです。

 しかし、いじめ対策をきちんとやったとも
言っていました。学級の生徒数を30人以下
にして教員を2名付けることにしたというの
ですね。それで一人ひとりの生徒に目が届く
ようになったそうです。更に場合によっては
教務係というのを作っていわゆる雑用はその
係が処理することにしたので、教師は教育に
専念できるようになったそうです。その結果
苛めは全くなくなったというのです。

 それでは予算が高額になってしまうのでは
ないかと問うと、ドイツ人の考え方は、教育
は将来への投資だから予算を多く掛けても将
来に大きな希望を持つことが出来るので何も
問題ないというのですね。

 日本の現状はどうでしょうか。役所は何か
というと予算を削ることしか考えないのでは
ないでしょうか。それというのもこどもを大切
にするという思想がないのかもしれませんね。
口先ではそんなことは無いと言いますが、
結果としてそうなるのではないでしょうか。

 そこで文部科学省は元に戻して文部省を分
けて教育のことを真剣に考えるシステムを早
急に作る必要があると思います。

  話が少しずれますが、ドイツの大学は研究
教育をする教授(A)と学生対応専任の教授
(B)がいるということです。

 こんなシステムを作るといでころもドイツらし
いですね。


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