寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(62)「ボルジア家の毒薬」

2017年01月25日 12時06分13秒 | 寓居人の思い出話

 この映画は1498年の出来事を史実の基づいて制作されたと

記憶の隅に残っています。ローマの為政者の美しい妹ルクセー

ヌが、兄の政略のために次々と新しい小国の領主と結婚させら

れるという話しです。

 数日後にナポリ公と結婚することになっていた美しい姫君が

憂さ晴らしに町へ出かけてしまう。途中で魔法使いに会い、貴

女はこのまま歩いていると見目美しい若い男と出会い、愛し合

うようになるだろうと予言する。姫は恐れと期待を持ちながら

歩いているとふとしたことで魔法使いの言っていたような男と

知り合い恋に落ちてしまう。

 彼こそがナポリ公国の王子であり姫の婚約者だった。それは

結婚式のときに分かる。姫の兄は結婚式の引き出物として、こ

れまでも繰り返し行われてきたように、奴隷を活きたまま焼き

殺したり、兵士を庭にはなってその兵士を刈り込むという小を

見せた。その兵士は昔姫を助けたときに体の関係が出来たと叫

んだためにその場で殺されてしまう。ナポリの王子はボルジア

家の恐ろしい血のことが噂通り狂気に満ちていることを悟った。

 その王子もこの姫と結婚したが、為政者の兄に近づかないよ

うにすると、兄の放った暗殺者によって何回も妻に助けられた

がついに殺されてしまう。そして姫は兄の元に連れ戻されて次

の結婚相手を待つ身になってしまった。そこでこんなことがい

つまで続けられるのかと思った姫によって、一族が....。

ヨーロッパにはこのような話しが歴史の中で繰り返されてきた

のですね。日本でも戦国時代には戦略結婚は人質という考え方

から頻繁に行われてきました。しかも現代でも同じようなこと

が行われているかもしれませんよ。女性の権利が強くなったと

いいながらふと心配になりました。

 

 

 

 

 

 

 


報道写真家 福島菊次郎氏のドキュメンタリーを見ました

2017年01月25日 07時24分10秒 | 日記・エッセイ・コラム

 報道写真家という人たちは、個人差があるもののどれほど

その現場の状況を正確に伝えることが出来るかに生命を書け

ているか分かりました。

 福島菊次郎氏は、1944年から1945年の敗戦の日までに兵

役を経験したいました。途中一度怪我により除隊しましたが、

本土決戦の日が近いということで、1945年春の招集され死を

もって敵に当たるようにと命令され爆雷を背負って海岸に掘

ったたこつぼで待機しているとき終戦を迎えました。

 復員して前職の時計店を開業し、同時に写真現像の仕事も

始めたと言うことです。民生委員をしているとき広島の原爆

被災者の困窮状態を写真にして写真集「ピカドン ある原爆

被災者の記録」が、日本写真評論家協会賞特別賞」を受賞しま

した。これをきっかけに報道写真家として活躍しました。

 生涯17回の個展を開き12冊の写真集を出しました。私はそ

のどれかに写真展を見に行ったことがあります。被写体の輝く

ような映像に体が震えました。

 福島氏の「戦争責任展」の会場では妨害があったり、自宅が

放火されたこともあった。膨大なネガは家族が持ち出し難を逃

れ他という事件もあったそうです。

 1987年に胃がん、1999年には多数の高齢者特有の病気に見

舞われ、2015年9月に脳梗塞で死去(94歳)するまで、年金を

受け取らずに壮絶な生涯を送ったと言うことです。

 私はプロ写真家として自分の意思を明確に表現した一人の写

真家に対して敬意をを持ちました。