SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

新編 風の又三郎 / 宮沢賢治

2022-01-07 | 読書感想

久しぶりに宮沢賢治を読んだ。

何十年か振り。

新潮文庫の新編の風の又三郎を下の古本屋で買った。

旧編と掲載される短編が全然違う。

若い頃は旧編を読んだので、初めてだった短編も多かった。

しかし、やはり宮沢賢治はすごい。凄すぎる。

最近の本が薄っぺらく感じられてしまう。

本当に素晴らしい。日本の誇りだ。

毎日の通勤が楽しみで仕方が無かった。(通勤時に読書するので。)

動物目線で書かれた童話から始まり、人間の子どもの話が続く。

動物も子供も瑞々しい視線で書かれていて、推敲に推敲を重ねているので、完成度がすごい。

少年の頃に読んだ時は幻想小説として読んだ感じだが、今だと人間の本源を描いた感じがする。

肺結核が悪化して、37歳で亡くなっている。

生前刊行されたのは、詩集『春と修羅』童話集『注文の多い料理店』(1924)のみで、死後に他の小説は世に出た。

まるでゴッホのようである。

天才とはそういうものか。

 

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新編の風の又三郎に含まれる短編は以下。

やまなし

貝の火

蜘蛛となめくじと狸

ツェねずみ

クンねずみ

蛙のゴム靴

二十六夜

雁の童子

十月の末

フランドン農学校の豚

虔十公園林

鳥をとるやなぎ

祭の晩

グスコーブドリの伝記

風の又三郎

 

 

旧編の風の又三郎に含まれる短編は以下。

注文の多い料理店

どんぐりと山猫

オッペルと象

祭りの晩

風の又三郎

貝の火

なめとこ山の熊

カイロ団長

北守将軍と三人兄弟の医者

鹿踊のはじまり

セロ弾きのゴーシュ

 


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