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SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

絲山秋子 ダーティ・ワーク

2021-05-21 | 読書感想

絲山秋子はやはり天才。

どの作品もしっくりくる。

わざとらしくない、決してエンターテインを強要しない、お涙頂戴しない、

そのくせ、すっと世界に入っていける。

小説に非関税障壁が無い感じ。

ダーティ・ワークは「小説すばる」に連載された短編を集めたもの。

タイトルはすべてローリング・ストーンズ の曲名。

絲山さんはロックや車には詳しい。

第一話はスタジオミュージシャンの女性ギタリストが登場する。

最初からスーッと入ってくる。

3話ぐらいまではその流れ。

その先から、だんだん登場人物が被ってくる。

短編かと思ったら、どこかで繋がってくる仕掛け。

2回目も読みたくなる。

そもそも絲山さんの小説は繰り返し読みたくなるのだ。

芥川賞を取っているが、直木賞にもノミネートされている。

面白いけれど文藝の香りがする。

とにかくどの小説も安普請でないのだ。

現代のTVや映画を狙って書くなんて対局にある感じ。

でもこういうものを求めていたんだよなあ。

私はこういう映画を見たい。


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