SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

露出を変えて。(キヤノンNew FD28mm/f2.0の開放から絞って)

2018-06-17 | カメラ・レンズ
以前、ちょうど1年前、友人の関さん(奈良)から露出への疑問とテスト依頼があったのだが、
掲載を忘れていたので改めて掲載。
関さんの疑問は私がキヤノンのNew FD28mm/f2.0で撮った開放とf5.6~f8.0ぐらいで撮ったという写真だ。
関さんの見た感じではf8.0ほどではなく、もっと開いてるだろうというものだ。
私はデータを記録する習慣は無いし、リサイズソフトは15年も前のExifを引き継がないものだし、
そもそもキヤノンをα7Ⅱに接続するマウントアダプターはExifを表示するわけもないので
テストしてみないと判らない。
1970年代の古いレンズで、レンズに曇りもあるだろうから、描写は製造時より緩いはずだと
思っているので、まあf8.0ぐらいかなと思ったのであった。
その後、絞っても撮ってみたが、なかなかシャープに写ることがわかった。
絞ると現代のレンズと大差が無くなってしまうので、通常は努めて開放で撮るわけだが、
関さんのおっしゃる通り、テストすると開放とf3.0程度の写真だと思われる。
それでも色味が大きく変わっているのは、光の加減だったのだろう。
テストでは色味はそんなには変わっていない場合もある。
要するに写真というのは光を捕えるものだから、思った通りにはならないもので、
そこが楽しいのである。

関さんが見た写真、テストした写真を並べる。
三脚は使わないので、被写体の位置が変わるのはご容赦。
しかし改めて楽しいレンズだなあと思った。
1970年代のMFのレンズはAF時代のレンズと違って、まだ心意気を感じる。
絞って撮る機会を与えてくれた関さん、有難うございます。
そういえば、ピント合わせが面倒な時、緊急な時は絞って歩いていたもんだなあ。
距離も2mから5mなどに合わせてf11などにして緊急スナップ時に備えていたもんだ。
AFになってからは、そういうことをしなくなったな。
機械の進化は人間を退化させる。





これが去年、都立病院の敷地内で撮ったカラスウリの花で、
これははっきり覚えているが、f2.0の開放。
28mmのキヤノンのNew FD28mm/f2.0だ。
中古で買って、嬉しくて撮った。










で、ブログでは単に絞って撮ったと書いていたが
なぜだかFBではf8.0に絞ったと書いていた。
奈良の友人の関さんが実験してみて欲しいとコメントをくれた。
確かにそこまで絞ってないかも。













これがキヤノンのNew FD28mm/f2.0
大好きなレンズになったのだ。
ライカの発色に似ていて、それをちょっと明るくしたような感じ。











で、すぐに他の植物で試写していた。
開放F2.0とF8.0

これはF2.0。











F8.0










F2.0










F8.0










F2.0










F8.0





こうやって比較すると判りやすい。
カラスウリの花の写真はF2.0とF2.8かF4,0ぐらいに思える。







つぎからはレンズの絞りを開放のF2.0から一絞りずつ絞っている。









F2.0










F2.8










F4.0










F5.6










F8.0










F11










F16










F22




ますますわからなくなったけれど楽しかった。
このレンズの特性も判った。
30cmまで寄れる28mm広角だが、かなりボケが残るんだなあ。
あのカラスウリはF2.8からF4.0ぐらいなんだろう。
最後の写真ではボケが消えるのはF16ぐらいまで待たねばならない。
ちょっと不思議なレンズだ。
というか、ますます好きになった。





SONY α7Ⅱ、キヤノンNew FD28mm/f2.0

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