写真を語ろう from niigata

写真展や撮影会など、写真やカメラについて

写真・昭和の肖像展

2008-06-20 22:48:32 | Weblog
 写真・昭和の肖像展(於 新潟県立万代島美術館)を観てきた。写真展としては、広い展示室に昭和の有名な写真家たちよる作品が並ぶ。東京都写真美術館所蔵の二五〇点だそうだ。土門鍵、木村伊兵衛、林忠彦といったビックネームに加えて、森山大道、細江英公、荒木経惟といった現在も活躍中のおなじみの写真家まで、見応え十分。昭和の空気感が懐かしく、ここちよい。

 土日・祝日の午後二時から学芸員による作品解説会が行われるとのこと。どうせなら、こちらの方にも参加と思い時間を合わせて会場に行くと、五〇代後半(団塊の世代)の男性学芸員による解説が始まっていた。

 写真が写された時代や当時の世界について、熱心な解説が続く。写真家やカメラについては、さほど詳しくはないが(実際、写真家については自分の方が詳しいと思う)、体験や思い出を交えた話は、なかなか楽しい。また、シュールリアリズムや美術史の話になるといきなり、高度で専門的になったりするギャップもすごい。

原節子や岸恵子のポートレートでは、いかに女優たちが美しかったかを、熱く語っていた。途中から、解説というより思い出の独演会のようになってきた。

団塊の世代から一回り年下の自分は、昔からあの世代に憧れをもっている。ベビーブーマーたちには、いつまでも年老いることなく、熱いハートで時代をリードしていただきたいものである。

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フォトジャーナリズム写真展

2008-06-14 22:30:19 | Weblog
 今回も、ちょっと前の話。
今月初めに上京した折、「地球の上に生きる2008 DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展」を見ることができた。

 「第4回DAYS JAPANフォトジャーナリズム大賞受賞作品展」と「追悼・最前線のフォトジャーナリスト」の2部制で、どちらも見応え十分。世界中の悲劇や不条理が、迫ってくる。見ていて心が重くなる一方、この写真を撮ったフォトジャーナリストたちの仕事に、感動せずにはいられない。動画では味わえない迫力に写真の力をあらためて認識した。

 LIFEなどの写真誌がなくなった今、正当派の報道写真誌が、日本に存在することは、とても貴重だと思う。しかし、「DAYS JAPAN」という報道写真誌を、書店で見かけることはほとんどない。広河隆一氏には、ぜひ頑張ってほしい。

 

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公開講座

2008-06-10 21:23:18 | Weblog
 ちょっと前の話題で恐縮であるが、新潟市で県展が開催されていた時、それに併せて公開講座があった。、無料で、申し込みも不要だったので、ブログのネタに参加することに。

会場は、新潟市美術館の実習室、講師は県展委員の平沢実知雄先生。
題目は「デジタルカメラを使った作品づくり」

講師の自己紹介によると、本職は地方公務員、30過ぎてから仕事で写真にかかわったそうだ。すごいことに、県展は初めて応募でいきないり県展賞、5年で無鑑査とのこと。現在、一番若い県展委員だそうだ。10年以上ひたすら入選を夢見て応募続ける人もいることを思うと、ちょっと驚く。もっとも平沢先生は、威張ったところもなく、きさくな感じの人だ。

先生が言うには、デジタルが主流になって、フィルムでやっていたアマチュアが、写真を離れていくことがとても残念とのこと。デジタルにも慣れひたしんでほしいと言っていた。しかし、公開講座の参加者は、ほとんどデジタル一眼レフを所有しており、半分の人は、撮影はRAW。講座の内容は、少し初級過ぎたかも・・・。
この辺が一般市民向けの講座のむづかしいところか。

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花の大撮影会

2008-06-08 20:32:23 | Weblog
 昨年、にいがたポートクイーンのお嬢さん方をバラの花の前で撮影した「花の大撮影会」に今年もいってきた。ことしのポートクイーンはどうだろうと、期待でドキドキしながら、道の駅「花夢里にいつ」に9時30分頃到着。あれ、ポートクイーンさんがいない・・・・。そうか、毎年、来るわけではないのか。かってな思いこみで大失敗。

 今年もたくさんのカメラマン(ほとんど中高年、女性も多い)がカメラに三脚をつけて、撮影に集中している。黒バックや白バック用の板を持っている人も多い。意外にデジタルは少ない。花の写真は、まだまだフィルムカメラが多いようだ。

渡辺収一郎先生や板見浩史先生の周りをおおぜいの人が囲む。ちょっとでも指導を受けたいようだ。相変わらずの中高年パワーに、圧倒されてしまった。

自分は、美的センスに乏しく、繊細な花の写真の世界は、無理と早々に引き上げた。
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日日日日

2008-06-05 20:24:55 | Weblog
 後藤 剛さんという若い写真家を知っている方は、ほとんどいないと思う。
後藤さんは富士フォトサロン2004新人賞・奨励賞を受賞したなかなかの実力者だ。

実は、2年前、新宿のコニカミノルタプラザで、彼の個展を見る機会があった。そのとき、住所、氏名を記帳したらしい。西宮市在住の後藤さんが、東京で個展を開催する時、必ず新潟の自分まで、ダイレクトメールの案内を送ってくれる。そんな写真家は彼だけなので、すこし気になっていた。

先日、上京した時、ちょうど後藤剛写真展「日日日日」が開催中だったので、久しぶりに彼の写真を見ることができた。なにげない都会の風景を少し放れた位置から写した作品が並んでいた。強いインパクでなく、ちょっとホッとするような写真がここちよい。

ところで、会場は、新宿の蒼穹舎ギャラリー。これがとんでもなくわかりにくい。普通のビルの3階で、看板もない。かろうじて写真展の案内を見つけて場所を発見。蒼穹舎はおもしろそうな写真集がたくさん売られていたが、ギャラリーのさらに奥で、ここも入りにくい。なんか、商売する気あるのかなという感じ・・・
ちなみに、キタムラギャラリーとプレイスMが近くにあったが、こちらの方は、わかりやすい。

今回も、案内状のお礼を一言添えて記帳した。ノートには秋山亮二氏の名前が。ほかにもギャラリーのひとや写真関係者らしい名前がたくさん並んでいる。さすがは東京だなあ。

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