『いつも、いつでも元気炸裂!』

どんな環境やどんな状況でも、どんな人とでも明るく元気な笑顔で交流するよう心がければ自他ともに更に元気な心が増幅します。

僅か70ページの本が目覚めさせるもの・・・

2022-12-12 13:54:02 | 喜怒哀楽をポジティブに
 

梨木香歩のコーナーで最初に手に取った時にそのタイトルだけで
「???」と思い、あらためて作者を確認し、どんな本だろう?・・と。

「ほんとうのリーダーのみつけかた」などと聞くとちょっと型苦しく
聞こえるかもしれないが・・・
これは梨木香歩さんが2015年に「僕は、そして僕たちはどう生きるか」の
文庫化を記念した講演会のメモ書きなど、記録を文章化した本。

梨木さんが言いたいのは「ほんとうのリーダー」とは自分の中にある
客観的な目やその視点であるもう一人の自分であるというということの
ようだ。

自分の中にいるもう一人の自分が一番の味方であり、一生を共にする
人なのだと。
自分が悩んだりたまらなく劣位を感じたりしたときにもう一人の
自分が必ず味方をしてくれる・・・
たとえ心身ともに耐え難い大きな失敗をしても、その残念で苦しい思いを
次に活かせば、その後の人生の厚みも深みも増すのではないかと・・・

私のブログ友の多くは大なり、小なり同じようなことを経験、体験
されているのではないだろうか?・・・
私自身も自分の体験からそう思い、納得できるのである。

私たちの生活する社会は基本的に群れで助け合って生きており、仕事も
私生活もまとまって結束することが多い中、その一方では違った考えや、
思想や群れについていけない者を排除したり、時には自分自身が周囲に
流されて冷静な考えやその時の自分の気持ちと違う言動をしてしまうことも
あるのではないだろうか。

近年はコロナ禍の問題でもこの「群れ」による同調圧力のようなものが
見られ、「コロナ自警団」「自粛警察」「ワクチン警察」など過剰な行動や、
それに悩む人たちも多く見られたような気がする。

私は自己判断で既に5回目のワクチン接種を終えているが、ワクチンに
ついても接種をする、しないは個人の意思と判断に委ねられている筈なのだ。
ワクチンを接種しない人たちの声も大きく取り上げるべきだと思う。
接種派の私は両方の意見を尊重したい。

世間の同調圧力や「群れ」に属することに疑問を感じたり、嫌気が
差したとき、自分らしく生きるためにはどうすればよいのか。

平穏な生活のためにごく自然に群れに属したいと思うのは人間が持つ
本能的な欲求であり、悪いことではないという。
問題となるのはその群れが本当は属したいと望むものではないのに、
自分を偽り、自分の気持ちを抑え、へりくだってしまうような場合だと
いうこと・・・。

そうならないためには・・・
梨木香歩さんは言う・・・「自分の中にあって自分自身を見つめる目
(=ほんとうのリーダー)を意識すればよい」と。
そして「日常の生活で疑問に感じたことを見逃さず、よく考えることで
自分の中のリーダーは鍛えられ、より自分らしい決断をすることが
できるようになる」のだと。

私自身、その便利さから恩恵(?)に預かっていることは否定しないが、
一般的に、みんながスマホやタブレットを持っているから自分も持たなければ・・・と考え、購入後、スマホに時間を取られ過ぎて無意識のうちに
本来の自分を見失なったり、余計なジレンマに陥ったりして健康被害に
繋がるケースもあるようだ。
また行動制限なしの言葉と共に県民割、都民割などを利用する観光、旅行の
際の細心の注意が疎かになる・・などという結果になる人たちもいるのでは
ないだろうか。

「みんなと同じでなくてはいけない・・」から抜け出て、特別それを誇張
しなくても自分らしく生きている人もいることを考えたい。
その人たちは決して不便と感じてはおらず、むしろ心豊かなのではないかと
思うのである。

自分の周りを見れば、大小さまざまな同調圧力のようなものがたくさん
あるのでそれをすべて否定することは難しいと思う。
ただ、どんな場合でも多少難しくても同調圧力に屈する事なく、
自分自身の評価を他人に委ねる事なく生きていくことの大切さを教えられ、
自らも感じ取れるような本だった。

少ない時間を利用し、自分のやりたい事に集中して楽しんでいる人は
自分の中のもう一人の自分、「ほんとうのリーダー」との信頼関係が
強いのだろうな・・・と感心するとともに自分の中の「リーダー」も
見つけたいものだと思った。


今日の千恵子選手の『絵手紙コーナー』 
                                    (青の太文字はfumiel-shimaの一言)

みんな、多少なりとも欲張りである。それを上手く活かそう・・

「4D」男女ともにそうありたいと思う。


暫し、葉っぱを友として       色も形も香りも・・・
 

その落ち葉を躊躇い乍ら       樹や木の姿、形やその香りから
そっと踏みしめて・・        たくさんの元気をもらう     
 



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9 コメント

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Unknown (まかろん)
2022-12-13 04:30:34
shimaさん、お早うございます。
「自分のなかのリーダー」・・大切なことですよね。

私は父親から虐待を受けて育ちました。
それは暴力だけでなく、
「殴られて当然なのだ」
「自分の身を父親に対して守ることは不敬だ」
「父親のいうことは絶対で、逆らってはならない」

という考えを植え付けられました。
その意識の浸透はすさまじく、これがおかしいとかなりの年まで気づかず、気づきはじめてからも、今に至るまでにすでに17年の年月がかかっています。

もっと早く気づいていれば、もっと早くに行動を始められて、もっと違う人生が送れたはずです。

だから、私はすべての人に、
「自分のなかのリーダー」を見つける必要性を伝えたいです。

貴方は自分を守って良いのだ、ということを。
貴方はNOを言って良いのだということを。


あいにく、多くの人はその必要性に気づかないようで、寂しい思いをしています。😢


千恵子さんは、きっと「自分のなかのリーダー」をご存じだろうと思います😊

作品をつくる、ということは多かれ少なかれ、
なにかにNOを言うことだからです。
そしてなにかにYESを言うことでもあります。

その判断基準は「自分のなかのリーダー」です。


でもこんなに上手い千恵子さんでも、
「無心になってまっさらな気持ちでかく」のは難しい、とおっしゃられていて、へーっと思いました。

だったら、まだまだ先がありますね😊

千恵子さんのこれからが楽しみに思えました。


お二人とも、良い話を読ませていただきました。
どうぞ(これは4Dではない、Dですね)
ご夫婦ともども、素敵な気づきを広げていかれますように😊🌸
返信する
貴重なコメントをありがとうございます。 (fumiel-shima)
2022-12-13 09:48:40
まかろんさん、おはようございます。

今朝もまかろんさんの貴重な時間を割いていただき、コメントをありがとうございます。

「西の魔女が死んだ」をはじめ、梨木香歩さんの小説やエッセイの中の表現や情景描写に引き込まれるようにしていくつもの作品を読んできた私は今回、小説でもエッセイでもないこの「ほんとうのリーダーの・・」を読んで多くのことを感じました。

私が紹介するのもおこがましいかな?‥と思ったのですが、こうしてまかろんさんに賛同いただいたことと共に貴重な意見をいただき、記事にして本当に良かったと思います。

そして、
>私は父親から虐待を受けて育ちました。
という言葉で以前、気になっていたことが今、頭の中に大きな泡のようになって再び浮かんできました。
それは・・・
まかろんさんとの交流が始まったころ、記事を遡って読んだときに「こととばの海に涙の花を」の記事の水中の綺麗な無数の泡の写真とは大きく違う

>まかろんは虐待経験者です。
お前の人生はオレのもの、すべてをオレの人生のために捧げろ、と思って悪びれない人間を、そういう人間が何をするのか、わたしは、知っています。

という文章に「よもやあのまかろんさんが?・・」と、一種のショックを受けたからなのですが・・・

それが今、あの時のきれいな泡と共に浮かんできました。
あの写真にあったようなたくさんの泡と水中に射す幾筋もの光がまかろんさんの気持ちだったのかと・・・

私たちの世代やもう少し上の代の父親としてはそういうことがありがちだったかもしれませんね。
すみません、辛くもあり、またある面では懐かしくさえもある父親との思い出を蘇らせたくなかったのかもしれませんが・・・

まかろんさんの
>だから、私はすべての人に、「自分のなかのリーダー」を見つける必要性を伝えたいです。
・・という言葉に胸が熱くなりました。
まかろんさんの体験と言葉はきっといい物語としても活かされることでしょう。
返信する
Unknown (ユウ)
2022-12-14 20:08:29
shimaさん、こんばんは(^-^)/

まったく同感です。
梨木さんのこの本を読みたくなりました。本は心に栄養と力を与えてくれますよね。

今月は原田マハさんの「デトロイト美術館の奇跡」を読みました。実話をもとにした小説ですが、最後に涙が溢れました。

今秋、読んだのは原田マハさんの「たゆたえども沈まず」です。ゴッホと兄を支えた弟テオ、画商たちの話ですが、こちらも面白かったです。
返信する
情報を活かして・・・ (fumiel-shima)
2022-12-14 22:23:02
ユウさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
原田マハさんは著名画家をとりあげたものやアートを題材にした作品が多いそうですね。

作者は違いますが過日(7月頃)ユウさんから「静かな雨(宮下奈都)」の情報をいただき、読んで良かったと思いましたので、今回も「デトロイト美術館の奇跡」を読んでみようと思います。

ありがとうございました。
返信する
コメントありがとうございました (すず)
2022-12-15 01:19:56
全く同感です🤩
ケータイ、スマホは持たない主義ですが、その分、読書を楽しんでいますし、昔から金魚の糞は嫌いでした。 皆で楽しむことも好きですが、一人時間が何より大事で、一人でいても退屈しない、というだけ… 🤭
親友は自分自身。他人に嫉妬されても、自分が自分に嫉妬することは無く、よく頑張った!と褒めてつかわそう~となるので、精神的に充実した日々を送れています。
ご紹介された本はまだ読んだことがありませんでしたので、いつか図書館で見つけたら、借りてみます。👍
返信する
Unknown (みっちっち)
2022-12-15 07:51:03
shimaさん
おはようございま~す☀️

昨日は私のブログにコメントありがとうございました。
そして、その返信に、shimaさんのこの記事「自分の中のほんとうのリーダー」
についての感想を書いたのですが、本当はこちらにコメントをするべきでしたよね(笑)
いつもいつもありがとうございますです(笑)

何だかとても心に残って、感動したのです。

ほんとうのリーダーは自分の中にあるべきものですね。それでこそ、私は強く、楽しく生きていける❗️と思います。

そして、すずさんのコメントに、あ、私と似てる❗️と思いました。

特に、次の部分、

自分自身に対して…

(引用初め)…よく頑張った❗️褒めてつかわそう~となるので、精神的に充実した日々を送れています。(引用終り)

私も自分自身を、自分で褒めて、それをブログにも書いたりもしてます。
いいんです❗️
自分で自分を褒めていいんです❗️

いつも尊敬するすずさんと似ている私を発見して、
嬉しい朝でした☀️☀️☀️

はい、今日も元気爆発どっか~んで卓球等頑張ってきますよ~ん❗️
返信する
嬉しい朝 (fumiel-shima)
2022-12-15 08:59:33
すずさん、おはようございます。

わかってはいるつもりでも、すずさんらしい爽やかなコメントを読み、すずさんの人となりと言いますか「人間すず」を再認識、再確認できたような嬉しい気持になりました。
ありがとうございます。

「親友は自分自身」というところにすずさんの中のもう一人の自分「ほんとうのリーダー」との強烈で揺るがぬ信頼関係を感じました。

すずさんから学んだものは数多くありますが、この大切な部分を今後も継続して学んでいきたいと思っています。

あの元気で何事にも真剣なみっちっちさんからも
>『いつも尊敬するすずさんと似ている私を発見して、嬉しい朝でした☀️☀️☀️』
というコメントがありました。

私にとってもやはり「嬉しい朝となりました。
返信する
「我以外皆我が師」 (fumiel-shima)
2022-12-15 09:13:40
みっちっちさん、おはようございます。

私もこの記事を書きながら、すずさんが頭に浮かびました。
すずさんは私の息子と同い年ですが、すずさんからはブログの交流が始まったころから考え方や生き方、行動力もそうですが、たくさんのことを学ばせてもらいました。

そして表現方法は違っても同じような考えや行動をするみっちっちさんからも同じように・・・

自分の子供のようなお二人から日々、刺激や影響を受けて私はまだまだ自分が成長できるものだと思っています。
いくつもある(欲張りのようですが)私の信条のひとつ、「我以外皆我が師」の実践版というところでしょうか。
心身ともに、老いは年齢ではなく考え方、心の持ち方だと私もはっきりと言えると思います。
色んな垣根を払いながら「個」を大切にお互いに仲良く頑張っていきましょう。
「どっか~~~ん!」とね。
返信する
Unknown (leelin)
2022-12-15 12:56:00
こんにちわ。

梨木香歩さんは「西の魔女が死んだ」を読もうと思って未だに読んでないんですが、今回紹介していただいた本も読みたくなりました。
今度、図書館で探してみようと思います。

私も息子も、原因は違いますがストレスから心の病になり今も心療内科に通っています。
もうだいぶ良くなってきてますが、勝手に薬をやめるわけにもいかず、薬飲んで調子がいいならまぁ、それでいいかと気楽に考えてます。

私も息子も、本当の自分の心の声を無視して、本当は嫌なのに嫌だと言えなかった心の弱さがこういう病気を引き起こした原因の一つかなと思います。

心の声を大切に、嫌だと言える勇気を持つことの大切さを、日記を読ませていただいて強く感じます。

自分らしく楽しく明るく毎日を暮らしていきたいです。

追伸

前回のコメントで、多治見の昔話など、以前描いた漫画もありますのでまた投稿したいと思います。
fumiel-shimaさんのコメントでまた地元の歴史や昔話など探す楽しみができました。感謝です。
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