山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

374:70歳

2021-01-15 | 新・知だらけの学習塾
374:70歳
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
70歳のお祝いを」古希」というのは、誰もがご存知だと思います。もう一つ「従心」(じゅうしん)という言い方があります。孔子の言葉で、思うままに行動しても道徳から外れることのない年齢という意味です。私は「古い」という字をあてるよりも、「従心」の方を好みます。

ちなみに昔の古希は数え歳で祝っていました。数え歳は生まれた時を1歳と数え、正月ごとに年齢が増えるものです。ただし今では満年齢で祝うようになっています。ですから昔のように69歳が古希ではありません。
山本藤光2018.05.15


「12321」ってなんだ?

2021-01-15 | 妙に知(明日)の日記
「12321」ってなんだ?
■むかし、こんなことを書いています。「知だらけの学習塾」の5回目の文章です。このコーナーはすでに350回超まで続いています。読んでいただくうえでの、原点になっているのが以下の文章です。
山本藤光2021.01.15
005:人生とは何か
――第1章:人生
人生を考えるとき、悲喜こもごものなかに出現するのが、次の数字です。何の数字か、わかりますか?

12321

活字から目を上げて、考えてみてください。

「ギリシア神話」のなかに、「423」という数字が出てきます。塾長の「12321」は、この数字からヒントを得ました。「ギリシア神話」の一節を、紹介させていただきます。

――朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足になるものは何か?

この問いは、クイズの定番になっています。ほとんどの人は、答えられると思います。ただし、種明かしの部分で、間違った解説をする人が多いのが現状です。実は塾長も、誤解していました。
「ギリシア神話」に出てくる謎かけであることは、承知していました。
正しいストーリーを、引用しておきたいと思います。

――女面で獅子の身体をもち、翼のある怪物で、ピーキオン山の上に坐り、一つの声をもち、四足、二足、三足になるものは何か(または、二人の姉妹で、一方が他方を生み、また反対に他方がいま一つの方を生むものは何か)という謎をテーバイ人にかけ、これを解くことができないものを取って食った。(高津春繁『ギリシア神話』岩波新書P138より)

この謎かけ部分は、本によって微妙に違います。詳細については、「山本藤光の文庫で読む500+α」の串田孫一『ギリシア神話』(ちくま文庫)で触れています。

さて「12321」は、何かに戻りましょう。
最初の1は独身時代。次の2は結婚後の夫婦の生活。3は子供ができた家族の時代。3の後の2は子供が独立して家を離れ、夫婦2人に戻ったとき。そして最後の1は、伴侶を失ったときを意味しています。

「123」までの人生は、バラ色に輝いています。しかしやがて、下りの「321」のときが訪れます。ここをしっかりと想定しておかなければ、人生は味気のないものになってしまいます。「知だらけの学習塾」は、下りの「321」にフォーカスをあてています。