山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

「12321」ってなんだ?

2021-01-15 | 妙に知(明日)の日記
「12321」ってなんだ?
■むかし、こんなことを書いています。「知だらけの学習塾」の5回目の文章です。このコーナーはすでに350回超まで続いています。読んでいただくうえでの、原点になっているのが以下の文章です。
山本藤光2021.01.15
005:人生とは何か
――第1章:人生
人生を考えるとき、悲喜こもごものなかに出現するのが、次の数字です。何の数字か、わかりますか?

12321

活字から目を上げて、考えてみてください。

「ギリシア神話」のなかに、「423」という数字が出てきます。塾長の「12321」は、この数字からヒントを得ました。「ギリシア神話」の一節を、紹介させていただきます。

――朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足になるものは何か?

この問いは、クイズの定番になっています。ほとんどの人は、答えられると思います。ただし、種明かしの部分で、間違った解説をする人が多いのが現状です。実は塾長も、誤解していました。
「ギリシア神話」に出てくる謎かけであることは、承知していました。
正しいストーリーを、引用しておきたいと思います。

――女面で獅子の身体をもち、翼のある怪物で、ピーキオン山の上に坐り、一つの声をもち、四足、二足、三足になるものは何か(または、二人の姉妹で、一方が他方を生み、また反対に他方がいま一つの方を生むものは何か)という謎をテーバイ人にかけ、これを解くことができないものを取って食った。(高津春繁『ギリシア神話』岩波新書P138より)

この謎かけ部分は、本によって微妙に違います。詳細については、「山本藤光の文庫で読む500+α」の串田孫一『ギリシア神話』(ちくま文庫)で触れています。

さて「12321」は、何かに戻りましょう。
最初の1は独身時代。次の2は結婚後の夫婦の生活。3は子供ができた家族の時代。3の後の2は子供が独立して家を離れ、夫婦2人に戻ったとき。そして最後の1は、伴侶を失ったときを意味しています。

「123」までの人生は、バラ色に輝いています。しかしやがて、下りの「321」のときが訪れます。ここをしっかりと想定しておかなければ、人生は味気のないものになってしまいます。「知だらけの学習塾」は、下りの「321」にフォーカスをあてています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿