山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

377:なしくずし

2021-01-18 | 新・知だらけの学習塾
377:なしくずし
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
「なしくずし」に、どんな漢字をあてはめますか。私はずっと「無し」だと思っていました。「日本語語源辞典」を読んでいて、驚いてしまいました。
「済し崩し」とあったのです。解説を紹介させていただきます。

――「済(な)す」は返済する意。謝金を少しずつ返してゆくということから。

この意味にも驚きました。「なかったことにする」というニュアンスは、まったくないのです。もちろん「うやむやにする」という意味もありません。
山本藤光2018.03.17


坪内祐三『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』文庫に

2021-01-18 | 妙に知(明日)の日記
坪内祐三『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』文庫に
■日本のマスコミとしては珍しく、ヤフーニュースが次のような主張をしていました。「一つの大きなテーマに対して二つの対立する意見があれば、メディアの任務としてはまず両方の主張を報じるのが基本だろう。―そのとおりなのですが、テレビも新聞も、本当のニュースは載せません。情けないマスゴミに成り下がっています。特にNHK、朝日新聞、毎日新聞。■坪内祐三の『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』が今度、講談社文芸文庫になりました。以前は新潮文庫としてでていました。しかし入手しにくかったので、ぜひこれを機会に読んでみてください。2700円+税と高価な文庫ですが、読み応えは満点です。漱石や子規の時代を切り取った、重厚な文芸時評です。坪内祐三は若くして亡くなり、「本の雑誌」からは特集号もでています。ちなみに私は、『一九七二』(文春文庫)を推薦しています。
山本藤光2021.01.18