山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

『21世紀版 少年少女古典文学館』がいい

2019-04-02 | のほほんのほんの本
『21世紀版 少年少女古典文学館』がいい
『21世紀版 少年少女古典文学館』(全25巻、講談社)は、全巻読破を目指している全集です。少年少女向けなので肩がこらず、寝転がりながら読むことができます。古典はちょっとな、というかたにはお勧めです。ただし古書店でなければ手に入らないと思います。読んで見たい古典を何か一冊入手してみてください。古典が楽しくなります。
山本藤光2019.04.02

041cut:体験同行のはじまり

2019-04-02 | 完全版シナリオ「ビリーの挑戦」
041cut:体験同行のはじまり
――Scene06:SSTの研修
影野小枝 大宮営業所に関根さんをリーダーとして、海老原さんと横瀬さんが体験同行に行っています。五十嵐所長との打ち合わせがはじまりました。
関根 あらかじめお願いしている、3名のMRは待機していますよね。これから面談をして、1週間のアクションプランを作成します。所長には同行が終了した時点で、MRのヒアリングをお願いします。同行して良かった点と悪かった点を、正直に聞き取ってください。
五十嵐 海老原くんと横瀬くんは元MRだったから、同行をした体験がないんだよね。どんなトレーニングをしてきたんだい?
横瀬 同行前の10分間面談のポイントでは、MRに本日の成果をいかに具体的に思い描かせるかが重要。強制はしませんが「朝書き日報」の威力を伝えるつもりです。同行時にやってはいけないことと、やるべきことは、このハンドブックの中にあります。MRに考えさせる、MRから聞き取るの基本テクニックは、ロープレでさんざんやってきました。
五十嵐 完璧じゃないの。ぼくもついていって、様子を見させてもらいたいくらいだ。
海老原 でもやっぱり初めての同行なので、不安です。
関根 MRの立場になってやるのだから、昨日までMRだったきみの方が、条件的には適している。

影野小枝 体験同行を終えた2人に感想を聞いてあります。
横瀬 ダメだなと思って、つい口をはさみたくなります。車に戻ってから、さっきの場面を再現してロープレを繰り返しました。
海老原 ドクターとすれ違っても、頭を下げるだけなんですね。名前を聞いても、知らないといいます。薬事審議会の先生を質問しても知りません。圧倒的に情報不足なので、情報の集め方を指導しました。これをやれとの命令はタブーになっているので、情報収集のメリットを理解させるのが大変でした。

(ご飯を)よそう

2019-04-02 | 知育タンスの引き出し
(ご飯を)よそう
礼服に身を装(よそ)おう、という言葉があります。この「装おう」は、「ご飯をよそう」と同義語です。漢字では「ご飯を装う」と書きます。

――「装う」は、したくをする、取りそろえて準備をする、つくろう意味で、つくろう、飾る、または風情を添えるという意味である。(『語源』青春出版社文庫)

「ご飯を装う」は「平家物語」にも登場しているようです。日本人の美意識が感じられる表現ですね。「ごはんをよそう」が、こんなに美しい漢字だとは「予想」していませんでした。
山本藤光2019.04.02

332:成果の思い描き

2019-04-02 | 小説「町おこしの賦」
332:成果の思い描き
斉藤貢事務局長は、縦割りの町民窓口を廃止した。相談に訪れる町民の、たらい回しを撲滅することが目的だった。町民の相談が三つの窓口にまたがっている場合は、職員が職場を回って解決するように改めたのである。
 町民は番号カードを受け取り、呼ばれたら総合窓口へ行く。町民はそこで、座って待っていればいい。職員が動き回って、書類を整えてくれるのである。
この制度改革は、町民にメリットをもたらしただけではない。職員同士もお互いの仕事を理解し合い、所内の意思疎通もスムーズになった。

 事務局のフロアは、窓際に課長席が並んでいる。それぞれの席の間に、新たにパティションが置かれた。そこには、ホワイトボードが吊り下げられた。職員は毎朝、本日の仕事の最大の成果を、書くことが義務づけられた。
 課長たちは部下の記入した目指す今日の成果を見ながら、部下の仕事振りを見守るようになった。それにより、課長たちは時々席を立ち、部下の仕事の進捗状況を確認することができる。これにより、上司と部下のコミュニケーション密度は、飛躍的に向上した。

 さらに成果の思い描きボードは、職員の仕事の質と量を高める効果を生んだ。これまで何となくこなしていた仕事に、めりはりがつくようになったのである。
 職員たちは退所時に、必ず成果の検証をしなければならない。赤のマジックで、〇か×印をつけて一日を終えるのである。
従前の仕事はおそらく○も×もつけられない、△だらけだったのだろう。斉藤は恭二から指導を受けた、毎朝成果を思い描いてから仕事を始めることの威力を実感していた。

 二つの局は、競い合うように業務の改善を進めた。二つの局に共通しているのは、町民目線で考えるということであった。

新元号は「令和」に

2019-04-02 | 妙に知(明日)の日記
新元号は「令和」に
令和。新元号が発表になりました。まだ一発変換できない漢字です。出典が「万葉集」と聞いて、さっそく「万葉集」を引っ張り出しました。しかし私の5冊の蔵書では該当部分が発見できず、「ニコニコ大百科」で検索しました。

――令和の出典は、万葉集巻五の「梅花の歌三十二首、并せて序」にある以下の文章である。
于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。
(書き下し)時、初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。

まだよそよそしいのですが、すてきな年号だと思います。
山本藤光2019.04.02