奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2170)

2022-08-02 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「人間であることをやめるな(半藤一利著・講談社2021.4刊)」を読んだ。半藤一利(はんどうかずとし1930~2021.1)氏は、東大卒、文藝春秋入社、編集長/専務を務めた。退任後、作家活動に入り/著書多数/昭和史研究の歴史探偵として知られた。--------

この本「人間であることをやめるな」の目次は次の通り。“墨子と龍馬と”、“明治の将星のリアリズム”、“石橋湛山と言論の自由”、“昭和天皇の懊悩と歴史探偵の眼”、“人間であることをやめるな”---------

この本「人間であることをやめるな」の内容紹介文は次の通り。今の日本は/天上大風/即ち物凄い勢いで荒々しく吹きまくる嵐の真っ只中にある。解決する道は中々見付からない。中国がどうの/北朝鮮がどうの/ということではなく/日本国そのものが大転換期/解体しつつある/先行きは不安ばかり/と云っても良い。そうした/行き止まりの時に/日本人は/特に若い人たちは/どう生きたら良いのか。明日に光明を持てない/行き止まりであればある程/物事をきちんと考え/真面目に/自分の為すべきことを/困りつつ/ウンウンと唸(うな)ってやり続けながら/“君たちは人間であることを止めないで生きなさい”、と。半藤一利氏が生涯の最期まで訴え続けたこと/それは“歴史に学べ”と云うことでした。---------

戦後昭和の知性の持ち主/半藤一利氏が物した数多くの文章や講演から/そのエッセンスを文藝春秋編集部が集約し出版した本である。ある種寄せ集めではあるが/とても興味深い内容ばかりだ。山本五十六に絡む断簡は/半藤一利氏の長岡中学の同窓であることから幾分/贔屓(ひいき)している感があった/其れもまた良し。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする