奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1170)

2019-11-06 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「なぜイヤな記憶は消えないのか(榎本博明著・角川新書2019刊)」を読んだ。榎本博明(えのもとひろあき1955生れ)氏は、東大(教育心理学科)卒、東芝、都立大大学院(心理学専攻)博士課程中退、カリフォルニア大学客員研究員、阪大助教授を経て、現在は、MP人間科学研究所代表を務めている。------

「なぜイヤな記憶は消えないのか」では、イヤならばその記憶を消せばよいと教えてくれている。そのままにしておけば“うつ病”に罹(かか)るのが“落ち(おち)”だと脅(おど)かしてもいる。ではどのようにしてイヤな記憶を消し去るのかと誰しも思うが、その上手な方法が易しい説明でくどいくらいに親切に解説されている。もっと短くても良いとも思うくらいに同じ内容を繰り返し述べている。-----

章立ては次のとおりである。“記憶を制する者は人生を制する”、“そのままの自分でいいわけがない”、“記憶は今の自分を映し出す”、“前向きになるための記憶健康法”、“心のエネルギーが湧いてくる記憶”、“記憶の貯蓄と記憶の塗り替え”-----

人生を肯定的に振り返られるようになるには自分の良いエピソード記憶を想い出して、自分は良い人生を辿って来たというふうに、自分で自分を洗脳すれば良いと云うのだ。成功している人でもずっと幸運であったわけではなく数々の試練を乗り越えてきているのであり、躓(つまづ)いてばかりいて、ポジティブに捉えられなければ沈み込むばかり、人生は好転しないというのだ。決して“脳天気(ノー天気)”ではダメで、バカでは当然もっとダメのようだ。だから努力出来ない様な人間は勿論論外なのである。-----

私たちが生きているのは、“事実の世界”ではなく、“意味の世界”なのだと言っている。“意味の世界”はエピソード記憶の集積であるのだから、そこに手を入れて、良いものを取捨選択すれば良いと書いている。

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