炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

丹田呼吸法の効きめ

2008-01-23 11:25:29 | Weblog
 歩くことの効きめと題して、前に「お話し」をした。
歩くことと全く異なる座禅では、まず呼吸法から始まる。丹田呼吸法である。深く息を吸い込み、下腹部の力を使ってゆっくりと息をはき出す。
  試してみよう。何となく頭がスッキリとする筈である。
 もしも頭かスッキリすることはないというならば、この「お話し」は終わりとしてもよい。
 
 丹田呼吸法についてインターネット検索すると健康増進に良いことが書かれている。免疫効果もあるという。
 私が丹田呼吸法についてつきあいだしたのは、五木寛之著の「元気」からである。五木寛之は、寝床の中で座禅をするという。くわしく読むと寝床の中で丹田呼吸を行うのだそうである。脳波にすこしばかり興味を持っていて、後輩から様々なことを教えてもらっている。座禅は、丹田呼吸から始める。やがて瞑想とともに三昧の境地に達すると脳波はアルファ波が活発にでるようになるそうである。
 無我の境である。ここで瞑想と書いたが、瞑目ともいう。
 聞くところによると瞑想とは無思の状態、すなわち何も考えないことだそうで、「何も考えない」と脳の活動はアルファ波で満たされる。どうしてなのか生理学的には、よくわかっていないという。
 座禅は苦手なので、五木寛之のバーチャルな弟子として丹田呼吸法のみに関心を持つことにした。寝床の中に限らず、これは「いつでもどこでも」実施できる。満員電車の中でもいい。ただし佳境に入ると、深呼吸と共に腹内部の気体も無思のまま放出することがあり公害を引き起こす可能性があるので、注意しなければならない。無思の状態で注意はありえないかもしれないが。

 さて丹田呼吸法については、インターネットでも広く書かれているように、健康増進さらには免疫体質への改善にいいという。しかし何故そうなのかということまで書かれていない。なぜいいのかと素朴な疑問を持つ。
 そこで「歩くことの効き目」に述べたリンパ節をここでも持ち出そう。もしも私が生理学の専門家ならば、この「お話し」は「仮説」といえるかも知れないが、そこまではおこがましくて云えない。あくまで「お話し」としておこう。
 疑問の答えは、「リンパ節の中に貯められている免疫物質を豊富に含むリンパ液を体内くまなく伝搬させるためのポンプ機能を丹田呼吸法によって意識的に実施するから」とお話しておこう。
 先般、朝から関節の節々が重くなり、痛みをともなうことから明らかに風邪の前兆である。思いなしか発熱もある。そこで床に伏し、伏したまま丹田呼吸法を試みた。翌日になって風邪は消えていた。薬は一切用いなかった。
 風邪の前兆にあたり、薬の代わりに丹田呼吸法を試みてはどうだろうか。お医者さまのところに行かなくてもいいとまでは言わない。

 「風邪は万病のもと」という諺があることを忘れてはならないこともこの「お話し」のおしまいにつけておくことにする。
(脳)