炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

ガンモドキ

2008-01-11 09:57:57 | Weblog
 これはある知人のお話しである。
 彼がニューヨークの支店でしばらく逗留勤務したとき、先輩から「日常米語のしやべり方」という小冊子をもらったそうである。その中に公共バスに乗り、自分の降りたい停留所に近づいたときには、「アゲトーフ」と叫べばよいと書かれていた。つまり “I will get off”のことで、日本人が下手に英語をしゃべるより、日常米語に近い。

 かの友人、ある日ある時、バスに乗った。さて降りたいバス・ストップに近づいた。ところが、なんと言えばよいか忘れた。なんだか豆腐のイメージはあるがいまいち正確に想い出せない。だんだん降りたい場所に近くなる。
 あせる。
 せっぱ詰まって「ガンモドキ」と叫ぶ。バスの運転手はびっくりして急停車したそうである。彼はニコニコしながら「サンキュー」といって降りた。運転手はけげんな顔をしていたという。知人は運転手が「ガンモドキ」をどのように解釈したのかナゾだと語ってくれた。私もわからない。
 どなたか解釈いただけないだろうか。
(応)