テンコ’s 週末通信 チーズとチーズなケーキを求めて  ときどき寄り道して美味しいもの

*チーズなケーキの定義:クリームチーズ以外の チーズの風味をちゃんと出してるケーキ

ニホンミツバチのハチミツ

2012-11-21 | はちみつ
地方のおみやげで、何かほしい?とたずねられたら
「ニホンミツバチのハチミツ」と答えている。
みんな「えっ?」って顔して、いまだにもらったことないんだけど・・・

    この話、きっと長くなりますけど、聞きます? 



                          
                          淡路島のニホンミツバチ蜜 1


ハチミツ全般に大好きなのだが、特に好きなのが「ニホンミツバチのハチミツ」
ニホンミツバチは、日本固有の野生のミツバチ。

市販されているハチミツは、ほとんど“セイヨウミツバチ”が集めた蜜。
セイヨウミツバチは家畜として輸入されたもので、ひとつの種類の花からだけ
せっせと蜜を集めてくる優秀な習性がある。
だから、“アカシヤ”や “菜の花”などという単一のハチミツができあがる。
販売価格も、いろんな花の蜜が混じったものより高く売れる。

一方、ニホンミツバチは野生種なので、デリケートでわがまま。
みんな、勝手に蜜を集めてくるから、いろんな蜜が混じった百花蜜ができあがる。

専門家の方が、「セイヨウミツバチはブロイラー・ニホンミツバチは野生のキジ」
って例えていたなあ。
養殖モノかジビエか、みたいな・・・


                          
                          淡路島のニホンミツバチ蜜 2  


そもそもハチミツは、ただの“花の蜜”ではない。
花の蜜が、蜂の体内に蓄えられ、通過する間に、蜂の体内酵素によって
ハチミツ独特の風味が形成される。
つまり、蜂の種類がちがえば、風味も変わる。

ニホンミツバチのハチミツは、とってもおだやかな味
一般的なハチミツにありがちな、ツンとした刺激味がない。
たよりないくらい、やさしい味。
きっと、ニホンミツバチの体内酵素の方が、おだやかなのだろう。
ハチミツが苦手な人でも、食べられると思う。
どんな食べ物も受け付けなくなったガン患者が、ニホンミツバチのハチミツだけは
口にできたという話があるくらい!

                          
                          福島でみつけたニホンミツバチ蜜


ニホンミツバチのハチミツの流通量は、ほんの0.5%程度にすぎないが、
幻の品ではない。 ネットにも出てるし。
気をつけて見てると、思わぬところで売ってたりする。
道の駅、物産展、フツーのコーヒーショップに置いてたり・・・
ほとんどが個人レベルで、趣味で採蜜して販売している場合もある。



今年も和歌山から、ニホンミツバチのハチミツを送ってもらった

紀州藩は、江戸時代から養蜂が盛んだったところ。
セイヨウミツバチが輸入される明治時代以前のことだから、当然ニホンミツバチによるもの。

いろんな花から蜜を集めてくるので、毎年味が変わる。
それもまた、楽しい



   那須 今牧場のフレッシュチーズと和歌山のニホンミツバチ蜜

大好きな組み合わせは、おいしい国産フレッシュチーズに
ニホンミツバチのハチミツをたっぷりかけて食べること

おだやかだが力強いミルクの風味の国産チーズと
やさしく素材を引き立てるニホンミツバチ蜜
やはり、テロワールの融合はすばらしい







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