12月9日(金)の夜に北とぴあのさくらホールで、リュリのオペラ「アルミード」をを見る。6時開演で、途中20分の休憩があり、終演は9時。25年ぐらい前から北とぴあでは、寺神戸率いる古楽オーケストラのレ・ボレアードによるバロック・オペラが上演されているが、今回もその一環で、舞台奥でオケが演奏し、手前で歌手が簡単な衣装と演出で演じる「セミ・ステージ形式」での上演。普段見慣れない古楽器を使った音色を聞ける。また、バロック・ダンスが入るのも楽しみだ。
何しろ、リュリの17世紀のオペラなので、キノーの台本も古色蒼然としたもので、「栄光」「英知」「憎しみ」などが擬人化して登場し、物語る。こうした話の運びに慣れていない現代人は、なかなか話に入り込みにくい感じもある。物語は、第一次十字軍の遠征時のエルサレムあたりの話で、十字軍兵士と、ダマスカスで魔法を使うアルミードの恋物語。アルミードは、相手に恋をしてしまうが、「愛」を振り切り、「憎しみ」で相手を殺すことが出来るかという心理的な葛藤が描かれる。
フランス語の語りをそのまま歌にしたような曲が大半で、単調というか、同じような曲が続き少し退屈するが、途中で飽きないようにオーケストラが途中で舞曲を演奏してバロックダンスを見せる。昔はフランスで豪華絢爛に上演されたのだろうが、今の貧しい日本では、かなりしょぼい上演だ。せめて十字軍のキリスト教徒と、イスラム側の衣装やムードに差をつけてほしいのだが、そこの区別がないので、見ていて面白くない。
主役の二人の歌手と、バロックダンスの3人をフランスから呼んでいるので、歌や踊りはそれなりになっているが、演出(ポーランド出身の振付家)は、感心しなかった。特に衣装と照明(日本スタッフ)は、良くない。日本人歌手はそれなりの水準で、小さなホールだし、歌うときの伴奏は通奏低音楽器だけなので、声もよく聞こえた。
会場の北とぴあのホール運営はお粗末そのもの。入場時に一人ひとり手首検温をしているが、測定器が2台しかないらしく、入り口で長蛇の列ができるだけでなく混雑し、事故でも起きかねない状況。そんな「密」な状態を作っているのに、なぜか退場時だけは「分散退場」などをまだやっている。典型的なお役所仕事だ。おまけにトイレは長蛇の列で、会場内の温度管理もなっていなく、やたらと暑く閉口した。
帰りはいつものスペインバルで軽い食事。トルティージャ、生ハム、ネギのソテー、ブイヤベースなど。
何しろ、リュリの17世紀のオペラなので、キノーの台本も古色蒼然としたもので、「栄光」「英知」「憎しみ」などが擬人化して登場し、物語る。こうした話の運びに慣れていない現代人は、なかなか話に入り込みにくい感じもある。物語は、第一次十字軍の遠征時のエルサレムあたりの話で、十字軍兵士と、ダマスカスで魔法を使うアルミードの恋物語。アルミードは、相手に恋をしてしまうが、「愛」を振り切り、「憎しみ」で相手を殺すことが出来るかという心理的な葛藤が描かれる。
フランス語の語りをそのまま歌にしたような曲が大半で、単調というか、同じような曲が続き少し退屈するが、途中で飽きないようにオーケストラが途中で舞曲を演奏してバロックダンスを見せる。昔はフランスで豪華絢爛に上演されたのだろうが、今の貧しい日本では、かなりしょぼい上演だ。せめて十字軍のキリスト教徒と、イスラム側の衣装やムードに差をつけてほしいのだが、そこの区別がないので、見ていて面白くない。
主役の二人の歌手と、バロックダンスの3人をフランスから呼んでいるので、歌や踊りはそれなりになっているが、演出(ポーランド出身の振付家)は、感心しなかった。特に衣装と照明(日本スタッフ)は、良くない。日本人歌手はそれなりの水準で、小さなホールだし、歌うときの伴奏は通奏低音楽器だけなので、声もよく聞こえた。
会場の北とぴあのホール運営はお粗末そのもの。入場時に一人ひとり手首検温をしているが、測定器が2台しかないらしく、入り口で長蛇の列ができるだけでなく混雑し、事故でも起きかねない状況。そんな「密」な状態を作っているのに、なぜか退場時だけは「分散退場」などをまだやっている。典型的なお役所仕事だ。おまけにトイレは長蛇の列で、会場内の温度管理もなっていなく、やたらと暑く閉口した。
帰りはいつものスペインバルで軽い食事。トルティージャ、生ハム、ネギのソテー、ブイヤベースなど。