幼い頃、キャンディーズが好きで、
雑誌の付録についていたポスター、
淡いラベンダー色のドレスを着た3人が、
花の妖精のようにして映っているそれを、
なんて、可愛いんだろうって、
ずぅーっと、うっとり眺めていたの
まるで、眺めていれば、
その中に入り込めるような感じで・・・
それから、何か頑張りが必要なたび、
そのポスターを思い浮かべた
たとえば、
冬の朝起きがつらいときとか、
ピアノのレッスンに行きたくないときとか、
あの可愛らしい図をイメージするの
そしたら、思い切って動く瞬発力が湧いてきたんだ
たぶん、きっと、
愛らしさや美しさが放つ何かと、
自分が放つ何かを、
同化させたかったんじゃないかと思う
「あんなふうに可愛くなりたい」っていうのとちょっとニュアンスが違って、
あの可愛らしさと同じ世界に住んでいたいって思ったんだ
あのポスター、今でも家にあるかしら?
あ、今、ふと、つながった
ボストン美術館に行ったとき、
モネの「睡蓮」の絵の前で、
私、何時間も、座っていたんだけど、
あのラベンダー色は、
あのキャンディーズのドレスと同じ色合いだった!
子どもでも大人でも、
美しさには、呆然とさせられ、かつ、突き動かされる
ナルニアで、
氷の女王に魅せられたあの男の子のようにね
(え?あれはお菓子に、だっけか?)