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花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

今、アオイ科の花(5)

2023-08-17 | 植物 花

「ハイビスカス」の花です、種類も多く、学名も Hibiscus Hybrids となっています。

定義として、アオイ科、フヨウ属に含まれる植物の総称とか、この中の幾つかを英語の   Hibiscus

「ハイビスカス」と呼ぶとのこと、其の「ハイビスカス」の別名に「ブッソウゲ」<仏桑花>

「リュウキュウムクゲ」<琉球槿>の名前が、付いています、学名   Hibiscus rosa-sinensis  

 

夏のアオイ科の代表「ハイビスカス」を窓にしました、緑色の葉をバックに、極暑に負けず、活き活きとしてます。

今日のアオイ科の花は、「ローゼル」、「ラパテラ」の花です。

<「ローゼル」>

「ハイビスカス」や「オクラ」の仲間で、花の姿も似ています。

ピンクや白色の花の中心が、赤褐色で鮮やかです、一日花ですが、次々と開花するので充分愉しめます。

花径は、10Cm位、花弁は、5枚、暗赤色の茎の色と緑の葉の色の対比を愛でます。

花は、殆ど終り、紅紫色の実を結びました、白色の実の生る種類も有ります。

花や果実は、ハイビスカスティー、ジャム、ゼリーに利用、生食もできます、酸っぱい味です。

多数のレシピが、ネット上に載っていました。

アオイ科、フヨウ属、一年草(多年草)、学名  Hibiscus sabdariffa 、英名  Roselle、Jelly okra

Jamaica red sorrel、Indian red sorrel 等々

「ローゼル」の名前は、「薔薇」の花に似ているからとのことです。

アフリカ原産、別名 「ロゼリ草」、「レモネードブッシュ」、「フロリダ グランベリー」、「ソレル」等々


 

花期は、初冬の頃迄ですが、花後には、暗赤色に熟した艶の有る果実が稔ります、夏の頃に開花したものも在り

此の時期に、赤い果実(苞が苞が肥大したもの)が着いて輝きます。

開花期が、初冬の頃迄ですが、夏に咲いた花も視られ、花と果実を同時に鑑賞るる事が出来ます。

花後には、暗赤色に熟した艶の有る果実が稔ります、白色の果実も有ります。

 

次は、「タチアオイ」(立葵)に似た花を咲かせる「ハナアオイ」(花葵)

=「ラパテラ・タリマストリス」にしました。

<「ハナアオイ」>

「タチアオイ」の別名とした説明がありましたが、別の花で草丈、花の色等違いが有ります。

「タチアオイ」が、草丈90~200CM、花径 5~10CM、花色が、ピンク、青紫、赤、黄、白、黒色

と豊富なのに対して、「ハナアオイ」は、草丈40~150CMと低く

花色も白、ピンクと少ないのです、亦、前者が、多年草に対して後者は、一年草の違いが、有ります。

アオイ科、ハナアオイ属、非耐寒性一年草、南ヨーロッパ、地中海沿岸原産、学名  Lavatera trimestris

英名   Annual mallow、Rose mallow 、Queen mallow



今、アオイ科の花(4)

2023-08-14 | 植物 花

今日のアオイ科の花は、「オクラ」、「ワタ」、「トロロアオイ」の花です。

白や黄色の透き通る様な花びらが、夏の風を受けて、はためきます。

「オクラ」

緑色や赤色で、5cm 位の先が尖った五列の稜を持った実は、野菜として知るところです。

”オクラ レシピ” も多く、栄養も豊富だとか

花は、以下に載せる「ワタ」や「トロロアオイ」の花に似ています。

早朝に開花して、昼頃には萎んでしまう謂わば、”半日花” です。

30cm位の大きな葉は、3~5裂した掌状の葉です。

アオイ科、トロロアオイ属、アフリカ エチオピア原産、非耐寒性一年草

学名 Abelmoschus esculentus 、英名 Okura 、Lady's finger 、別名「アメリカネリ」

「オカレンコン」(丘蓮根)・ ・ ・ 実の断面が、「蓮根」に似ているから




次のアオイ科の花は、「ワタ / 綿」 の花です。

<「ワタ」>

「ハイビスカス」の花に似ています、淡く黄色い花の中心が、赤黒い輪の模様が着きます。

一日花で、葉は、掌状で3~7裂します。

花後、種子に密生して着いた毛(コットンボール)が、繊維の<綿>になるわけです。

「メン」、「綿」(ワタ)呼び名ですが、「メン」は、中国語<Main>発音するからとか

「綿」(ワタ)は、<ハラワタ >の< ワタ>からで、コットンボール(Cotton Ball)の形が

大腸や小腸に喩えたからと言われています。

アオイ科、ワタ属、多年(一年草)、熱帯アジア原産、学名    Gossypium arboreum 

英名   Tree cotton、 Cotton plant、Cotton、別名「コットン」

花後、実が熟して綿毛が溢れ出ます。

 

 「トロロアオイ」も似た花を咲かせます、特に、前回で載せた「オクラ」にソックリで区別するのに苦労します。

別名も「花オクラ」の名前が、付くほどです。

<「トロロアオイ」>

判別する簡単な目安として、「トロロアオイ」の花は、「オクラ」の花より約倍大きく(葯15cm位)で

平開します、「オクラ」は、花弁が、少し角度を付けた開き方をします。

花の底部が、暗紫色なのも「オクラ」に似ています。

「トロロアオイ」の葉は、掌状で5から9裂の深い切り込みが有り、細長い葉ですが

「アオイ」の葉は、切り込みが浅く3から5裂します、葉の幅が広い違いが有ります。

実も前者が、短い実に対して、後者の実は、細長い違いが、特徴です。

根からネバネバの液が採れるので、<トロロ>の名前が付いた由

アオイ科、トロロアオイ属、非耐寒性多年草(一年草)、中国原産、学名 Abelmoschus manihot

英名 Aibika 、別名「オウショッキ」(黄蜀葵)、「クサダモ」



色鮮やかな「ベニバナトロロアオイ」(紅花とろろ葵)Albelmoshus moshatus spp.taberosus

別名「アカバナワタ」(赤花綿)は、前回ののせました。

以上3種、似た様な花を咲かせるので、判別が、難しいのですが、葉の形に、各々の特徴が

左から「オクラ」、「ワタ」、「トロロアオイ」の葉

「オクラ」と「トロロアオイ」は、実も似ていますが、

「オクラ」の方の実は、細長くて ”女性の指” の喩えの通りスンナリしています。

「トロロアオイ」の実は、ズングリとした ”坊主頭” です。


今、アオイ科の花(3)

2023-08-12 | 植物 花

今日のアオイ科の花は、「ヤノネボンテンカ」と「アニソドンテア」です。

何れも樹木花ですが、アオイかの花の特徴を侍しています。

「ヤノネボンテンカ」(矢の根梵天花)もアオイ科の花です。

<「ヤノネボンテンカ  /  矢の根梵天花)>

「ムクゲ」、「アメリカフヨウ」の花に似ていますが、花径4cm 位のより小型の花です。

葉の形が、鏃(矢の根/やじり)の様な形から<矢の根の様な葉の形をした「ボンテンカ」>からの命名とか

白い色の花の中心が、赤色でコントラストがクッキリした花です。

中心から一段上に伸びた雌蘂の先端が、下に曲がり花粉を着けて、自家受粉します。

アオイ科、ヤノネボンテンカ(パボニア)属、草木性常緑小低木、南アメリカ原産

学名   Pavonia hastata、英名    Pavonia、pale pavonia

別名 「タカサゴフヨウ」(高砂芙蓉)

”ヤノネ”  の名前の由来の葉の形、’矢の根” = 鏃、矢尻(ヤジリ)に似ているからとか

下図は、名前の由来の「ボンテンカ」(梵天花)  Urena lobata var.simuata の花に似ているからとか

確かに、花の姿は、似ていますが、葉の形が、違います、葉は掌状で、全体に毛が、生えています。

「ヤノネボンテンカ」の葉が、ヤジリ型なのとは違っています。

花径2CM位、淡いピンクの5花です。

草丈は、2M位になり、多数の分枝をします、九州、沖縄原産

<「アニソドンテア」>

夏を象徴する様な  ”小さな「タチアオイ」”  です。

葉の着け根から茎を伸ばして、先端に5弁の花を着けます、花は、一日花ですが

次々と開花するので、長い期間、愉しめます。

花径は、3cm位、草丈は、30~50cm位、と「立葵」よりは、大分、小さ目です。

主な品種は、「アニソドンテア  ”サンレモクィーン”」 Anisodontea capensis  等です。

花色は、白、ピンク、赤紫等々、葉は、深く切り個実が入る掌状です。

アオイ科、アニソドンテア属、非耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名  Anisodontea sp.

英名  African mallow 、Cape mallow 




今、アオイ科の花(2)

2023-08-11 | 植物 花

今日のアオイ科の花は、「モミジアオイ」と「ベニバナトロロアオイ」の花です、朱色が冴えます。

<「モミジアオイ」(紅葉葵)」>

「ハイビスカス」の花に似た 鮮やかな緋色の五弁の花が、輝きます。

一日花ですが、次々と咲きますので、一夏愉しめます。

「ハイビスカス」、「フヨウ」(芙蓉)、「アメリカフヨウ」、「ムクゲ」(槿)等と

同属なので、雌蕊、雄蕊が柱状に立ち上がります。

「ハイビスカス」、「フヨウ」等の花にに似ていますが、花弁が一枚一枚分離してますので

花弁と花弁の間が密着している「フヨウ」とは、違っています。

「モミジ」の葉の様な掌状葉で、3~5裂しています、「紅葉葵」の名前の由来とか

最近では、「モミジアオイ」と「アメリカフヨウ」の交雑種の

「タイタンビカス」  Haibiscus × Taitanbicus   が、出回っていますが、両者の特徴を失って、中途半端な感じがします。

茎が直立して、2M位の草丈になります、冬には、枝葉は枯れて、根茎で越冬します。

アオイ科、フヨウ(ハイビスカス)属、宿根多年草、北アメリカ原産、学名   Hibiscus coccineus

英名    Scarlet rose mallow、別名 「コウショッキ」(紅蜀葵)


 

次は、「ハイビスカス」に似て、”アジアの「ハイビスカス」”異名の「アカバナワタ」です。

<「アカバナワタ」(赤花綿)>

「オクラ」、「トロロアオイ」の仲間で、一日花ですが、此の花も、次々開花するので、充分愉しめます。

「ハイビスカス」に似た花で、花径が、10cm似もなる大きな花です。

深く五裂した掌状の葉が、「綿」の葉に似てるので「赤花綿」の名前も付いたとのこと

「トロロアオイ」の別名も付いていますが、「トロロアオイ」の花より「ワタ」の花の方が、似ています。

アオイ科、アベルモスクス(トロロアオイ)属、熱帯アジア原産、非耐寒性多年草(一年草)

学名    Abelmoschus moschatus spp. tuberosus英名   Native rosella musk okra

ハイビスカス属からアベルモスクス属に分離した由、別名「ベニバナトロロアオイ」

「アベルモスクス」、「アジアン ハイビスカス」、「サセット ハイビスカス」

「アベルモスクス」、「アジアン ハイビスカス」、「サンセット ハイビスカス」




<各画像は、クリックで拡大表示しますので、大きくしてお楽しみ下さい>


今、アオイ科の花(1)

2023-08-09 | 植物 花

<今、アオイ科の花(1)>の最初は、「アメリカフヨウ」と「ムスクマロウ」の花です。

白色の「アメリカフヨウ」の大きな花びらが、揺れます、「ハイビスカス」と見紛う程に似た花です。

<「アメリカフヨウ」>

「フヨウ」より花も葉も大きく、花径が、約30cm 位になります。

花色は、赤、ピンク、白、「ハイビスカス」の花に似ています。

此の花も一日花ですが、次々と花を咲かせるので、長い期間、愉しめます。

アオイ科、フヨウ属、耐寒性多年草、学名   Hibiscus moscheutos、英名   Swamp rose mallow

別名「クサフヨウ」(草芙蓉)



以前に載せたNHKアーカイブスからの動画です、再度、載せてみました。

 

以下は、「フヨウ」、「ムクゲ」、「スイフヨウ」の花です、仲間です。

「芙蓉」

「ハイビスカス」の仲間ですから、雄蘂の中心から雌蘂が突き出ているのが目立ちます。

一日花なので、儚いのですが、其処が見所かと思います。

花径が、15cm位で、5枚の花弁を着けます。

同属で、此の時季に咲く「ムクゲ」(木槿)が有ります、似ていて区別が、難しいのですが

「フヨウ」は、「ムクゲ」より葉が大きく、雌蘂の先端が、曲がっているので区別出来ます。

亦、前者は、枝振りが、横広がりですが、後者は、樹立する違いが有ります。

アオイ科、フヨウ属、耐寒性落葉低木、日本、中国、台湾原産、学名  Hibiscus mutabilis

英名 Cotton rose mallow別名「モクフヨウ」(木芙蓉) 

<「フヨウ」(芙蓉) Hibiscus mutabilis> アオイ科、フヨウ属

<「ムクゲ」>

<「ムクゲ」(木槿) Hibiscus syriacus 

「フヨウ」と「ムクゲ」の違いは、「フヨウ」の葉は、掌状で5裂していますが

「ムクゲ」の葉は、細長い楕円形で3裂しています。

「フヨウ」は、多く枝分かれするので、横に広がった樹形をしています、「ムクゲ」は、枝を上方に伸ばすので

直立した樹形になります、「フヨウ」が “草” の感じに対して、「ムクゲ」は、“樹木” の感じがします。

 

尚、「芙蓉」の1種に「スイフヨウ / 醉芙蓉」が、在ります、先日の記事を再掲載しました。

"素面” の 淡いピンク色から、濃いピンク色の ”酩酊”、”泥酔” の色へと変化します。

<「スイフヨウ」> 

 「芙蓉」の園芸種とされる「醉芙蓉」は、開花時期が、「芙蓉」より少し遅く咲き始めます。

「芙蓉」より葉も花も大きい違いも有ります。

八重咲きが、基本ですが、一重咲きも有り、「ヒトエスイフトウ」(一重醉芙蓉)の名前が、付いています。

朝の開花時には、白色で、ピンク、濃いピンク、赤色と変化して、夕方には、赤紫色になって、萎みます。

此の色の変化が、酔った状態に喩えた命名とか ・ ・ ・ 素面から酩酊までの顔色の変化ですか

酔いの回りが、早い物と遅い物が有って、白、ピンク、赤が混在するのも面白いものです。

アオイ科、フヨウ(ヒビスクス、ハイビスカス)属、園芸種、落葉低木、学名 Hibiscus mutabilis f.versicolor

mutabilis versicolor も ”色が変わる” 意味、変色する特徴を著わしています。

酔いの程度ですか、下図は、”素面” と ”酩酊” が、同居しています。