今日のアオイ科の花(4)には、「ローゼル」、「ムスクマロウ」、「ハナアオイ」を挙げました。
<「ローゼル」>
「ハイビスカス」や「オクラ」の仲間です、花も似ています、花径 10cm 位、花弁 5枚
暗赤色の茎が、目立ち、緑色の葉とのコントラストを愉しみます。
白やピンクの花弁の中心は、赤褐色で鮮やかです、一日花ですが、次々と開花するので楽しみです。
花や果実は、ハイビスカスティー、ジャム、ゼリーに利用、生食もできます、酸っぱい味です。
アオイ科、フヨウ属、一年草(多年草)、学名 Hibiscus sabdariffa 、英名 Roselle、Jelly okra
Jamaica red sorrel、Indian red sorrel 等々
「ローゼル」の名前は、「薔薇」の花に似ているからとのこと
アフリカ原産、別名 「ロゼリ草」、「レモネードブッシュ」、「フロリダ グランベリー」、「ソレル」等々
因みに、下図は、「ワタ」と「オクラ」の花ですが、「ローゼル」の花に似ています。
花後には、暗赤色に熟した艶の有る果実が稔ります、白色の果実も有ります。
花期が、初冬の頃迄ですが、夏の頃に開花したものも有り、花と同時に見ることができます。
ユニークな形状の果実は、萼と苞片が、肥大したもの、此の果実も緑の葉とのコントラストを愉しみます。
「ムスクマロウ」(麝香葵)も今が盛りです。
<「ムスクマロウ」>
「マロウ」の仲間には、「ゼニアオイ」Malva sylvestris subsp.mauritiana 、「ウスベニアオイ」M.sylvestris 等
馴染みのものが、多いのですが、今日は、「ムスクマロウ」にしました、草丈も低く、花も小ぶり(花径5CM)です。
花色は、白と淡いピンク、葉は、ハート型で縁に浅い切込みが、有ります。
葉に香りが、有るので、「麝香葵」の名前が、付いています。
古代から葉や花が、ハーブとして料理に利用されたとか
アオイ科、ゼニアオイ属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、学名 Malva moschata 、英名 Musk mallow
最後は、「タチアオイ」(立葵)に似た花を咲かせる「ハナアオイ」(花葵)
=「ラパテラ・タリマストリス」にしました。
<「ハナアオイ」>
「タチアオイ」の別名とした説明がありましたが、別の花で草丈、花の色等違いが有ります。
「タチアオイ」が、草丈90~200CM、花径 5~10CM、花色が、ピンク、青紫、赤、黄、白、黒色
と豊富なのに対して、「ハナアオイ」は、草丈40~150CMと低く
花色も白、ピンクと少ないのです、亦、前者が、多年草に対して後者は、一年草の違いが、有ります。
アオイ科、ハナアオイ属、非耐寒性一年草、南ヨーロッパ、地中海沿岸原産、学名 Lavatera trimestris
英名 Annual mallow、Rose mallow 、Queen mallow