花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

アオイ科の花(2)

2020-09-12 | 植物 花

アオイ科の花(2)には、「フヨウ」(芙蓉)、「アメリカフヨウ」(亜米利加芙蓉)

「スイフヨウスイフヨウ」(醉芙蓉)を挙げてみました。

 

夏、アオイ科の花は、「フヨウ」(芙蓉)からです、透き通る様な大振りの花弁が、夏を演出します。

「ハイビスカス」の仲間ですから、雄蘂の中心から雌蘂が突き出ているのが目立ちます。

一日花なので、儚いのですが、其処が見所かと思います。

花径が、15cm位で、5枚の花弁を着けます。

同属で、此の時季に咲く「ムクゲ」(木槿)が有ります、似ていて区別が、難しいのですが

「フヨウ」は、「ムクゲ」より葉が大きく、雌蘂の先端が、曲がっているので区別出来ます。

亦、前者は、枝振りが、横広がりですが、後者は、樹立する違いが有ります。

アオイ科、フヨウ属、耐寒性落葉低木、日本、中国、台湾原産、学名 Hibiscus mutabilis

英名 Cotton rose mallow

別名「モクフヨウ」(木芙蓉)・ ・ 「スイフヨウ」(水芙蓉)の名前の「蓮の花」と区別する為とか

「スイフヨウ」の名前では、最後に挙げる「醉芙蓉」が、有ります。



尚、アオイ科、フユウ属には、「フヨウ」に似た「ムクゲ」(木槿)が、有ります。

「フヨウ」と「ムクゲ」の違いは、「フヨウ」の葉は、掌状で5裂していますが

「ムクゲ」の葉は、細長い楕円形で3裂しています。

「フヨウ」は、多く枝分かれするので、横に広がった樹形をしています、「ムクゲ」は、枝を上方に伸ばすので

直立した樹形になります、「フヨウ」が “草” の感じに対して、「ムクゲ」は、“樹木” の感じがします。


次のアオイ科の花は、「アメリカフヨウ」(亜米利加芙蓉)です。

<「アメリカフヨウ」>

上に載せた「フヨウ」より花も葉も大きく、花径が、約30cm 位になります。

花色は、赤、ピンク、白、「ハイビスカス」の花に似ています。

此の花も一日花ですが、次々と花を咲かせるので、長い期間、愉しめます。

アオイ科、フヨウ属、耐寒性多年草、学名 Hibiscus moscheutos、英名 Swamp rose mallow

別名「クサフヨウ」(草芙蓉)

最後のアオイ科の花は、「スイフヨウ」(醉芙蓉)の花です。

花の色で、”酔い” の程度を計ります ・ ・ ・ 

 「芙蓉」の園芸種とされる「醉芙蓉」は、開花時期が、「芙蓉」より少し遅く咲き始めます。

「芙蓉」より葉も花も大きい違いも有ります。

八重咲きが、基本ですが、一重咲きも有り、「ヒトエスイフトウ」(一重醉芙蓉)の名前が、付いています。

朝の開花時には、白色で、ピンク、濃いピンク、赤色と変化して、夕方には、赤紫色になって、萎みます。

此の色の変化が、酔った状態に喩えた命名とか ・ ・ ・ 素面から酩酊までの顔色の変化ですか

酔いの回りが、早い物と遅い物が有って、白、ピンク、赤が混在するのも面白いものです。

アオイ科、フヨウ(ヒビスクス、ハイビスカス)属、園芸種、落葉低木、学名 Hibiscus mutabilis f.versicolor

mutabilis versicolor も ”色が変わる” 意味、変色する特徴を著わしています。

下図の花の色は、未だ素面の状態です。

 少しお酒が回ってきました。

程よい回り方です、いい気分です。

大分回ってきました、呂律も怪しげです。

 悪酔いの状態です。

酩酊、 出来上がりました。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


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