花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬、壺型の花二種

2019-03-14 | 植物 花

「ネメシア」(Nemecia ) や「ウォールフラワー」(Erysimum cheiri ) が、春の到来を告げます。

 

科名は、違いますが、形が似ている花二種を挙げてみました、「アセビ」と「エリカ・ダーリーエンシス」です。

最初は、「アセビ」(馬酔木)の花です。

”馬酔木” の名前ですが、馬が食べると毒の所為で、酔った様にフラフラになるとのことで命名された由

元来、草食動物は、此の植物を食べる習性が無いとのことで、此の馬は、空腹だったのでしょうか ・ ・ ・ 

壺型の花を多数下垂する様子は、見事な眺めです。

園芸種が多く、ピンクの花を咲かせる「アケボノアセビ」等に、人気が、有ります。

花の形は、4月頃に開花する「ドウダンツツジ」(満天星躑躅)に似ています。

ツツジ科、アセビ属、耐寒性常緑低木、日本、中国、台湾に自生、学名 Pieris japonica

別名「アシビ」、「アセボ」

「馬酔木」の園芸種に「アケボノアセビ」(曙馬酔木)が、有ります、淡いピンク色の美しい花です。

学名 Pieris japonica f.rosea、別名「ベニバナアセビ」(紅花馬酔木)



 次の ”壺型の花” は、「エリカ・ダーリエンシス」の花です。

耐寒性の有る「エリカ」は、冬に愛でる花の一つです、品種が多い「エリカ」ですが

今回は、釣鐘型の花を咲かせる「エリカ・ダーリエンシス」を挙げてみました。

多い品種の中でも耐寒性が強く、原産地がアルプスの「エリカ・カルネア」Erica karnea

アイルランド原産の「エリカ・エリゲナ」E.erigena との交雑種とか

原産地が、寒い地域なので耐寒性が抜群なのが解ります、開花期が、2月から4月頃です。

葉は、杉葉で、花色は、ピンク、白、紅紫色等です。

学名 Erica × darleyensis 、英名 Darleydale heath、別名「ジョッコウ」、「ダーリーデールヒース」

<各画像は、クリックで拡大表示します>


冬、キク科の花2種追加

2019-03-10 | 植物 花

今回も冬に咲くキク科の花を載せてみました、最後に ”振り返って視る” 昨年の記事<”春色” が、一杯”>を載せました。

「ユーリオプスデージー」、「ユーリオプス・バージョイネス」です。

<「ユーリオプスデージー」>

秋から春の長期間、黄色い花を咲かせます、此の花も耐寒性が有るので、花が少ない季節に存在感が ・ ・ ・ 

露地でも越冬が出来ますので重宝されます。

草木状だった姿が、年月が経つと樹木の様相を呈します、葉には、細かい毛が生えているので

全体が、灰色に輝きます、此の毛が生えなく光沢有る似た花の「マーガレットコスモス」(E.chrysanthemoides)との違いです。

葉は、羽状深裂で、此も切込みが浅い「マーガレットコスモス」との違いです。

尚、「ユリオプス」は、ギリシャ語で ”大きな目を持つ” 意味とか、舌状花の大きく開いた状態を著わすようです。

キク花、ユリオプス属、耐寒性常緑多年草、南アフリカ原産、学名 Euryops pectinatus 、英名 Euryops daisy

別名「ユーリオプス・ペクチナータス」


下図は、似た花の「マーガレットコスモス」(Euryops chrysanthemoides)です。

開花期も粗同じですが、葉の形が羽状ですが、切込みが「ユーリオプスデージー」より浅く

毛が生えてないので艶やかで恋濃い緑色をしています。

次のキク赤の花は、「ユーリオプス・バージネウス」です。

<「ユーリオプス・バージネウス」>

上載の「ユーリオプスデージー」より小型の花を咲かせます、耐寒性は、若干低いのですが

此の季節に充分愉しめます、花径が 約 0.5~1cmと小さな黄色の花を沢山咲かせます。

葉も特徴が有る松葉の様な分裂葉です。

多く流通している品種の「ゴールデンクラッカー」は、「バージネウス」の園芸種とか、名前の通り弾ける様な輝く黄色の花です。

キク科、バウジネウス属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Euryops virgineus

英名 Honey euryops 、園芸種  E.v. 'Golden Cracker'



 

 最後は、例によって昨年の記事を載せます >続きを読む  から入って下さい。

 
”春色” が、一杯
”春色” が一杯 >は、キンポウゲ科の「ラナンキュラス」と「アネモネ」の花にしました。未だ、寒い日が続きますが、明るい花の色が春が近いことを知らせています。<「......
 

キク科の花(追加)

2019-03-07 | 植物 花

冬のキク科の花の追加です、「サイネリア」と以前の記事 ”春、キク科の花” の「オステオススペルマム」

「ディモルフォセカ」、「蒲公英」を修正、補正して再度載せてみました。

「サイネリア」

花が少ない冬の鉢花として人気の「サイネリア」です、寒さには強いので屋外やベランダでも開花しますが

夜間は、室内に取り込むのが無難です。

品種改良が進んで、花色も多彩で、黄色、オレンジ色以外は、殆どの色の花があります。

亦、カラフルでグラデーションも豊富、蛇の目模様のものも有ります。

花径3~5cm位、草丈50cm位

葉は、大きく「蕗」の葉に似ているので別名に「フキザクラ」(蕗桜)の名前が付いています。

キク科、ペリカリス属、非耐寒性多年草(秋播き一年草)、北アフリカ原産

学名 Pericallis × hybrida=Senecio × hybridus、英名 Florist's cineraria 

別名「シネラリア」、「ペリカリス」、「フウキギク」(富貴菊)、「フキザクラ」(蕗桜)

今回の “春の色” は、「オステオスペルマム」、「ディモルホセカ」、「ローダンセマム・ホスマリエンセ」

「ハナカンザシ」、「ヘリクリサム ’ペパーカスケード’」、「タンポポ」の花です。

<「オステオスペルマム」>

似た花に「ディモルホセカ」が、有りますが、以前は、此の花の仲間に入っていたとか、殆ど見分けが困難です。

現在は、「オステオススペルマム」として独立している由

一般に、両者を「ディモルホセカ」と呼んでいますが、区別のポイントが幾つか有りました、最後に載せてみます。

「マーガレット」の花に似て、花の色は、白、青紫、ピンク、ブルー等々多彩で、園芸種には、黄色やオレンジも有るようです。

本々、“デモルフォセカ〃 とは、“二つの形の種子” 意味で、区別のポイントの一つにもなっている<種子つくり>の違いからとか

キク科、オステオスペルマム属、多年草、南アフリカ原産、学名 Ostospermum ecklonis

別名 「アフリカンデージー」、「ディモルホセカ

<「ディモルフォセカ」>

「キンセンカ」の近縁の “ディモルホセカ” とは、“二つの形の種子を持つ” と言う意味とか

キク科の花の特徴として、花の外側に、舌状花を、内側に管状花を着けますが

舌状花には、角型の種子を、管状花には円「、「状の種子の夫々違った形の種子を作ります。

上載の「オステオスペルマム」が、舌状花にのみに種子を作るのとの違いが有ります。

花の色は、黄色、オレンジ系が「ディモルホセカ」で、「オステオスペルマム」が、多彩な色の花を咲かせる特徴と

されていたようですが、最近では、交雑種が増えてきて、「ディモルホセカ」にも多彩な色の花が有る由

見分けは、益々困難になったようです。

キク科、アメリカキンセンカ属、一年草、学名 Dimorphotheca spp. 別名「アフリカキンセンカ」

<両者を見分けるポイント>

(1) 「オステオスペルマム」(A)は、舌状花にのみ種子を作り、「ディモルホセカ」(B)は、舌状花と管状花にも種子を作る。

(2) (A)は、花の色が、ピンク、青紫系、赤系と多彩で、(B)は、黄色、オレンジ色の花が多いが

交雑種が多くなり見分けるポイントにはならない。

(3) (A)は、濃い緑色の葉が着いた花茎を、(B)は、大きな銀葉を着けるが、花茎には、此の銀葉は、着けず、背丈低め

等々と記されていますが、花を愛でる分には、余り拘る事はないと思います。

 

「サイネリア」

花が少ない冬の鉢花として人気の「サイネリア」です、寒さには強いので屋外やベランダでも開花しますが

夜間は、室内に取り込むのが無難です。

品種改良が進んで、花色も多彩で、黄色、オレンジ色以外は、殆どの色の花があります。

亦、カラフルでグラデーションも豊富、蛇の目模様のものも有ります。

花径3~5cm位、草丈50cm位

葉は、大きく「蕗」の葉に似ているので別名に「フキザクラ」(蕗桜)の名前が付いています。

キク科、ペリカリス属、非耐寒性多年草(秋播き一年草)、北アフリカ原産

学名 Pericallis × hybrida=Senecio × hybridus、英名 Florist's cineraria 

別名「シネラリア」、「ペリカリス」、「フウキギク」(富貴菊)、「フキザクラ」(蕗桜)

 


”寒咲き” の名前が付いています。

2019-03-02 | 植物 花

冬、「ユーチャリス」(「アマゾンリリー」)の花を室内で咲かせます。

露地では、秋が、開花期の「ユーチャリス」ですが、冬、室内で育てることができます。

冬の室内を明るく彩ります、「リリー」の名前が付いていますが、ユリ科の花ではなく

ヒガンバナ科の「ヒガンバナ」(彼岸花)に「スパイダーリリー」の名前が

同科の「ネリネ」に「ダイヤモンドリリー」の名前が付いているのと同じです。

ヒガンバナ科、ユーチャリス属、非耐寒性球根、南米コロンビア原産、学名 Eucharis grandiflora

英名 Amazon lily、Eucharis 、E.lily、別名「ギボウシズイセン」(擬宝珠水仙)、「アマゾンユリ」

 最初の "寒咲き” は、「カンザキカレンデュラ」(寒咲きカレンデュラ)です。

「キンセンカ」(金盞花)に似ていますが、より小さな花を咲かせます。

秋から次の夏に懸けて咲く、花期の長い花です。

短く黄色い舌状花が、輝きます、可愛らしい印象の花です。

キク科、カレンデュラ属、耐寒性一年草、南ヨーロッパ原産、学名 Calendula arvensis、英名 Field marigold

別名「カレンデュラ ’冬知らず’ 」、「ホンキンセンカ」、「フユシラズ」


 次の ”寒咲き” は、「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)です。

茎の先端に頭状花を着け、橙色の舌状花の中央の基部は、紫褐色をしています。

此の配色が、”蛇の目” 模様なので、花の名前になった由、花色は、橙色の舌状花と白色の舌状花が有ります。

葉は、羽状深裂、細かい毛が生えています。

開花した花と、氷を纏った様な蕾を同時に視ることができて、花色の ”熱” と 蕾 ”冷” の 協演です。

キク科、ベニジューム属、耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Venidium fastuosum=Arctoris fastuosa 'Orange Prince'

英名 Cape daisy、Monarch of Veidt

別名「ベニジューム」、「ハゴロモギク」



白色の花も

<各画像は、クリックで拡大表示します。