花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

晩秋、赤色

2015-11-16 | 植物 花

「菊」の季節になりました

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晩秋、赤色が映える「アキグミ」(秋茱萸)と「ローゼル」、「ビナンカズラ」(美男葛)の赤い実を載せてみました。

<「アキグミ」(秋茱萸)>

他の「グミ」(「ナワシログミ」、「ナツグミ」)等の実が、艶やかで楕円形なのに対して、実が多少小さく(径8m/m位)

球状をしています、表面が銀粉を塗した様にザラついているのも特徴です。

砂防の為に海岸に植栽してることが多いとのこと

北原白秋の「砂山」の歌詞に “かへろ かへろよ、茱萸原わけて” と記されていますが、此の茱萸原の茱萸は

此の「秋茱萸」のこととか、子供たちが、甘くて少し渋い実を食べながら家路に就いたのでしょうか

初夏に、筒状の萼だけで、花びらが無い先端が4裂した白い花を咲かせます。

実が、この様に秋に熟すので「秋茱萸」の名前が付いた由

グミ科、グミ属、落葉低木、日本、東アジア原産、学名 Elaeagnus umbellata、英名 Japanese silverberry



<「ローゼル」(Roselle)>

「ハイビスカス」や「オクラ」の仲間の「ローゼル」も紅紫色の実を結びました。

茎から繊維を採り、実からは、ハイビスカスティー、ジャム、果実酒、ゼリー等に加工するとのこと

「オクラ」に似た花が終わると、蕚苞が肥大して実に成ります、白色の実の「ホワイト ローゼル」も有ります。

アオイ科、フヨウ属、多年草、アフリカ原産、学名 Hibiscus sabdariffa、英名 Roselle、Jamaica red sorrel

Indian red sorrel、Flolida cranberry、Jelly okra 、別名 「ロゼリソウ」、「レモネードブッシュ」等々

下図は、「ローゼル」の花、「オクラ」の花に似ています。

下図は、「オクラ」の花

最後は、「サネカズラ」(実葛)の赤い実です、秋、紅葉が始まった木に絡み付いて、緑濃い葉の間から

一層鮮やかな赤い実が顔をだします。

球状の集合果が、枝から下垂する姿を愛でます、「サネカズラ」(実葛)の名前も、此の実(サネ)の見事さからとか

葉も濃緑で光沢が有ります、花は、夏に雄花、雌花を咲かせますが、小さいので見落としがちです。

雄花は、花の中心に紅色の雄蕊が小球状に着き、雌花は、黄緑色の雌蕊が小球状に着きます。

マツブサ(モクレン)科、サネカズラ属、常緑蔓性本木、日本、朝鮮半島、中国原産、学名 Kadsura japonica、英名 ・・・・・・・

別名 「ビナンカズラ」(美男葛)、昔、枝や樹皮を水に浸して抽出した液を男性の整髪料に、薄めてシャンプーに用いた故の

命名とか、美男の条件には、髪形も大切なのか、救われる思いです。

学名のKadsura は、<蔓(カズラ、ツル)>からの命名とのこと

滋養強壮の生薬(五味子)は、実を乾燥したものとか、毒ではないと思って生食すると、シャキシャキした食感で

味が無く、見た目の美味しさとは、懸け離れたものでした、勿論、中毒はしませんでした。

尚、マツブサ科には、「マツブサ」、「チョウセンゴミシ」(朝鮮五味子)等の植物が有ります。

どちらも、「サネカズラ」に似た花、実を着けます。

黒く太い木の幹をバックに小さな赤い実が輝きます。=下図=



下図は、雌花()と雄花(

各画像は、クリックで拡大表示します。

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

休日等には、湖畔での結婚式の様子も視ることができます。

高原の湖畔には、秋の気配が漂っています、木々の紅葉も濃さを増しています。

<下図をクリックして御覧下さい>


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