花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

今、白色(2)

2015-05-10 | 植物 花

花壇(4)

今回の “今、白色(2)” は、白色の「モッコウバラ」、「ニセアカシア」、「イワガラミ」の花です。


「モッコウバラ」

一般に「モッコウバラ」(木香茨、木香薔薇)と言えば、黄色い花で八重咲きを指すようですが

白色で、一重、八重の花も有ります、散房花序を作り、径2mm位の花を咲かせます。

一般の「バラ」より早く(4月後半)には咲きだします、白花には、黄花より強い香りが有ります、名前の由来とのこと

亦、枝に棘が無いのも特徴の一つです、葉は、バラ科の特徴の鳥の羽を拡げた様な<奇数羽状複葉>です。

バラ科、バラ属、常緑蔓性低木、中国原産、英名 Rosa banksiae 、英名 Banksia rose 、Lady Banks´rose

白い八重の「モッコウバラ」の英名は、Rosa banksiae form.alboplena Rehder

=Rosa banksiae Aiton ´Alba`(ロサ バンクシア´アルバ`)が付いています。

因みに、白の一重は、「ロサ バンクシア ノルマリス」、黄色の一重は、「ロサ バンクシア ルテスケンス」

黄色の八重は、「ロサ バンクシア ルテア」の名前でした。


下図は、黄色で八重の「モッコウバラ」


次は、「ニセアカシア」(偽アカシア)です、気が滅入る名前ですが、白い綺麗な花が、其の気持ちを払拭します。

命名の理由は、「ミモザ」の名前でも呼ばれる本来の「アカシア」、ネムノキ科、アカシア属でオーストラリア原産の「フサアカシア」や

「ギンヨウアカシア」が輸入され、其れと区別する為に付けられた名前とか

枝に棘が有るので「ハリエンジュ」(針槐)の名前も付いているので、好きな方の名前で呼んでは如何でしょうか

総状花序をだして、真白い蝶形の花を下垂させ、芳香が有ります。

マメ科、ハリエンジュ属、落葉高木、北アメリカ原産、学名 Robinia pseudocacia 、英名 Locust tree

他の画像は、gif にしました。


次の “今、白色” は、「イワガラミ」(岩絡み) の花です、枝や幹から気根をだして、木や岩に絡み付き、這い登ります。

中心に小さな両性化が集まり、外側に、白い萼片一枚の装飾花が縁取ります。

両性花の蕾が開くと、花弁は、散って雄蕊雌蕊が現出します、葉は、広卵型で大きく(10cm位)で、互生します。

ユキノシタ科、イワガラミ属、日本、朝鮮半島に分布、落葉蔓性木本、学名 Schizophragma hydrageoides




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今年も「オキナワスズメウリ」(沖縄雀瓜) Bryonopsis lacinioa を育てることにしました、緑の日除けを作ります。

球形の小さな「ウリ」です、独特の縞模様が特徴です。

 

№1

最初に、去年採取した熟した実からユニークな形の種子を採種して、其の種子を蒔きます、発芽を待ちます。





(5月4日)

<各画像は、クリックで拡大します>

今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>


今、「ヘリクリサム」三種

2015-05-07 | 植物 花

花壇(3)

「ヘリクリサム」(Helichrysum spp.) で最初に思い浮かぶのは、「テイオウカイザイク」(帝王貝細工、麦藁菊)ですか

 「菊」と同様に、頭状花序を出して花を着けますが、舌状花ではなく、総苞花の違いが有ります。

花が、“貝細工” の様に光沢が有り、名前の由来になっています、また、質感が “麦藁” の様なのも

「麦藁菊」の名前の由来のようです、英名も Strawflower 、子供の頃は、確か “カシャカシャバナ” と呼んでました。

ドライフラワーにすることが多いようです、花色は、黄色以外に、赤、橙、白、桃色等が有ります。

キク科、ムギワラギク属、半耐寒性一年草、オーストラリア原産、学名 Helichrysum bracteatum

「ヘリクリサム」の意味は、ラテン語で<太陽>と<黄金>とか、太陽の様に照り輝くからかな

<太陽>と<黄金>で “帝王”  ・ ・ ・ かも、不明です。


次は、「ヘリクリサム・シルバーキャンドル」です。

 

 

ヘリクリサム属には、この様な花も有ります。

尖った蕾の先端が濃い赤色、葉が銀色なので、

名前の<´シルバーキャンドル`>の由来とか、赤く燃える蝋燭の炎です。

学名 Helichrysum retortum ´Silver Candle`

英名 Showy everlasting 、キク科、ヘリクリサム属

南アフリカ原産、半耐寒性多年草

 

 


次に、「ヘリクリサム」の中でもチョット珍しい白い花の「ヘリクリサム・アルギロプシス」を挙げてみました。

キク科、ヘリクリサム属で、他の「ヘリクリサム」と同じです、南アフリカ原産の多年草

銀色の葉と、銀白色の花とのコラボが見事です。

学名 Helichrysum=Syncarpha=Heliptrum) argyropsis

別名 「ヘリクリサム ´ホワイト フェリー」(Helichrysum ´White Ferry`)



<以上の画像は、クリックで拡大します>

銀白色が眩い可憐な花です。

 

次は、「ヘリクリサム」の名前でも呼ばれる「ハナカンザシ」(花簪)です、褐色の丸い蕾を簪に擬えたとか

苞が生育して花弁の様になります、質感は、他の「ヘリクリサム」同様カシャカシャした感じです。

キク科、ローダンセ属で、「ヘリクリサム」 より 「ローダンセ」(「ヒロハノハナカンザシ」、「ヒメカイザイク」)の仲間とのこと

旧属名がヘリクリサム属なので、「ヘリクリサム」の名前で、今でも呼ばれています。

キク科、ローダンセ属、一年草、半耐寒性一年草、オーストラリア原産学名 Rhodanthe chlorocephala ssp.rosea

=Helipterum roseum=Acroclinium roseum、別名 「アクロクリニゥム」

 

次は、「ヘリクリサム ´ペーパーカスケード`」です、昨年のブログから抜粋しました。

学名 Helipterum anthemoides´ Paper Cascade` オーストラリア原産の多年草です。

似た花で、「ヘリクリサム」の名前が付いた「ハナカンザシ」の花弁(厳密には苞片)の先端が丸いのに対して、「ペーパーカスケード」は

花弁の先が尖っています、亦、蕾も赤い苞片で覆われていて、前者が球状なのに対して、後者は、先が尖った

円錐形の違いが有りますが、開花にしたがって内側の白い総苞が花弁の様に開きます。

花弁(苞)は、カシャカシャした薄い紙の様です。

Photo_2

Photo_5

他に、「ヘリクリサム」には、早春に咲くピンクの花「ヘリクリサム・カッシニアナ」(Schoenia cassiniana

小さな黄色い花の「ヘリクリサム ペパーデージー`」(H.subulifolium

花よりも観葉植物として愛でる「ヘリクリサム・ペティオラレ´ライムライト`」(ヘリクリサム・オーレア)(H.petiolare ´Limelight`

「ヘリクリサム・シルバー」(「ヘリクリサム・ペテオラレ」)(H.petiolare

「ヘリクリサム・ティアンシャニクム」(H.thianschanicum)等々です。


初夏、白色が輝く(1)

2015-05-04 | 植物 花

<花壇>2

初夏に咲く白色の花を挙げてみました、初夏の風を浴びる清々しい花達です。

今回は、「オオチョウジガマズミ」、「ピンポンギク」、「イベリア」、「ナニワイバラ」を選んでみました。



<「オオチョウジガマズミ」(大丁子莢蒾)>(上段左)

集散花序をだして、沢山花を着けます、花序を繋ぐ枝が放射状に数本伸びるので、花が球形に盛り上がります。

“チョウジ(丁子)” の名前は、花筒が長く、横から視ると、フトモモ科の、「チョウジノキ」(クローブ)英名 Clove の

開花前の蕾に似た形の<釘>、漢字で<丁子>に由来するとか

花は、筒状で果敢が5裂します、蕾の時は、紅色ですが、開花すると白色、亦は、淡いピンクです。

「ジンチョウゲ」に似た芳香が有ります。

「チョウジガマズミ」(丁子莢蒾)(Viburnum carlesii var.bitchiuense) と比較すると、葉が丸形で大きな花が密に着きます。

スイカズラ科、ガマズミ属、落葉低木、日本(中国、四国、九州)、朝鮮半島 原産、分布

Viburnum carlesii var.carlesii )、別名「ビブラナム・カレーシー」


他の画像は、gif にしました。

 


<「ピンポンギク」>(疑問符)(集合画像の上段右)

「スプレーギク」の品種に、此の様な球形の「菊」を視た気がしたので、NETで調べると、似た画像に

「ボンボンギク」(Pompom mum) の名前が付いていました。

“ボンボン” より “ピンポン” の方が似ているような気がすると思い、他を調べると

ボンボンギク(ピンポンギク)と表示する記事も有りました、「ボンボンギク」と「ピンポンギク」は、同じなんだと

納得していると、今度は、別の記述が載っていて、「ポンポンギク」と「ピンポンギク」は

別種で、「ピンポンギク」は、オランダで開発した「ボンボンギク」に近い品種の “ボンボン咲き” の菊で、球形になり易く

下の方まで花弁を巻き込むので、ピンポン玉の様な球状になるとか、他方、「ポンポンギク」は、八重咲きの花弁が

短く、先端が丸くて匙型なので、完全な球体ではない違いが有る由 ・ ・ ・ 

イマイチ理解が出来てないので、画像だけ載せて、詳細は、宿題とします。

今回は、“球形咲きの「スプレーギク」” として退散します。





<「イベリス・センペルビレンス」 (キャンディータフト)>(集合画像下段左)

花径が1CMと小さい花が集まって、半球状になって咲く可愛らしい花です、甘い香りもします。

4枚の花弁のうち、大きな外側の花弁が2枚、内側が外側よりも小さい花弁が2枚、葉は、細長です。

這性で、花の色は、白、ピンク色が有ります。

「エベリス」は、種類が多いようで、「イベリス・センペルビレンス」の他によく知られている品種は

白い花の一年草「イベリス・アマラ」、赤、桃、紫色の一年草「イベリス・ウンベラタ」(I.nmbellata)等が有りました。

皆、英名の Candytuft (砂糖菓子) の様に可愛らしい花です。

アブラナ科、イベリス属、一年(多年草)、西アジア、ヨーロッパ、地中海沿岸原産、学名 Iberis sempervirens

英名 Evergreen candytuft、別名 「トキワナズナ」(常盤薺)、「イベリス・センペルビレンス」

英名の「キャンディータフト」は、最初は、「イベリス・アマラ」に付けた名前でしたが

今は、「イベリス」全体を別名の此の名前で呼んでいるとのこと



<「ナニワイバラ」>(集合画像下段右)

最後に「ナニワイバラ」(難波茨、浪花茨)です、早咲きで、一般の「バラ」に先駆けて咲き始めました。

原始系とのこと、純白の一重咲き、野生美が有って、清楚な花です。

中国の野生原産で、大阪(難波)に入り、今では、大阪から広まり、関西地方、九州、中国地方に分布してるとのこと

花径8CM位の花と供に、葉は、三出複葉で濃緑色の輝葉、金色に輝く長い雄蕊も愛でます。

バラ科、バラ属、耐寒性蔓性木本、中国原産、学名 Rosa laevigata


<全画像は、クリックで拡大表示します>


今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>


「エニシダ」(金雀枝)

2015-05-01 | 植物 花

歌壇が花でいっぱい、風に乗って、いい香りが漂ってきます。

今日は、「ホオベニエニシダ」(頬紅金雀枝)、「アカバナエニシダ」(赤花金雀枝)を挙げてみました。

黄色い「エニシダ」(Cytisus scoparius)とは、少し違った趣です。


「ホオベニエニシダ」は、名前の通り、黄色い下地に、赤い紅を塗った様な斑が入って、頬紅を差した様な姿からとか

マメ科特有の蝶形の花の両翼花弁が、赤色をしています。

“金雀枝” は、花の形が、金色(黄色)の雀が枝に留まっている姿か、はたまた、枝に雀が群がっている姿か

似た花に、同マメ科の「ムレスズメ」(群雀)Caragana chamlagu が ・ ・ ・ 関連しているのかな

ヨーロッパ原産の「エニシダ」の園芸種とのこと、葉は、「エニシダ」と同様、三出複葉で互生、細長い楕円形、実は、豆果です。

マメ科、エニシダ属、半耐寒性常緑低木、学名 Cytisus scoparius cv.Andreanus

 英名 Scotch broom、「エニシダ」の枝で作った箒(Broom) です、ハリーポッターもこの箒に乗ったのかな



次は、園芸種の「エニシダ」で、「アカバナエニシダ」(赤花金雀枝)の名前が付いています。

花の色が赤い「エニシダ」、(Cytisus Hybrids )です。

直立性なのが、「ホオベニエニシダ」、「エニシダ」と違っていて、「シロバナエニシダ」や「ヒメエニシダ」等と同じです。



黄色い色の「エニシダ」には、園芸種の「ヒメエニシダ」(金雀枝) Cytisus × spachiana も有ります。

花も「エニシダ」に比べて小さく、樹高も低く、穂状の花序で直立します、鉢植えなどに適しています。

下図は、「エニシダ」の花です。

下図は、「ヒメエニシダ」です。

「エニシダ」の白花種の「シロバナエニシダ」(白花金雀枝)は、殆ど、豆果になっていました。

白と黄色の種類も

<各画像は、クリックで拡大します>

今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>