今日の窓は、「アサギリソウ」と「ユウギリソウ」です。
「アサギリソウ」(朝霧草)は、細い葉や茎に白い毛が密生していて、光が当たると銀緑色に輝きます。
”噴霧” の様な姿が、朝霧に喩えた命名とのことです。
夏から秋に掛けて、総状円錐花序に黄色い「ヨモギ」の花の似た小さな花を咲かせます。
花は、地味で目立たなく、専ら葉を愛でます、葉も開花後は、落葉します。
キク科、ヨモギ(アルテミシア)属、多年草、日本北部、サハリン、千島に分布、学名 Artemisia schmidtiana
英名 Silvermount artemisia、別名「アルテミシア」
「ヨモギ」(蓬)の花に似た花は、見栄えがイマイチなのです。
”朝霧” とくれば、”夕霧” です、「夕霧草」を挙げます。
筒状の小さな花の密生が、霞が懸かった様で、夕霧が棚引く黄昏を思え浮かばせます。
特に、多数の長い雄蘂の集まった傘のような花房が、雲海をも彷彿とさせます。
長卵型の葉の縁が、ギザギザで互生します。
花色は、青紫、桃、白とが有ります、花期は、初夏から初秋
キキョウ科、ユウギリソウ(トラケリウム)属、半耐寒性多年草(一年草)、地中海沿岸原産
学名 Trachelium caeruleum
筒状の小さな花です。
”夏、赤色” は、「トウゴマ」(唐胡麻)の赤い実です。
<昨年の記事から抜粋して再度載せてみました>
花は、総状花序に赤い雄蘂と黄色い雌蘂の花を咲かせますが、見栄えがイマイチですが
花の代わりに、棘棘の赤い実が、見栄えを代役します。
枝、茎、葉脈も赤色で、花の見劣りを支えます。
花と実が、同時に着けるので、比較ができ、其の差が、歴然とします。
葉は、掌状で、5から10裂して、色も豊富なので、観葉植物としても愉しめます。
蓖麻子油(ヒマシユ)は、此の種子から造られます。
トウダイグサ科、トウゴマ属、常緑多年草、東アフリカ原産、学名 Ricinus communis
英名 Castor bean、別名「ヒマ」(蓖麻)
英名 Rricinus は、ラテン語で<ダニ>を意味するとか、種子の模様、色形が、ソックリです(借用した画像)
下の「ゴジカ」(午時花)の赤い花も昨年の記事から抜粋して再度載せて視ました。
此の花も夏の炎天下に咲く赤い夏の花です。
名前の由来が、”丑の刻(午前11時から午後2時)” の時刻に開花するからとか
実際は、正午頃咲いて、翌朝早く落下します。
面白い命名の理由です、一日花で、花が、開花の状態で、落下します、「椿」の花の落下状態に似ています。
木の回りは、落下した花で、花の絨毯の様な風景になります。
花色は、両性花で、花径約4cm位、赤み掛かった橙色です、葉は、細長い鋸歯で互生します。
アオギリ科、ゴジカ属、非耐寒性一年草、インド原産、学名 Pentapetes phoenicea
英名 Midday flower、別名「ペンタペデス・フォエニケア」、「ヤラクキンセンカ」(夜落金盞花)
<各画像は、クリックで拡大表示します>